ボディプラスに掲載されました

カラダをきちんと磨いて、もっと輝く。そんな前向きな女性たちのための実用誌として知られる「ボディプラス」に当店が掲載されました。

今回は『漢方薬のオーダーメイド処方で、根本からしっかり体質改善』というタイトルで、読者モデルの米田さんが来店され、問診や舌診、血流測定などを行なって体質判断をし、消化器系と血流改善をアドバイスをさせていただきました。

当店の四条店・市兵衛薬局は四条烏丸のオフィス街にあるため若い女性がたくさん来られています。ゆったりとして気軽に相談できる雰囲気ですので、初めての方も安心してお越しください。

なお、「ボディプラス」は実業之日本社が発行する月刊誌です。

継続こそ力

漢方薬は用途により、即効性のあるものや、しばらく服用するもの、長期間服用を要するものなど様々です。

このうち長期間に渡るものはなかなか継続されないケースが多く、結果が明らかにならない場合があります。例えば、糖尿病やアトピーは少し良くなると止めてしまわれて続かない方が多いのです。

37歳Mさん、脱毛のため他店で煎じ薬を買っておられ、今まで5年間毎日煎じてこられたとのこと。脱毛は服用し始めて1年くらいから改善の傾向が現れ、現在では全快していますが、安心の為に続けたいと言われていました。

これほど継続している方は珍しいのですが、本来体質改善を考えるなら、それなりの期間が必要なことを今回実感しました。

日本中医薬研究会の大会に参加しました

中医学と中成薬の普及を進めている「日本中医薬研究会」の全国大会が、当地 京都で開催されました。

総勢700人の大会議と懇親会が出来るのは、京都では都ホテルぐらいでしょうか?さすがに圧巻ものでした。

今回は<中国中医研究院>の教授<陳 可冀>先生が、<漢方薬K>をテーマに講演されました。

先生は<冠心Ⅱ号複方>という処方の研究をはじめた方で、その後この研究成果として<漢方薬K>が生まれました。いわば生みの親の1人です。

そして、この薬が微小循環に大いに役立ち、最近言われるメタボリック・シンドロームによる心臓病などに重要な役割を果たす漢方薬であることを学びました。中国では丹参製剤の注射タイプもあり日本より進んでいますが、さらにこれらの中成薬が日本で普及し、皆様の健康に役立つものと期待しています。

蕁麻疹とあせも

皮膚病は症状が多岐で、皮膚科では様々な診断名が下されますが、漢方では病名にこだわらず、出ている症状から漢方薬を決めていきます。

11歳の女子Hさん、背中や腹部に赤い発疹が出て、全身に広がってきた、温まると痒く、寝ているときも痒い、汗をよくかく、とのことでした。皮膚科では蕁麻疹との診断でしたがよくならないので相談に来られました。

状態をよく見ると蕁麻疹というより、あせものようでしたので、あせもによく使う<桂枝加黄蓍湯>と熱を冷ます<黄連解毒湯>を使っていただき、あわせて<桃の葉>を入浴剤として併用いただきました。

1週間後にこられ、上半身はほとんど発疹や赤みが引いて、かゆみもなくなり、予想以上の早い改善でした。まだ下半身に残っているとのことでしたので、今度は<桃の葉>でローションを作っていただき、スプレーしてもらうように伝えました。

この例は、皮膚科で蕁麻疹と診断されたが、実はあせもだったというものです。ついつい蕁麻疹という診断名に惑わされますが、症状と体質で考えることが大切なこととを再認識しました。

子供のアトピー

子供のアトピーの多くは親からの遺伝性のものです。1歳までに発症することが多いのですが、親はステロイドを使いたくないし、対応に苦慮されています。

幼児の場合は痒みを我慢をすることもできず、強く引っ掻きますので肌が荒れ、かわいそうな状態になります。また、漢方薬も大人のアトピーのように強い清熱剤は使えず、また飲むことも出来ないので、その代わりに外用で改善をはかります。

3歳のSちゃん、生後5ヶ月から関節部位に赤みが発症し、昨年の秋からは全身に広がり悪化してきました。皮膚は乾燥が激しく粉を吹くような状態で、部分的にひび割れし、痛々しいです。

身体は冷えやすく、食物のアレルギーもあるようでしたので、子供のアトピー治療の基本と考える<胃腸の機能を高める>ために<黄耆建中湯>と、滋陰(乾燥状態を改善する)のための<六味丸>を使っていただきました。いずれも昔から子供の発達促進に使われてきたものです。

そして外用には<漢方生薬を使った浴剤>と漢方クリームSを使っていただきました。これらにより、しっかり保湿し炎症を鎮めるようにします。乾燥が治まると痒みは治まるものと考えています。

また、アメリカから取り寄せられたサプリメントを使ってから、かえって悪化したとのことでしたので、全面的に中止していただきました。サプリメントは化学合生物が多く含まれていますので、幼児に対しては注意が必要です。

不眠の方のハーブティ

47歳の女性Mさん、もともと心療内科にかかっておられましたが、西洋薬を思い切ってやめ、漢方薬に変えられ順調に経過していました。

今回海外に出かけるにあたり、準備などで神経が疲れ気味で、みぞおちがつまり苦しくなる、睡眠が浅いとの相談を受けました。漢方では<心下痞硬>という状態の神経的な緊張によるもので、柴胡剤と、リラックスハーブティとして女性に人気のある<健康食品SN>をお使いいただきました。

2日後に来られ、すごく楽になり、睡眠も<健康食品SN>だけでよく寝られたと喜んでいただきました。そして、ご主人もこれを飲んだところ熟睡できたので、しばらく続けたいといわれたとのことでした。

ハーブティも漢方以上に効果を発揮することがあり、上手に紹介していきたいと思いました。

口臭、気になりますか

昨日のテレビ朝日の番組で口臭の話がありました。

通常、口臭は<胃腸の機能低下><過食によるもたれ><血糖値が高い><歯周病>などが原因となり、それぞれに対応して改善する漢方薬はあります。

しかし、これらの要因がなく、他人から言われたことがきっかけで、心理的に過敏になって「口臭がある」というのを『自臭症』というようです。

このような相談は店頭でもよくあります。明らかに精神的なものとわかる場合でも、カウンセリングに加え、安神作用の<柴胡加竜骨牡蠣湯>や<半夏厚朴湯>を使っていただきます。これを使うことで、良くなっていくと安心感が芽生えると、心理的効果が早くでます。

心の病は難しいですが、『大丈夫!気にしないで』というだけでなく、薬によってさらに安心感が出るという、いわばプラセボ効果(薬を飲んだという意識から治療効果が出ること)ですね。

蕁麻疹の相談が急増

蕁麻疹は年間を通して相談がありますが、この2ヶ月間は不思議なほどに多くありました。

蕁麻疹の原因は様々で、

アレルギーによるもの、

食事に関連するもの、

汗によるもの、

ストレスに伴うもの、

皮ふの弱さによるものなど、

たくさんあります。

しかし、相談にこられる方のほとんどが、原因不明! はっきりとした原因がわからないものです。

医院では抗アレルギー剤が使われますが、漢方薬にはたくさんの種類があります。ただし、短期間で改善するものと、漢方薬をいろいろ変えてもなかなか改善しないケースがあり、難しい疾患です。

29歳男性Tさん、以前から春や秋の季節の変わり目に発症し、今年も先週からはじまりました。紅丘疹多数出て、夜間は痒みが酷く、冷やすと少し楽になるとのことでした。季節の変わり目によく出ることや、汗をあまりかかないことを判断基準として、疏風清熱作用の<消風散>や、発汗作用のある漢方薬を使っていただきました。

そして1週間後、痒みはほとんどなくなり、赤みも少なくなってきました。赤みのあったところは色が黒く残っていますが、落ち着いたようです。また、手のひらにあった水疱も消え、新しい皮ふが再生してきました。

イチジクの季節

趣味でやっている果樹園でイチジクが実り始め、初物を取ってきました。

3年目の木でまだ低木なのに果実はしっかりと付き、生命力を感じさせる植物です。

イチジクは<無花果>といい、漢方では清熱解毒・潤腸の効能を利用し、咽の痛みや、便秘、痔などに使います。食べ過ぎると便通が良くなりすぎるかも?

 季節の食べ物をお楽しみください。

気の病・その後

自律神経失調による胸の痛みについて、先日のブログで紹介しましたMさんは、その後2週間<抑肝散>などの漢方薬を服用した後来店、経過報告を受けました。
そして、急に胸が痛くなるという発作の回数が軽減し、食べてもいないのにゲップが出るという症状や、足や背中が突然ピクピクするという症状もなくなったとのこと。予想以上に早く変化が現れて一安心でした。

漢方薬の効果だけでなく、お越しいただいたときにゆっくりとお話を聞き、こういった症状はよくあることや、心臓が悪化していくという心配はないことなど、いわゆるカウンセリングの効果が大いにあったと思われます。Mさんも当店で話を聞いて安心したら、なにかすごく楽になって、それで良くなってきたのかもと話しておられました。

気の病は話を聞くことが改善のポイントになることをいつも感じています。