低体温と冷え症

最近若い方に低体温が多く見られますが、かならずしも年令には関係ないようです。

57歳の女性Oさん、冷え症と低体温で寝付きにくく、ホルモンバランスにの影響があるようだと相談にこられました。特に下半身が冷えが強いとのことでしたので、冷え症のファーストチョイス<婦宝当帰膠>と<苓姜朮甘湯>をお使いいただきました。

2ヶ月して来店され、結果をお聞きしたところ、体温も従来はいつも35度台だったのが、最近36度を越えることが多くなり、冷えも改善してきたと喜んでいただきました。体温はそう簡単に変わらないと思っていたのですが、冷えの強い方のほうが意外と効果が早いのかと思われました。

これからまだまだ冷える時期、冷え症の方にはぜひお使いいただき漢方薬です。

首・肩・腰のこわばり

肩こりは多くの人に見られますが、酷くなると首がつまる感じや、背中がこわばり、腰まで及ぶことがあります。

28歳のYさん、最初は首がつまって重苦しく、酷いときには嘔吐すると相談にこられました。そこでまずは筋肉の緊張をとるため<釣藤散>などをお使いいただきましたところ、2週間程度で楽になって、嘔吐することも無くなりました。

しかし、背中の緊張がまだ取れないため腰に及んで、腰が重く痛いとのことでした。これには<疎経活血湯>を加えることで改善されましたが、仕事の疲れなどで痛みは移動するため、これらのお薬を調子によって使い分けていただいています。

長い間の症状ですので、まだまだ時間がかかりそうです。

乾燥しませんか?

先週から寒さが厳しくなり、冷え症のご相談がふえましたが、合わせてお肌の乾燥も気になる季節です。特にビルではほとんどが電気暖房ですので乾燥がひどくなります。

漢方では、血虚(血液不足傾向)の方のかゆみには<当帰飲子>を使い、血流の悪い方には<田七人参>など、原因や体質によっていくつかの処方がありますが、あわせて身体の外からの改善も必要です。

当店では今年はじめて加湿器を置いたのですが、これによって口唇乾燥や咳き込みなどがずいぶん改善されました。ただし、漢方薬の代わりに加湿器を売るというつもりはありませんが!

そろそろ花粉症の季節

昨日、環境省から平成20年春の花粉総飛散量等の予測(確定版)が発表されました。

これによりますと昨年春に比較し、東日本で1.5倍から3倍と予測され、西日本はほぼ昨年並みになると予測されます。また、スギの飛散開始日は例年に比較して5~10日程度早くなるものと予測されます。

すでに当店には例年花粉症でお越しの方が、今から少しでも予防が出来たら・・・と相談に来られています。例年のことで、個々の方の症状はわかっていますが、今の時点では<衛益顆粒>をお使いいただいています。

2年前から来られていた男性は、花粉の季節以外も<衛益顆粒>を1日1包継続されていて、昨年は花粉症が全く出なかったと報告をいただきました。すべての方が治るわけではないですが、かなり改善することは実感しています。

漢方はまさに予防の医学です。

おなかゴロゴロ

空腹でもないのにお腹がゴロゴロと音がするのでお困りの方があります。漢方では<雷鳴>といい、この場合によく使われるのが<半夏瀉心湯>で、お腹のなかの水分滞留を改善してゴロゴロをなくします。

71歳の女性Kさん、以前から頚椎症や食欲不振、おなかゴロゴロなどがあり、<補中益気湯>や<六君子湯>など、状況により使い分けていただいていましたが、最近お腹のゴロゴロが再び強くなったとのこと。そこで、冬でお腹の冷えもあるようでしたので<大建中湯>をお使いいただきました。1週間ほどして、胃のもたれる感じやゴロゴロも少し改善してきましたので、更に継続していただいています。

大建中湯>は温中散寒といい、お腹を温め、胃腸の動きをよくする薬で、術後の癒着予防に良く使われるものですが、このようなゴロゴロ音にも短期間で効くケースもあります。

冷えのぼせ

先週から少し寒くなり、ようやく冬を迎えたという感じです。そして寒くなってくると、冷えのぼせの相談が増えます。

27歳の女性Tさん、毎年この時期になると顔が赤くなるとのことで、以前に医師から<黄連解毒湯>をもらって短期間で改善したということでした。冷えのぼせは本来は下半身を温めることでのぼせを取るものですが、3日ほど服用すると良くなるとのことでしたのでお使いいただきました。

冷えを改善するものとしては、<婦宝当帰膠>や<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>などを使っていただきますが、赤ら顔がひどい時は<葛根黄連黄ごん湯>を短期間使うこともあります。いずれにしても冷え症を改善することが優先します。体質によって薬も異なりますので、ご相談ください。

男性の冷え症 Ⅱ

冷え症は女性だけのトラブルでなく、男性も最近増えているようです。

以前にも男性の冷え症について書きましたが、
http://www.kanpou-ichizen.com/2006/01/post_4483.html
今回は他の方の例です。

28歳の男性Kさん、痩せ型で色白、見るからに冷えやすいタイプの方でした。貧血傾向なら<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>を使うところですが、この方は胃腸も問題なく、貧血も無いので<海馬補腎丸>をお使いいただきました。

しばらくして来店され、少し足が暖まる感じがするとのこと、寒い季節ですのですっきりと改善はしていませんが、時間とともに良くなるのではと思っています。

海馬補腎丸は<腎陽虚>に使う薬で、代謝を活発にし、身体を温める薬ですので、元気が無いとか持続力がないような方の冷え症のファーストチョイスです。

不定愁訴

不定愁訴というと更年期の様々な症状を指すことが多いのですが、若い方でもデリケートな方、ストレスを受けやすい方に、様々な症状でお悩みの方が多くあります。

29歳の女性Mさんは、2年前におなかがゴロゴロすることや咽の違和感で相談に来られました。最初は定番の<半夏厚朴湯>をお使いいただき、少しずつ改善してきました。その後、耳閉感がする、便秘と下痢を繰り返す、耳が痛い、おなかが張るなど、ストレスに関連する様々な症状を訴えられ、その都度<四逆散> <半夏瀉心湯> <健脾散>などを使い分けてきました。

症状が軽いときは1日1回だけ服用されたりしながら2年間経過し、ほとんどの症状は改善しています。しかし、漢方薬を止めるのも不安なのか、少しづつ続けておられます。

ストレスに伴う症状は他にもありますが、あせらずに気長に取り組むことが改善のポイントであることを感じています。

生理がこない!

生理不順のご相談はたくさんありますが、時々高校生の相談もあります。不順な場合はまだしも、3ヶ月以上生理が来ないというケースもあります。

昨年のことですが、16歳のIさん、生理が3ヶ月以上来なかったので、お母さんが相談に来られました。体格は標準的なのですが、貧血・冷え症でのぼせが強いのが特徴的でした。そこで<婦宝当帰膠>と<桂枝茯苓丸>をお使いいただいたところ1ヶ月目に生理が来たのですが、その後再び生理がとまってしまいました。

今度は婦人科に行かれて、ホルモン療法を受けられました。そしてすぐに生理が来たのですが、ホルモン療法を止めると再び生理がとまってしまい、再度相談に来られました。

そこで、漢方薬は根本的に体質改善するもので、しばらく続けておられたらホルモン治療を受けなくても生理は来るはずであることを理解いただき、漢方薬を再開することになりました。

若い女性は生理が止まってもあまり気にしない方も多いようで、お薬を飲み始めても1回生理が来ると止めてしまうというケースもあります。何でも継続するということは難しいものですね。

小豆粥

先日、1月7日は七草の節句、お正月の締めくくりになる「七草がゆ」の日で、以前にもブログで紹介しました。

https://www.kanpou.info/ichizen/index.php?id=06010002

最近は「七草セット」が販売されていて簡単に手に入りますが、ご家庭で作られましたか?もし忘れた方は・・・この次は<小豆粥>です。

昔から小正月(15日)には、14日の夜にはずしたお飾りを15日の朝に燃やし、その火で小豆粥を炊き、お餅を入れて食べる習慣がありました。これで1年の邪気を払い万病を防ぐという意味が込められています。

小豆は生薬名<赤小豆>といい、その効能は、利尿消腫(小便を出しむくみを去る)、解毒排膿(瘡瘍などを治し、膿を排出する)などで、むくみ、脚気、黄疸、化膿症などに使われます。

七草粥とは一味違った小豆粥をお楽しみください。