田七の作用
健康食品の田七人参は、中国雲南省で採れるウコギ科の植物で、その根を漢方薬として昔から使われてきました。最近は健康食品で多用され、飲みやすい顆粒や錠剤になっています。
田七の産地として有名な雲南省の文山県は、以前に訪問しましたので、キレイな景色をご覧下さい。
https://www.kanpou.info/travel/002.html
この田七の作用は<活血=血流を良くする> と、<止血=出血時に血を止めること> の、相反するような作用がある、変わった植物です。その他の効果としては、<肝臓の保護作用>があります。
この止血作用を確認できるようなケースがありましたので紹介します。
38歳女性Yさん、生理周期の排卵期前に毎月出血するとのことで、低温期が始まると同時にこの田七人参>を使っていただきました。不妊症の周期療法もしておられるので、その他の漢方薬と合わせて使っていただきました。
使い始めるとすぐに効果あり、その周期は出血が止まりました。そして暫く続けておられたのですが、年明けと共に仕事が忙しくなり、漢方薬も中断されていたところ、再び不正出血がありました。
漢方では、出血の原因を探し、そうならない様にするのが目標でも、出血しているときはまず止血をするのが基本的な考え方なのです。