「ケーススタディのご紹介」

子宮内膜症・癒着のケーススタディのご紹介

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子宮内膜症の手術を終え5年かかっての我が子を胸に

Yさん(35歳)は結婚3年半になっても子どもができないのはなぜだろう?と漢方薬のセミナーに参加し、少しでも早く妊娠したいと当店に来られました。30歳の時でした。

基礎体温表(BBT)もつけておられ、見せてもらいますと月経期の体温がいつも高く36・7度近くあります。高温期は比較的安定しているのですが、低温期が高い傾向にあり不安定な波状になっています。子宮内膜症を疑い、病院受診をお勧めしたところ、「左の卵巣嚢腫(40×25)があり、卵胞膜が硬くて排卵しにくい」と言われました。プロラクチンも高めです。
しばらく経過を見ることにして【痰濁お血】【邪滞胞脈】として捉え、周期調節法で月経周期を整えていきました。Yさんには「子宮内膜症」の治療として温陽活血・陰濁排泄を主にお薬を勧めていました。その間にフーナーテストの結果が思わしくないことがわかり、人工授精(AIH)もしてみることになりました。しかし結果が出ません。「クロミッド」服用になりましたが、子宮内膜が4と薄くなってしまいました。漢方薬を服用して2年目、「子宮内膜症」の症状がはっきりしてCA125の値も59・2U/mlと上昇し、右の卵巣も腫れだしました。大学病院で手術を勧められ、腹腔鏡で有名な病院で診てもらい、手術することになりました。「リュープリン」で3ヵ月間月経を止め、少しでも嚢腫を小さくして臨もうと漢方薬の準備をしました。術前・術後の漢方薬も準備させてもらいました。3時間にわたる手術も終え、これですっきり。後は妊娠を待つだけになりました。基礎体温表(BBT)も安定してきました。
しかし妊娠には至りません。

手術を担当した先生は癒着の懸念とご主人の状態から、体外受精(IVF)を勧められました。Yさんも早く子どもを授かりたい思いから、意を決して体外受精(IVF)に挑戦しました。1回目の体外受精(IVF)で陽性反応が出ました。ご来店からちょうど4年目。長い長い道のりでした。

周期調節法で高かった低温期の体温を下げ、きれいな高温期でついに4年目で妊娠されました。おりしもインフルエンザの大流行!
そのウイルスに怯えながら、インフルエンザ対策の〈板藍茶〉を使いながら安胎薬の漢方薬を服用して、妊娠期間中のトラブルもなく予定日前日、2840gの元気な女児を出産されました。 4年間よく頑張って漢方薬を服用してくれました。Yさんは今、待望の我が子を抱き幸せを味わっています! よかったです。満開の桜と共に祝福しています。

※たくさんのケーススタディがブログにもありますのでご覧ください。