耳鳴り・耳閉感が改善

47歳Mさん、昨年9月に仕事に関連するストレスが引き金となって、耳鳴と難聴、耳閉感が発症しました。病院にではステロイドや循環改善剤などを投薬されていましたが、改善の傾向が見られず、今年4月中旬にネットでご相談をお受けしました。

症状や経過、体質等をお聞きすると、原因はストレスによって肝火が上に上昇し頭部の聴覚神経系に影響を与えていると思われました。また体質は<肝胆湿熱>タイプで<肝火上炎+心火>と考え、清肝瀉火<の竜胆瀉肝湯> と 清熱解毒の<黄連解毒湯> を組み合わせて使っていただきました。

1ヵ月後、良いときと悪いときを繰り返しながら、耳鳴りは気にならない程度まで改善し、6月上旬にはさらに調子良い日が増えたとの事でした。

そして一昨日には『医院では見放され暗い気持ちになっていましたが、漢方で改善傾向がみられ、何か前向きな気持ちになりますね。今日も調子がいいです。』とのうれしいメールをいただきました。

五味はバランスよく

当店の庭に<ゆずらうめ>の実がなりました。漢字では<梅桃>と書きます。

少し甘酸っぱくて、とても美味しいのですが、この小さな実にも種があり、現代っ子はだれも食べないと思います。なつめやぐみなども昔は貴重なおやつでしたが、昨今はトマト、オレンジ、パイン、スイカ、メロンなどのように大きくて甘い物ばかりふえてきて、このような酸っぱい味は食べられることなく忘れ去られるのです。

漢方では味を<酸苦甘辛鹹>の5種(五味)に分け、それぞれが身体にどのように作用するかにより生薬構成を考えるのですが、食物では自然の姿が失われてきています。フルーツではほとんどが<甘甘甘甘甘>になりましたし、最近酢を飲む方がふえてバランスが崩れ、<酸酸酸酸酸>になっています。

作られた食べ物が身体のバランスを崩しているのではないでしょうか。

糖尿病の研修会

本日は定例の社内研修会がありました。

いつもは内科の先生を講師に、各種疾患の病理や症状について学ぶのですが、今回は糖尿病に関する現況や治療、自己管理を学びました。

糖尿病は現在の患者数は700万人、予備軍を含めると1300万人と言われ、日本は糖尿病大国です。10人に1人の割合ですが、60歳以上では6人に1人で、あなたの周りには必ず糖尿の方がおられます。

糖尿病は血糖値の自己管理が重要で、運動や食事療法でどのように血糖値が変化するのか、医者任せでなく自分で知ることです。基準は、空腹時血糖が110mg以下または、糖負荷試験で2時後における血糖値が140mg以下の場合は正常範囲です。

最近は簡単に測定できる機器もでき、スタッフでやってみました。低い人は空腹時76mg でしたが、高い人は127mgで超えていました。これは私ですが・・・、他人に言う前に自分を正さなければと反省しました。

糖尿病を自覚と努力で改善

糖尿病の相談は多いのですが、初期から中期の段階では自覚症状がなく、根気良く続ける方が少ないのが実情です。しかし将来を健康に過ごすためには、早い段階でしっかり対応することが肝心です。

55歳男性Kさん、3年前の4月に、糖尿病で身体がだるいと相談にこられました。この時は血糖値も高く、HbA1cは13%で、入院を必要とするレベルでした。それでも自力で改善するとのことで入院せず、西洋薬と漢方薬を併用され、食事や運動もしっかり改善されて、HbA1cはその後に10%台、9月で7%台まで下がりました。

その頃からお茶で糖尿病に良いものをとのことで、昔から民間で使われている<グァバ葉>と<連銭草>を組み合わせて毎日のお茶として飲まれていました。当然、食事や運動も気をつけられているようですが、その後も薬を飲むこともなくデータは安定しています。

Kさんの《自覚と努力》の結果ですが、合わせてお茶も良かったのかと喜んでいます。

女性の貧血

女性は毎月の生理で血液が失われ、元々貧血になりやすいのです。病院では鉄剤などを処方されますが、胃腸の弱い方は負担になるため使われないケースもあります。漢方では補血剤のファーストチョイスは<当帰>という生薬です。

50歳の女性Oさん、病院の検査で貧血を言われていて、ときどきめまいがし、疲れやすいとの相談を受けました。10年前に潰瘍になり、胃を一部切除したこともあって胃腸が弱く、食べ過ぎるともたれやすく、舌が痛むときもあるとのことでした。そこであまり多くの薬は胃に負担になるので、補血作用の<婦宝当帰膠>だけを使っていただきました。

1ヵ月後の昨日お越しになり、疲れも貧血症状も改善し、体調は良好と喜んでいただきました。そして次に胃腸の働きを良くしたいとのことでしたので、今回は<婦宝当帰膠>と<香砂六君子湯>をお使いいただきました。

<婦宝当帰膠>は貧血の女性に対し、短期間で改善が期待できる優れたお薬です。

胃弱の方の漢方

元々胃腸が弱く、下痢や軟便になる方は多いようです。

これには昔から<ゲンノショウコ>が使われてきました。ゲンノショウコは健胃薬、整腸、止瀉薬で、しっかりと煎じると下痢止めとして効果があり、短時間煎じると穏かな下剤として働き、便秘にも使えるものです。

61歳女性Mさん、一人住まいで、健康には気をつけられていますが、胃腸は昔から弱いとの事。ゲンノショウコは昔から使われていたのですが、便通が良くなく、お腹ももたれやすいとのことで相談にこられました。

そこで、下痢しやすい方に適し、胃腸の働きをよくする<半夏瀉心湯>などを使っていただきました。1ヵ月後、便は正常になり、食欲も増してきたと喜んでいただきました。が! 少し食べ過ぎになってしまって体重が増え、また新たな心配事ができたと笑っておられました。

漢方薬は長期続けないと効かない、とよく言われますが、症状によって結構はやく改善が自覚できるケースが多いのです。

瓊玉膏と芍薬の花

瓊玉膏を主力製品とする<信州薬品研究所>さんから芍薬の花をいただきました。

到着したときは小さなつぼみだったのですが、明るいところに出すと見事な大輪になりました。良い香りが店内に漂っています。芍薬は漢方生薬の中でも重要な生薬にあたりますが、但し漢方薬Kには含まれていません。せっかくですので<漢方薬Kの故郷>から送られてきた<芍薬の花>を一緒に紹介します。

<瓊玉膏>は人参・地黄を主成分とする<肺腎経>に働く漢方薬で、風邪を引きやすい方、喘息、糖尿病、慢性疲労などの方に使っています。

お寺の和尚さんが隠れてこっそりなめる水あめのような「なめ薬」です。

これらの原料は長野県や北海道で栽培され管理されているもので、安心して使えます。

私は5年間この薬を続けた結果、10年以上一度も風邪を引かなくなりました。また、女性の方で、冷え性と疲労にお使いの方は飲んでいると元気なので「やめられなくなる麻薬です」と例えられ、中年男性の方は、最高の精力剤としてご愛用いただいています。

いろいろな使い方ができる優れた商品と実感しています。

犬のガン

時々、犬のガンに関する相談を受けます。

ペットも長い間一緒に暮らしていると家族の一員で、なんとかしてあげたいと飼い主の方は我が子として相談にこられます。犬の場合は、抗癌剤がよく効いても、再発や転移がしやすく、人間より難しいとか・・・。

漢方薬や健康食品も人間と同様のものを使います。それに関する本も出版されていますが、問題は飲めるかどうかです。エキス剤は肉に巻いたり、他の食べ物に混ぜたりしますが、食欲が落ちたときには直接口に塗るようにするしか方法がありません。また、錠剤では味が嫌われるようですし、カプセルは飲めないようです。

人間のように「ガマンして飲みなさい!」とはいかないのが難点です。

若い女性に人気の漢方

漢方は最近若い女性に人気になっています。

雑誌や週刊誌に特集記事がよく掲載されることで、身近なものになってきているようです。また製剤も、昔の、苦くて臭くてまずい>という3拍子が、<甘くて香りよくておいしい>というものもあり、飲みやすくなってきています。

今日来られた女子高生、ネットをみて、お母さんに行っておいでと勧められたようで、友達と共にに来られました。

朝起きのむくみがひどくなってきたとの相談でしたが、水分摂取などを聞いても問題が無いようなので、生理不順を改善することで良くなると考え、<婦宝当帰膠>を使うことにしました。

そしてこの機会に漢方に親しんでいただこうと<中医学読本>を差し上げ、舌の状態などを見ながら自己の体質を判断をしていただきました。お母さんも健康トラブルがあるとか・・・、お嬢さんがきっと説明しておられることと思います。

高齢者の膀胱炎

高齢化によって、屋外に出ることなく、寝たきりに近い方はたくさんおられます。そしてこれらの方には、頻尿や、尿が出にくい、膀胱炎などの尿トラブルはよくあります。

82歳女性のIさん、寝たきり状態のため、尿が出にくいときは導尿をされているためか膀胱炎をよく起こし、医師からの抗生物質を継続して飲まれていました。そのため胃腸の調子も悪くなり、ご家族の方が相談に来られました。

そこで、普段は尿の出やすいようにと利尿作用の<五苓散>を、膀胱炎のときは<竜胆瀉肝湯>を使っていただきました。その後は調子よくなり、抗生物質も不要になって、おなかの調子もよくなり、継続されています。

竜胆瀉肝湯は<清熱利湿>作用があり、下半身に熱感を伴うようなトラブルに使うものですが、利尿作用だけでなく、消炎作用があり、膀胱炎にはよく効果を現します。