おなかが張る!

「おなかが張る」 をシリーズで書きますが、まずは主なタイプを列挙しておきます。

1、便秘で4日以上お通じがないタイプ

2、食が細く、便を出す力がないタイプ

3、ストレスを受けやすい方、食べないのに張るタイプ

4、おなかが冷えて張るタイプ

5、過食で肥満の腹が出ているというタイプ

それぞれ対応方法が異なります。便秘については近日中のメルマガ

https://www.kanpou.info/info/magazine.html

で書く予定ですので、2の食が細く、腸の動きが悪い方の対応方法は・・・

ちょうど、今朝のNHK番組「生活ホットモーニング」で食物繊維の効用が放送されていました。腸の動きが悪い「停滞腸」は、様々な病気の原因や、肌荒れの原因となります。腸の動きを良くするために必要な<不溶性食物繊維>は、腸から吸収されず、ゼリー状になって水分を保ち、便をやわらかくするとともに、便のカサを増やし、腸の働きをよくします。女性は1日20gの食物繊維が必要とのことです。これを食事でとるためには、     

1、温野菜にして繊維を多くとること(ほうれん草、ブロッコリーなど)

2、いも、豆、海草類を多くとる(いも、納豆、おから、わかめ、ひじき)

3、精製しない穀物をとる(ライ麦パン、麦ごはん)

食物繊維をとることによって、大腸の働きをよくする、コレステロールの上昇を抑える、血糖値の急な上昇を抑える、などの効果が期待できるということです。でも現実は食物繊維がいつも不足がちですので、当店では1日2回のラクシュミ服用をお勧めしています。

これと、通常の食品との合計の食物繊維量は1日の必要な分を満足します。これで毎日 快便で快腸!!

まぶたが腫れる!

五月の爽やかな気候も終わり、今日も暑いのですがなんとなくジメジメして気持ち悪い京都です。梅雨に入ると体まで湿気が及び、むくみ等が出やすくなります。

漢方で、まぶたが腫れる原因としては2つ。一つは熱が伴なう炎症状態で、このときは明らかに赤くなったり、目が充血したりします。もう一つは水分過多でむくみの状態です。飲み過ぎたあくる朝、まぶたが腫れて重い!というのも同じで、、日常的に腫れるのは体質改善が必要です。

53歳女性、いつもまぶたが腫れて気になる、足もむくむ、尿の出が良くない、花粉症の時期は鼻水とともに腫れもひどい、などで相談に来店されました。この方の場合は<五苓散>を短期的に使っていただき、その後体質改善のため<防已黄耆湯>に変更し継続中。まぶたのむくみも身体のむくみも減少し、すっきりしたと喜ばれています。

胸苦しくて不安!

先日書いた「胸がつまる」と同様の話ですが、急な出来事によるストレスから一過性の心筋梗塞状態になるケースは多いようです。その後、突然に再発しないかという不安から、神経症に進展していく方もあります。早い時点で、ストレスによるものだと充分理解できればいいのですが、心臓疾患として投薬されるために、患者は心臓病と捉えられるようです。

53歳女性、4年前に急な出来事が発生し、急性心筋梗塞に。その後、更年期症状も合わさって不安感が強くなり、外出もままならず、つらい日々を過ごされていました。当店に来店されて相談の結果、息切れや動悸に使う<救心感応丸気>や<エゾウコギ含有健康食品S>をお使いいただきました。

最初は何の変化もなく不安に思ったとのことですが、1週間後から頭の周りのモヤモヤがとれて晴れた気分になり、2週間でかなり改善していました。このような更年期と重なるときは症状も複雑になりますが、常用薬と頓服薬を組み合わせることでうまく対応できます。

のどがつまる!

のどが詰まった感じがするという方はよくあります。一時的に起こるものや、ずっと続く場合、あるいは器質的に問題あるものと、検査で異常がないものとがあります。いずれも検査をしておいたほうが安心ですね。そして器質的異常がない場合は漢方の出番!

原因は・・・ストレスで気がつまるために起こる「梅核気」といわれるものや、咽が乾燥して通りにくいケースがほとんどです。

40歳男性、出張が多く忙しい。常にのどが重い感じ、時々ふさがる、ネクタイはしたくない、息苦しい、胃腸も調子悪いなどの症状で来店されました。そこで<半夏厚朴湯>を基本として2週間服用してもらい、かなり楽に。続けて1ヶ月でスッキリと改善しました。

今回の煎じ薬は<利膈湯>という処方も参考にしたのですが、この処方は私の尊敬する漢方の大先生が、食道ガンになられたときにご自身がお使いになっていたという、食道狭窄やポリープに応用される処方です。

いくつかの処方を合わせることで、食道狭窄、食道神経症、嚥下困難、逆流性食道炎などに対応する処方もあります。

胸がつまる!

ストレスが引き金となって血流が悪くなる状態を「気滞血お」といいます。それが胸に及ぶと胸苦しい、息苦しい、咽がつまる感じなどが現れます。西洋医学では、一過性の心筋梗塞や狭心症とされる場合もあります。

48歳女性、2ヶ月ほど前から胸がムカムカしたり、胸が詰まる感じがする、冷や汗が出てくる、歩くとフラフラする、生理の前は特に調子が悪くなる。こめかみの頭痛が時々するなどの症状があり、病院でもらったニトロペン錠でも治まらないので相談に来られました。

これは前述の血流不良が影響しているとみて、漢方で疏肝理気の<逍遥丸> と活血作用の <冠元顆粒> を1ヶ月服用されました。結果、すべての症状がなくなり、喜んでいただきました。胸がつまるのは心臓の疾患もありますが、『気の滞り』から来るものもあるのです。