「ケーススタディのご紹介」

高プロラクチン血症のケーススタディのご紹介

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「卵巣嚢腫」、「黄体化未破裂卵胞(LUF)」、「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に悩まされた果ての幸せ

Mさん(32歳)結婚6年。今まで一度も妊娠したことがありません。
これまで人工授精(AIH)4回、子宮外妊娠をされ片方の卵管を切除しています。4の「卵巣嚢腫」もありプロラクチンも65と高く、「カバサール」を服用されています。某クリニックで排卵誘発剤を使い卵胞がたくさんでき(5個)、お腹が腫れて苦しく、「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」を発症し「辛くて!」と泣いて来られました。

基礎体温表(BBT)を見ますと高温期に大きな卵胞(直径30)があると記入されています。遺残卵胞です。このような状態で人工授精(AIH)をされていますので、身体には負担が相当かかっていると想像されます。また、「黄体化未破裂卵胞(LUF)」も時々あったようです。

症状は腰痛、寒がり、冷え症、憂鬱、イライラ、月経前緊張症候群(PMS)、肩こり。月経痛、経血に血塊があり、オリモノは少ないです。基礎体温表(BBT)はホルモン剤を使用しているため、周期も乱れ、波状の不安定な表になっています。相談中もしんどそうにしています。

「しばらくホルモン剤をお休みして、自力の周期を作りましょう!」との話を承諾してもらい、周期調節法で体調を調整することにしました。【肝鬱気滞】【陽虚お血】と捉え〈婦宝当帰膠〉〈加味逍遥散〉〈参茸補血丸〉〈きゅう帰調血飲〉などを使いました。10ヵ月後、基礎体温表(BBT)も2相性になりKさんも気分も前向きになり、病院を変え再度挑戦すると決めました。OHSSの心配もありましたが、漢方薬を服用して、体調がよいので「大丈夫!」と自分で言い聞かせ採卵できました。お腹の脹れもなく、以前のような苦しさもなく臨めました。なんと卵は26個もとれました。

胚盤胞にもなり、凍結して体調のよい時に胚移植(ET)をすることにしました。これからの漢方薬は、腫れた卵巣のケアと子宮内膜の環境をよくすることです。〈シベリア霊芝〉〈紅サージ〉〈活血剤〉〈補腎陽剤〉を用意し、服用してもらいました。2ヵ月後、グレードの高い胚盤胞を移植しました。心配していたOHSSもひどくならず、見事妊娠されました。漢方薬の安胎薬もつわりと戦いながら服用し、無事、木の芽の吹く春に3100gのKくんを産んだのです。幸せ家族が増えました。

※たくさんのケーススタディがブログにもありますのでご覧ください。