屠蘇散を知っていますか?

年末の感謝祭で、ご来店の方やお買い上げの方に屠蘇散を差し上げていますが、屠蘇散を知らない方が多いのには少し驚きです。

昔からの慣わしが多い京都ですらこの状況ですので、その他の地域ではもっと少ないかも・・・?

これも時代の変化でしかたないことですが、家族が集まってお正月を祝うということ自体が少なくなっているのでしょう。そしてこのような慣わしが受け継がれなくなってきていることに少し寂しい想いがします。

お正月は単に連休ではなく、1年の始まりとしての位置づけをしたいものです。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症で一番よく知られているのはバセドー病ですが、この若い男性の場合は症状が軽く、動悸や頻脈が起こる程度とのことでした。

漢方ではこのときの頻脈に<炙甘草湯>がよく使われますが、なぜか男性には効きにくいと聞いたこともあり、代わって<柴胡か竜骨>をお使いいただきました。この薬には安神作用といって神経を落ち着かせて脈を鎮める働きがありますので、自律神経のトラブルや不眠にもよく使います。

2週間後の効果が期待されます。

漢方薬とアレルギー

漢方薬や健康食品を飲んでアレルギー症状を発生する方がまれにあります。

今日メールでお問い合わせをいただきました方は「他店で漢方薬と健康食品を飲んだところ、目の周りが腫れて、アトピーのようになった。漢方薬の副作用ですか」とのことでした。

これは食べ物アレルギーと同様で、肝臓や腸内の分解酵素に個人差があるためか、特定の生薬に対してアレルギー反応を起こすものです。例えば、<地黄>で下痢をする、<黄耆>で蕁麻疹が出る、などがあります。いずれの場合も中止するとすぐに戻りますし、後に問題は残りませんので心配はいりません。

これらは副作用とは考えず、特定物質に対するアレルギーといいます。アレルギーを起こされたご本人はびっくりされると思いますが、多くの方に出る副作用とは異なりますので心配せず、しっかり相談し対応されることをおすすめします。

男性の冷え症

昨日から雪があちこちで降り始め、ようやく12月になったかと感じています。

この時期になると冷え症の相談がふえますが、時々男性の相談もあります。女性の冷え症でよく使割れるのが<婦宝当帰膠>ですが、この薬は甘いので男性には合わない場合があり、他のものを紹介しています。

37歳の男性Tさん、手足の先が極度に冷たいので、奥様の紹介で <海馬補腎丸> を飲み始められました。そして今日は2ヶ月目になりますが、以前はずっと冷たかった手足が、最近は温かくなってきて調子もよいとの報告をいただきました。

この薬は漢方で言う<補腎陽>の薬で、海馬補腎丸や至宝三鞭丸などとともに、男性の冷えに使い、身体が元気になると喜ばれています。最近は生活状態の影響か、若い方全般的に冷え症が多いように思いますが、漢方薬は冷えだけでなく、トータル的に身体を元気にするのが特徴です。

高齢者の幻覚症状

特に精神疾患でなく、高齢者の認知症などで生じる幻覚症状に対し、漢方薬は以前から使われてきましたが、今回顕著な症状改善が聞かれましたので紹介します。

78歳の女性Mさん、廊下にだれもいないのに『子供がたくさん来ている』という幻覚症状が現れたので娘さんが相談にこられました。その他の幻覚症状もあり、夜に起こされてゆっくり寝ていられないとのこと。

そこで高齢者の鬱症状や幻覚症状、不眠症にも使われる<帰脾湯>を使っていただきました。10日後に連絡をいただき、幻覚がすべて消えたとのことで喜んでいただきました。

しばらくの間は予防的に続けて飲んでいただくことにしましたが、こんなに早く効果が現れるのには驚きでした。

ホルモンのいたずら 2

昨日に続いて、ホルモンアンバランスによって、イライラや肩こり、神経質になるケースがあります。

39歳の女性Kさん、急に気分が不安定になり、イライラし、目が充血、顔がのぼせ、肩が強くこって・・・つらい症状をいろいろと訴えられました。Kさんは2年前にも同様の症状で相談にこられ、3ヶ月程度で改善したことがあり、そのときの経過が記録にあるため状況はよく理解できました。

原因はホルモンアンバランスによるもので、年齢は若いのですが、更年期の症状に似ていました。そこで血の道症に使う<加味逍遥散>などを使っていただき、今回は半月で改善の兆しが出てきました。

一度お越しになった方は記録を残していますので、対応も的確にでき、改善もはやくなります。

ホルモンのいたずら 1

女性のホルモンバランスは複雑で、単に多いとか少ないとかの問題でなく様々な症状を生みます。そのひとつが、よくあるニキビです。

33歳の女性Sさん、あごの周辺にニキビが出て2~3ヶ月経過したのですが改善しないため相談に来られました。話を聞いてみても、特に体質的な問題はなく、食事などの生活上の問題もありませんでした。また、生理の前1週間以上前や、排卵期に悪化するとのことでしたので、ホルモンが関連していると思われました。

そこで血の道症の<加味逍遥散>や <荊芥連翹湯>を中心に使っていただき、短期間で改善しました。<加味逍遥散>は更年期の女性の漢方薬として有名ですが、幅広くつかえる優れた薬であることを実感します。

動物によるアレルギー

動物の毛やほこりによるアレルギーにより、鼻水やくしゃみなどの症状が出る方があります。ちょうど花粉症と同様の症状で、鼻粘膜や咽の粘膜にとりついてアレルゲンとなるためです。

これに対して漢方では出ている症状を改善するだけでなく、粘膜を強化してアレルギー自体を改善する方法も考え合わせます。

26歳の男性、Oさん、胃腸トラブルで相談に来られましたが、アレルギー体質もあるということで、衛気を高める補気薬を併用していただきました。その後しばらくして、乗馬の時にくしゃみや鼻水が出なくなったとの報告をいただきました。短期間でしたが、鼻粘膜が過敏に反応することがなくなったようです。

このようなケースは馬だけでなく、猫やハムスターなどの動物でも同じように改善するものと思われます。

ノロウイルスと漢方薬

いっても、漢方薬がノロウイルスに効くという話ではありません。

最近漢方薬を使い始めた方が「漢方薬がを飲み始めてからおなかが痛くなり、下痢気味になるのですが大丈夫ですか」という問合せが入ってきます。漢方薬でそんな状態になるとは考えられないので、医院に行ってくださいとお答えしています。

結果、今流行の<ノロウイルスによる胃腸炎>が原因とわかりました。

初めて漢方薬を飲まれる方は、どうなるか不安感があるのは仕方ないことですが、漢方薬のせいにされるのは困ったものです。

様々な冷え症

冷え症といっても人によりパターンが異なります。

例えば、全身が寒い、手足の先が冷えてしもやけができる、お尻や腰が冷えて痛い、下半身が冷えて頭はのぼせ気味など、様々で、それによって対応する漢方薬も変わります。

当店でもっとも人気のあるものは、甘くておいしい! 補血作用の<婦宝当帰膠>ですが、これ以外にも様々な漢方薬を使います。

71歳の女性Nさん、お尻と背中が冷え、腰が痛くなるので病院に相談されました。検査の結果は全く異常なしで、ホカロンか温シップを使ってくださいとのことでした。しかし、一向に改善することなく、漢方相談に来られました。

漢方ではこのような<お尻が水につかっているような冷え>に対して一般的に<苓姜朮甘湯>が使われます。この漢方薬は下半身の水分代謝が悪いために冷える方の、腰痛や神経痛にも使われるもので、効果もよくわかるお薬です。

Nさんも1週間程度で改善するものと思われます。