「ケーススタディのご紹介」

よい卵がとれない(体外受精)のケーススタディのご紹介

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「大量のホルモン剤を長期間繰り返し使っていると卵の質が落ちる」

結婚歴4年、40歳のHさん。不妊治療に通ってから3年経過しています。
Hクリニックで1年、人工授精(AIH)を3回しながらステップアップし、体外受精(IVF)を5回し、徐々に卵がとれなくなり、子宮内膜も薄くなって来る(11→7→3)ことに不安を抱いてのご来店でした。

基礎体温表(BBT)を見せてもらいました。刺激療法をして卵がたくさんできています。高温期にも大きな30の卵胞が2個も残っている周期もあります。遺残卵胞です。
周期調節法で【腎陰虚損】【お血痰湿】の体質を改善しながら、〈六味丸〉〈二至丸〉〈桂枝茯苓丸〉〈二陳湯〉、の漢方薬を継続服用してから1年3ヵ月。
A病院に今までの経過を説明してHさんの希望に沿い「低刺激」での体外受精をお願いしました。
A病院では低刺激で様子を見てくれるようになり、採卵してもその周期には移植せず凍結して、状況がよくなった段階で移植していただけることになりました。
漢方薬で体質を改善していくうちによい卵ができ、受精もでき、胚盤胞まで分割した卵が2個できました(今まで5回のIVFでは一度も胚盤胞まで卵割できなかったのです)。
移植の胚はできました。後は薄くなった子宮内膜の回復です。〈活血剤〉〈養血剤〉を中心に服用してもらい、内膜も11になり移植のGOサインが出ました。
判定の日、私もドキドキして待ちました。

「先生やっと陽性反応が出ました!」の言葉に今までの辛かった思いがこみ上げ、感無量の瞬間でした。「嬉しいです」本当によかったです。おまけに双子の赤ちゃんです。お仕事も辞められ、「子育てに専念します」と生まれてくる日を心待ちしていました。

「大量のホルモン剤を長期間繰り返し使っていると卵の質が落ちる」と某クリニックの先生が話されています。現に不妊治療をされている方の中には「治療始めはよい卵がとれていたのに、最近は卵の質が落ちたようです」と訴える方が多く見られます。Hさんも東西合作のコラボでうまくいった症例です。
そして、木の芽が吹く春、2つの命が誕生しました。「今、無事退院してきました。2710gと2460gの子です。」母子3人揃って帰られました。
すごいです。合わせて5170gの赤ちゃんです。3人揃っての退院よかったです。
宝物2人、大事に育ててください。

※たくさんのケーススタディがブログにもありますのでご覧ください。