「ケーススタディのご紹介」

卵巣機能低下のケーススタディのご紹介

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長い避妊期間(13年間)を経て卵巣機能低下が心配

Tさん36歳は結婚12年。結婚以来ずーっと避妊されていました。そろそろ年齢が気になり、赤ちゃんを授かりたいと解禁したものの思うように授かりません。健康体のTさん、解禁したらすぐ赤ちゃんができるとのんびり構えていました。

遠いところ何時間もかけてのご来店でした。基礎体温表(BBT)は2相性になり排卵はあるものの、緩慢上昇で高温期移行がうまくいっていません。排卵障害のようです。やや高齢のため月経周期3日目の血液検査をしてもらいました。LH3・65、FSH9・87、PRL15・21、E224・1とやや卵巣機能が低下気味です。しかも右の卵巣からの排卵が6ヵ月も続いています。どうも左の卵巣はお休み状態のようでした。

漢方的に見ますと、【肝腎不足】【気血両虚】、イライラのある【気欝気滞】もあります。舌は暗紅色、血が見られます。血圧は低め、脈は沈細です。周期調節法で温補腎陽、疏肝理気、活血養血をして5ヵ月後、妊娠されました。とっても喜んでお電話くださいましたが、9週で心拍停止となり、残念な結果に辛い思いをされました。

その後、気分も前向きになり、漢方薬で流産後の活血補血をしながら、鍼灸治療も取り入れていきました。片道3時間かかりながらも通ってくれました。
鍼灸でも補腎しながら、子宮卵巣の血流をよくするよう施術していきました。そして8ヵ月後、再度妊娠されました。今度こそは挙児を得るまでしっかり漢方薬を服用しようと励まし、安胎薬を飲んで頑張ってもらいました。Tさんは働く婦人の仲間です。また、登山家でキリマンジャロ登頂経験者です。

そして夢にまで見た産休が来ました。「産休に入りました!」Tさんのうれしさを抑えるように声を潜めての電話が入りました。

心配性のTさんは次から次へと心配を背負ってきます。電話で不安を取り除きながら、安胎薬を服用してもらい予定日2日前に3350gの元気な男児を出産されました。「先生産まれました!」嬉しいTさんの声が響いてきます。漢方薬を飲んで1年8ヵ月、待望のお母さんになりました。5年経った今、41歳、2人目が順調に育っています。
Tさん、今度はお子さんとキリマンジャロ登頂ですね!

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