陰部掻痒症も漢方で改善

外陰部に強い痒みを感じる疾患で、比較的女性に多く見られます。原因は神経性やホルモン失調などの場合や、カンジタやトリコモナス症などの感染症があります。
男性の場合は、糖尿病の方や肥満の方に見られます。

60歳の男性Yさんは3ヶ月ほど前から陰嚢部に痒みを覚え、皮膚科で検査したところ真菌性ではないので、ステロイド軟膏をもらわれていました。しかし、症状は改善しなかったので、漢方相談にこられました。

体格はガッチリして、コレステロールがやや高く、舌は紅で、<湿熱体質>と捉えました。食物は辛いもの好きで、原因は食事に関連していると思われました。

そこで、漢方薬は<清熱解毒利湿>を考え、<瀉火利湿顆粒>や<金銀花含有健康食品G>をお使いいただきました。
2週間後に来られたときは、この10日間ほどは調子良かったとのことで、今度は食生活を改善し、甘いものや辛いものを控え、和食であっさりしたものを中心に摂ってもらうようにしました。そして4週間後は更に改善してきました。

原因不明の掻痒症は、体質から生じているものが多く、漢方薬が効を奏するケースが多々あります。ご相談ください。

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顔の痒み

28歳のTさん、2ヶ月ほど前から甘いものを朝から摂るようになり、顔に痒みが出始めました。病院でもらったステロイドなどの軟膏も効果なく、相談に来られました。

鼻や眉毛の付近などが痒く、特に夜に気になるとの事でした。元々乾燥肌や脂漏性皮膚炎の体質でもあり、まずは清熱・補血の<温清飲>などの漢方薬をお使いいただきました。

その後2週間で痒みは少しましになりましたが、食事をすると痒みが増える、特に甘いものを食べると痒くなるとの事でした。また食後に腹痛や下痢をするときもあるようでしたので、今回は

<温清飲>に加え<香砂六君子湯>を併用していただきました。

根本原因は胃腸機能にあるようですが、まずは痒みを抑え、その後胃腸機能を改善することで、根本的に発症しないよう考えています。少しずつ改善し、安心していただいています。

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原因不明の皮膚炎 Part1

突然、何の前触れもなく発疹や皮膚のかゆみが出始めると、誰でも焦ってしまうと思います。
程度にもよりますが、たいていの人がまず、病院の皮膚科に行くのではないでしょうか。
皮膚科では、診断を受け、治療薬が処方されるでしょう。

しかし、中には診断名を告げられずに、お薬だけもらってくる人が結構います。
いったい、自分に起こった病気・皮膚炎が現代医学の診断名として何なのかは、絶対に聞くようにした方が良いと私は考えています。
現代医学では「診断なくして治療なし」が原則です。
診断が曖昧だと、治療も曖昧になりがちという印象です。
そして、診断名を訊くのは当然の権利であり、病院・医師に診療費としてお金も払っているのですから・・・。
ちなみに、薬局や漢方店で病名を告げることはできませんし、そのようなことはありません。

ここで、ある30代男性の例をあげます。
数ヶ月前に皮膚炎が発症。はじめは、へそのあたりから発疹、赤みが出現し、その後、腕や膝裏等にも現れ、現在まで広がる一方だとのことでした。
皮膚科では、ベルトの金属がおへそに触れて接触性皮膚炎をおこしたのではないかという見解だったそうです。
ご本人は、へその位置とベルトの位置は明らかに違うし、シャツを着ているので触れるとは思わないと疑問に思ったとのこと。また、皮膚科の診断がどうであれ、出された薬が効けばよいのですが、効果も見られなかったため、当漢方店を訪ねたそうです。

Part2へ続く

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皮膚掻痒症のご相談

皮膚がかゆくなる原因はたくさんあります。

全身にかゆみが出るものと、特定部位に出るもの、高齢者で乾燥によるもの、妊婦にみられるものなどと、内臓疾患が原因となる場合もあります。漢方ではいずれにしても体質と症状をあわせて考えます。

40歳の女性Fさんは2年前から口の周囲や首の後ろ側、耳の後などが痒くなりはじめ、汗をかくと痒みは増しました。医院で検査を受けましたが、特に問題はなく、アレルギー反応もありませんでした。また花粉の季節や乾燥時期でも症状は変わらず、いつになっても治らないので漢方相談にこられました。

詳しくお聞きすると、冷え症で胃腸が弱く、時に下痢する時もあるとのことでしたので<脾気虚>も考慮し、<消風散>と健脾作用の<六君子湯>をお使いいただきました。

2週間後には、痒みが出てもすぐに引くようになり、4週間後には痒くなる頻度が週1回程度までになりました。また、お腹の状態、便の状態も良くなりました。

当初は<消風散>を中心に使いましたが、根本治療はやはり<六君子湯>などの胃腸を丈夫にするお薬がポイントになると思われます。

爪が自然にはがれる?

爪甲の裏側が自然と剥離し、白くなって空洞ができるという症状があります。爪甲剥離症といわれ、化学薬品説やカンジタ菌説などあるようですが、正確な原因は不明とも言われます。

外傷や薬品などの原因が明らかな場合を除き、漢方ではこの原因を主に<肝血虚・営血虚損>などと捉えます。つまり血液が爪の下の細胞まで充分に補われず、乾燥してはがれていくという捉え方です。

65歳のTさんは、鼻炎や後鼻漏で相談に来られましたが、あわせて爪もよく剥離しやすく気になるとのことでした。またストレスを感じやすく、いわゆる<気の流れ>も改善したいとのことでした。

そこで後鼻漏の薬にあわせて、理気活血薬を長期に渡ってお使いいただきましたところ、以前のようにひどい剥離はなくなりました。少し剥離し始めると補血作用の<四物湯>や疎肝理気活血作用の<加味逍遥散>を増やして使い、調子の良いときは鼻炎の薬を使うというようにしています。

陰陽五行説では爪は肝の精気の色沢を現すところとされていて、爪と肝臓とストレスが関連していると考えますが、まさにこのとおりなのです。

皮膚掻痒症

皮膚に発疹がなく、痒みだけが生じるものをいいます。

原因は精神的なものや、季節性のもの、全身に及ぶものや局所的なものなど様々です。多く見られるのは、老人性皮膚掻痒症や、妊娠掻痒症、陰部掻痒症などです。

先月来られた25歳の男性Oさん、例年秋の乾燥時期になると頭部が痒くなり、皮膚落屑を生じます。また、額の部分は赤く丘疹を生じます。そしてストレスを受けると悪化しやすいとのことでしたので、Oさんには<柴胡清肝湯>をお使いいただきました。

2週間してかなり落屑は減り、4週間ですっかりなくなりました。思ったよりも短期間で改善し、喜んでいただきました。

この漢方薬Sは、血液を補い、乾燥を改善する、炎症を鎮め解毒する、ストレスの影響を緩和するという生薬類が加わった処方で、ストレスの多い現代人にはよく適するものです。処方を編み出した昔の人の知恵に感嘆します。

お顔の乾燥改善に

昨年からむくみ易いとの相談でお越しの女性Iさん、貧血を改善し、代謝を上げ、元気をつけるために<婦宝当帰膠>をお使いいただいていました。むくみは徐々になくなりましたが、それよりもお肌の乾燥が改善されたとの報告をいただきました。

例年ですと冬から春にかけて顔が乾燥し、肌がめくれるようになるのですが、今年はその傾向もなく調子がよいとのことです。

思わぬ効果に喜んでいただいています。

虫刺されによる炎症

虫指されによって生じる疾患に、小児ストロフルスがあります。

これは虫に刺された部位に過敏反応が生じ、痒みや丘疹が生じるもので、アレルギー体質の子どもに多くみられます。ただし小児に限らず、大きくなっても皮膚が弱い方、漢方でいう表虚の方に同様の症状がでることがあります。

高校1年のTくん、指に小さな傷をした頃から赤く腫れ、熱を持つようになりました。病院では感染症ということで抗生物質をもらいましたが効果なく、相談にこられました。

真っ赤に腫れあがって、指も曲げにくい状態でしたので、とにかく腫れをとることを考え、<十味敗毒湯>と、金銀花含有健康食品を使っていただきました。

1週間で腫れはかなり引き、赤みがまだ残っていましたが、しばらく続けてもらうことにしました。

アレルギー体質があり、皮膚が弱いTくんの場合は、根本治療としては表虚に対応する<桂枝加黄蓍湯>などが適する体質と思われますが、まずは腫れを引くには<漢方薬G>のような清熱利湿作用のものが必要と考えています。

次の1週間後が楽しみです。