喘息が改善しました
喘息でお悩みの方はたくさんおられます。特に夜間に発作を起こし、病院に走られる場合は大変ですね。
遠方からお問い合わせをいただきました26歳のKさん、子供の時から喘息で良いとき悪いときを繰り返しておられました。最近は季節の変わり目に悪化し、そのたびテオドールなどの気管支拡張剤をつかっておられましたが、その副作用でドキドキするため使いたくないと思い漢方薬を探しておられました。
身体は冷え、乾燥咳の傾向で、夜間の発作が頻繁に生じるとのこと。そこでゴウカイや冬虫夏草の含まれて、虚労に使う<双料参茸丸>と<麦門冬湯>をお使いいただきました。
そして3日間使われた後お電話をいただき、驚くほど効いて発作も収まり、吸入を減らしても大丈夫な状態まで改善、さらに息が吸いにくかったのが楽になったと喜びの報告をいただきました。
体質により喘息の漢方薬も異なりますが、短期間で効果を発揮する<双料参茸丸>に感謝しました。
難聴と耳鳴り
耳鳴りや難聴のご相談もたくさんいただきます。突発性難聴の場合は、漢方薬に加え板藍根エキスを併用することが多くあります。
低音域難聴と耳鳴り、耳閉感でご相談をいただきました48歳のMさん、ストレスが原因で発症したとのことですが、体質も合わせて考え、疎肝薬の<逍遥丸>や毛丹薬の<温胆湯>をお使いいただきました。しばらく続けられ改善してきたのですが、疲れたときや天気が悪い時は不調を繰り返していました。
その後ヘルペス菌との関連が疑われましたので、漢方薬に加え板藍根ハーブティを併用していただいたところ、明らかに耳鳴りが軽減しました。
突発性難聴の原因にはウイルス説と内耳循環障害説がいわれますが、最近はウイルス説のほうが有力のようです。
肩の冷えと凝り
肩こりにも様々なタイプがありますが、一般的には血流が悪いのが原因です。極度の凝りの場合は、冷えが強くなります。
66歳の女性Kさん、肩甲骨周囲が痛く、芯が冷たいので、中にカイロを入れたい位と4年前に相談にこられました。そのときは活血作用の<冠元顆粒>と辛温解表薬の<葛根湯>を併用することで楽になり、しばらく継続されていました。そしてしばらく休薬されていましたが、最近再び背中が寒く感じるといって再来され、今回は<冠元顆粒>だけをお使いいただきました。
基本的に血流の悪いタイプの方ですので、少量でも漢方薬を続けると再発しないのですが、ほとんどの方は調子がよくなるとすっかり止めてしまわれるのが常ですね。
はしかと免疫の関係
はしかの流行がなかなか収まらず、大学の休校がふえています。
今回なぜこんなに流行したかは医学会でも様々な見解があり、
1、ワクチンを打っても免疫がつかなかった人がある。
2、ワクチンを打った人がウイルスに接触すると免疫が増強されますが、接触の機会が少なくなったために、ワクチンを1回打った人でも免疫が減衰してしまった人がいる。
というように考えられています。
昨今、<抗菌グッズ>とか<衛生管理>がいわれますが、ウイルスや菌に触れる機会が減ることによって、かえって免疫が弱くなり、ひとたび流行すると発症してしまうという人間に変化してきているのではと思います。
予防接種は大切ですが、加えて、もっとワイルドに! もっと自然に! 子供を育ててください!
女性の冷え症には<補血>が基本
冷え症の漢方薬はいくつかあります。たとえば末端冷え症に<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>、おなかの冷えには<人参湯>などですが、ほとんどの方の冷え症にはやはり補血剤の<婦宝当帰膠>が適します。
42歳の女性Mさん、冷え症で、胃腸が弱い 調子が悪いと手指に湿疹が出たりアトピー症状が出る、肩や首が凝るなどのトラブルがあり、他店で<桂枝茯苓丸>や<六君子湯>などを求められ、続けておられましたが改善せず、相談をお受けしました。
体質を詳しくお聞きした結果、<婦宝当帰膠>と<香砂六君子湯>をお使いいただきましたところ、すぐに温まるのが実感でき、5日後には冷えだけでなく、不眠も改善し、胃腸も楽になったと喜こびの報告メールをいただきました。
女性は生理によって血液が失われますので、まずは<補血>の考え方を基本として改善するケースがたくさんあります。
神経性の胃腸トラブル
神経過敏な方は様々な胃腸のトラブルがあります。胃痛、下痢と便秘を繰り返す、外出しようと思うとトイレに行きたくなる、1日に何度もトイレに行くなどがよく聞かれます。
30歳の女性Nさん、疲れやすく、食欲不振、緊張時に食欲がなく、時間が拘束される時は、出かける前に何度も便がでるなどのご相談をお受けしました。
そこで<桂枝加芍薬湯>と<婦宝当帰膠>をお使いいただきましたところ、2週間後には、体の疲れも楽になり、何度も便に行くということもなくなり、さらに不眠や頻尿までもが改善し、『おかげで助かりました。漢方ってすごいですね』というお礼のメールをいただきました。
<桂枝加芍薬湯>は漢方では<疏肝理気和中>の作用があり、ストレスや神経の影響が胃腸に及ぶ場合に用いる漢方薬で、体質に合った場合は効き目が早く実感できます。
今日は社内研修会
恒例の社内研修会も今回で18回目です。いつも病院の元院長先生に講師をお願いしていますが、とてもわかりやすく、しかし難しい! 勉強をしています。
今回のテーマは<内分泌=ホルモン>のまとめでした。
人間の体にはホルモンを分泌する内分泌腺が図のようにいくつもありますが、それらをコントロールしている司令塔が、大脳の下にある視床下部・脳下垂体にあります。ここで、各ホルモンの血液中濃度の変化などを察知し、そのとき必要なものを分泌させたり、抑制したり調節しています。それによって、外界の環境の変化に対して生体を安定した恒常的状態に保とうとする仕組み(=ホメオスタシス)が働いています。
ちょうど今日、コンピュータ事故による全日空予約システム混乱がありましたが、内分泌はコンピュータ以上の複雑なコントロールをしていると考えられます。
人体の不思議に感動しました。
熊胆の味は?
熊胆はクマノイともいわれ、熊の胆嚢・胆汁を乾燥したもので、昔から大切に使われてきました。昨今は動物保護の関係から流通量も少なく、高価なものになっています。
熊胆の効能は、中医学では清熱(胃熱をさます)・明目(目の腫れや炎症に)・解毒(解毒作用)・止痙(ひきつけや痙攣に)に使われますが、日本では古来より万能の胃腸薬として使われてきました。
天然ものだけに、使われるロットによって味が異なるのですが、長い間熊胆を愛用されているOさんは、甘い味がする熊胆は飲んでも胃がすっきりしないが、苦味が強いものは飲んですぐに効果が現れ、食欲が増し元気になるといわれます。
生薬は一般的に、成分分析の結果だけでなく、味や香りも大切な要素なのです。