寒冷蕁麻疹の相談
気候が暖かくなり、多汗の相談が増えてきました。しかしこの時期でも、風邪に当たったり、冷えると蕁麻疹が出るという<寒冷蕁麻疹>のご相談がありました。
大学生の男性Aさんは中学生の頃から蕁麻疹を発症、寒い時期に手や顔などの露出部分が痒くなるという状況でした。当然、冷えが慢性的にあり、お風呂を出た後もすぐに冷えて発症するようです。
医院では抗アレルギー薬をもらわれていたのですが、長い間飲んでいても治らないのでもうやめて、漢方薬で根本治療をしたいとのことです。
そこで、体質もあわせて判断し、温腎補陽利水作用の<真武湯>をお使いいただきました。女性で冷え症・貧血傾向があるような方には<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>を使うこともありますが、いずれにしても身体の中からしっかり温めることで改善でき、根本治療になるのも漢方の特徴です。
天津に来ています 2
昨日の続きですが、天津の古い住宅街はほとんど取り壊され、主な道路から見る町並みは10年前とは比べ物にならないほど美しくなっています。しかし、地元の人たちは、古い町には人間のつながりがあって暖かかったが、高層マンションが増えてからは人間が疎外になり、寂しい思いがするとのこと、どこの国も同じです。
天津の観光地<天津テレビタワー>は高さ415mで中国第2番目の高さを誇る名所となっています。タワーそのものは昔と変わっていませんでしたが、入り口は厳しい警戒で、空港並みのボディチェックがあり、手持ちの飲料はすべて入り口に置いておくなど、オリンピックを控えての厳戒態勢を身近に感じました。
レストランでは衛生面も改善され、日本では見られない光景を見ました。グラス、カップ、皿、スプーンが消毒済みと書かれてラッピングされていました。これもオリンピックがきっかけでしょうか?
天津市の中心地の近くには瀋陽道古物市場という骨董屋が連なる街並みがあります。玉石や泥人形、飾り物、書画などがたくさんありますが、その入り口で昔懐かしい<飴細工>を見つけました。繊細な芸術品のようです。


天津に来ています
1日から天津にきています。
行き先は<天津曹開鏞中医男科医院>という、中国でもトップの男科専門の医院で、ここでの男科の特別研修に参加しています。研修内容は後日に紹介することとして、天津の状況を紹介しますと・・・
実は11年前にも天津での研修と製薬工場視察に来たことがあるのですが、それから大きく変わり、中国の他の都市と同様に高層ビルやマンションが乱立しています。特にオリンピックを控え、急ピッチで環境整備やビル建設が進んでいます。
あわせて黄砂かスモッグかわからないひどい霞で、青空がまったく見えないのは北京と同様です。
天津ではオリンピックの種目のサッカーが開催されますので、世界中のサポータが押し寄せることが予想されます。すでにサッカースタジアムも完成のようです。
天津濱海国際空港は4月28日より新しいターミナルビルができ、新しいビルの中を歩いてきました。
以前、中国のゴールデンウイークは7日間休みだったのが、最近は3日と短くなりました。ちょうど到着日がメーデーでしたので、街や道路には国旗が飾られています。
中国の経済発展がすざましいことを実感した初日でした。
とてもうれしい出来事!
先日、当店のお客様Aさんのピアノ・コンサートに行ってきました。
Aさんは音楽の勉強で海外留学された後日本に帰ってこられたのですが、環境や仕事のことなどで悩まれ、不安感やイライラで精神的に不安定な日々を過ごしておられました。そして感情の起伏が激しく、お母さんが心配になって当店に相談に来られました。その後ご本人も来られ、少しでも気分が落ち着くようにと、状況にあわせて様々な漢方薬や<健康食品茶>などをお使いいただいていました。
2年半ほど経過したころからあまり来られなくなったなあと思っていたところ、先日ピアノ・コンサートを開催するとご招待いただきました。正直なところ、単独のコンサートなんて大丈夫かなあと思いつつ、当日は半分期待と半分不安を持ちながら参加しました。
アナウンサーもなく、完全な独演会で、聴衆も緊張の中Aさんが登場、一礼した後ピアノに向かい、かなりの時間をとって心を集中させた後の第1打でした。その寸前まで、緊張のあまりピアノが弾けないのではと観客席の多くが心配していた様子だったのですが、それもすぐに打ち消され音楽に引き込まれました。
Aさん独特のやさしいピアノタッチと、且つしっかりとした音、感情を豊かに表現した旋律、全部で2時間弱の長い演奏にも係わらず、譜面がない暗譜での演奏、Aさんの気持ちが伝わるような感動する演奏会でした。そしてAさんがこんなにすばらしい技量と感性の持ち主であることを改めて知ることができました。
久々にとてもうれしい気分になりました。
Aさん、感動をありがとう!!
長期の生理不順 2
生理不順が高じて生理が止まってしまうケースもあります。
Aさんは高校、大学受験などのストレスや、ダイエットをしたことなどで不順が続き、24歳で生理が完全に止まってしまいました。その後婦人科でホルモン剤を投与され、7年間服用されていました。この間、服用すると生理は来るのですが、止めるとこないという状況でした。
そして今年、ホルモン剤をやめようと考え、相談に来られました。
タイプは冷え症、低血圧、血流が悪い体質で、<婦宝当帰膠> <補血丸> <桂枝茯苓丸>をお使いいただきましたところ、1ヶ月余り経過した時点で、自力で生理が来ました。身体も温かくなり、体調も良好とのこと。それよりも、自力で生理がくるのは7年ぶりで、効果の早さに双方驚きでした。
Aさんの場合はホルモン剤を使ってでも生理が来ていたので、まだ卵巣機能は働いていたのでしょうが、全く来ない状態が長期に渡っていたなら、こんなに早く解決することはなかったと考えられます。
長期の生理不順 1
生理のトラブル相談は日常的にありますが、ほとんどの方が短期間で改善します。面白いほど漢方薬が効く疾患です。
36歳のYさん、冷え症で、便秘気味、ストレスを受けやすく、咽に違和感がある、そして生理が不順との相談を受けました。Yさんの症状はよくあるケースですので、<婦宝当帰膠> <桂枝茯苓丸> <加味逍遥散> をお使いいただきました。
薬をのみ始めるとすぐに生理が来て、その後は30日後に、そして32日後にと、毎月来るようになりました。今で3ヶ月過ぎ、体調も良くなりましたが、さらに口の周りに頻繁にできていた吹き出物が全くなくなり、思わぬ効果に大変喜んでいただきました。
そして今日は『これなら、もっと早い時期に来たらよかった』と言われて、婦宝当帰膠を求めていかれました。