「ケーススタディのご紹介」

早発閉経のケーススタディのご紹介

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FSH(90)が高い…驚きの中で信じられない妊娠

Sさんは37歳。キャリアウーマンです。赤ちゃんがほしいと思った時にはなかなか授からないものです。自然派志向のSさんは、どうにかして漢方薬で赤ちゃんを授かりたいと周期調節法を始めましたが、なかなか授かりません。

思い余って、一度産婦人科で診てもらおうと訪れたところ、子宮入り口の付近に筋腫ができていて妊娠の妨げになっていることが判明。意を決して腹腔鏡下での核出術を受けました。
これですっきり「半年後は妊娠しても大丈夫」と言われ、楽しみに周期ごとの漢方薬を服用していきましたが、ストレスもあってなかなか基礎体温表(BBT)が整いません。体温が高いところ(36・7度付近)で1相性の波状で、3ヵ月経っても2相性になりません。婦人科に受診すると何とFSHが90近く。

このままでは早発閉経(POF)になってしまいます。ドクターも何とかFSHの値を正常化しようと、3周期カウフマン療法でホルモン治療を行い、FSHを40まで下げました。あまりよい数字ではなかったのですが、漢方薬のみで様子を見たい旨をドクターにお話しし了解を得、漢方薬の周期調節法を再開しました。【腎精不足】【肝鬱気滞】【血虚血お】と捉え、【滋腎養血】【疎肝理気】【活血化お】を中心に〈婦宝当帰膠〉〈シベリア霊芝錠〉〈紅サージ〉〈冠元顆粒〉〈煎じ薬〉〈オリジン〉など組み合わせ卵巣年齢を若返らせることを考えて根気よく服用を続けました。

60日も経ったのに月経が来ない。長く続く高めの基礎体温表を見ながら、またカウフマン療法をするのかと暗い気持ちになりながら、Sさんは再度婦人科を訪れました。なんと「おめでたですよ」、予期せぬドクターの言葉に頭が真っ白になりました。

「ここが頭でこれが胎盤となるところ、ほらっ、ここに小さく拍動する心臓が見えるでしょう」。FSHが40からの妊娠に「教科書通りにはいかないことはたくさんあるんですよ! 奇跡ですね」。ドクターも驚き喜んでくださいました。自然派志向のSさんは妊娠中も安胎薬の服用、鍼などを行い、体調に気をつけながら無事3000gの大きな男児Tくんを出産しました。 Sさんは今はTくんの成長を楽しみながら、家族と子育てと仕事と一人三役をこなして動き回っていることでしょう。

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