田原総一郎氏に学ぶ

昨日はTVで有名な評論家<田原総一郎>さんの講演を聞く機会を得ました。

70歳を超えても、マスコミや講演に勢力的に活躍されていますが、実際に拝見してもそのパワーが伝わってきます。

講演は、政界の動き、アメリカ経済の動き、米中関係と日本の立場、日本の将来などに関してわかりやすく話されました。

この間1時間半でしたが、台本も原稿も持たずに理路整然と話されたことが驚きでした。私どもの講演や講義では、しっかりレジュメを作って、それに沿って話を進めるのが通常で、台本やメモなしでの講演は難しいものです。田原氏が日ごろから話しておられるとか、TVで慣れているとかだけでは出来ないことと思います。

天性もあるかも知れませんが、理路整然と人に話すことによって、常に頭を鍛えられ、いつまでも明晰でいられるということを教えていただきました。

女性の尿もれ

昨日のNHKテレビで、女性の尿トラブルに関する番組がありました。

尿トラブルには、<尿漏れ>、<頻尿>、<尿が出にくい>という3つかありますが、今回はそのうちの尿漏れについてです。

尿漏れが一番起こりやすいのは、犬の散歩の時に急に引っ張られたりする瞬間が多いようで、緊張によって腹圧がかかり漏れる、いわゆる腹圧性尿失禁です。また要因としては肥満や便秘があり、膀胱を圧迫しやすいので、注意が必要とのことです。そして自分でできる改善方法は、骨盤底筋体操で、筋肉を鍛えることを継続するとよいようです。

尿漏れは他人には話しにくいものですが、40代を超えると多くの方に見られるもので、当店にも漢方相談に来られます。

漢方では個々の体質によっ漢方薬を使い分けますが、多いのは腎気を高める<牛車腎気丸>や脾気を高める<補中益気湯>、不安など神経を安定させる<柴胡加竜骨牡蠣湯>などを使い、改善します。

その他にもありますので、お問い合わせください。

皮膚掻痒症

皮膚に発疹がなく、痒みだけが生じるものをいいます。

原因は精神的なものや、季節性のもの、全身に及ぶものや局所的なものなど様々です。多く見られるのは、老人性皮膚掻痒症や、妊娠掻痒症、陰部掻痒症などです。

先月来られた25歳の男性Oさん、例年秋の乾燥時期になると頭部が痒くなり、皮膚落屑を生じます。また、額の部分は赤く丘疹を生じます。そしてストレスを受けると悪化しやすいとのことでしたので、Oさんには<柴胡清肝湯>をお使いいただきました。

2週間してかなり落屑は減り、4週間ですっかりなくなりました。思ったよりも短期間で改善し、喜んでいただきました。

この漢方薬Sは、血液を補い、乾燥を改善する、炎症を鎮め解毒する、ストレスの影響を緩和するという生薬類が加わった処方で、ストレスの多い現代人にはよく適するものです。処方を編み出した昔の人の知恵に感嘆します。

減っていくマツタケ

今秋は気温の高い日が続いたため、香りと味覚の王様<マツタケ>の発生も遅れているとのことです。

そのため京都でも、地山産があまり見られず、外国産や岩手産のマツタケが店頭に並んでいましたが、昨日から急に寒くなりはじめ、これから出てくるのでしょうか? ? 年々温暖化によって、マツタケも発生しにくい環境になっているようで、減少の一途をたどっているようです。

マツタケは、免疫を高めるとして有名になった<アガリクス>などのキノコ類の中でも、特に免疫向上に良いと言われていますが、価格も最高レベルですので、年中使うことはできません。年に1度食して、1年分の免疫を確保できれば一番良いのですが・・・それは無理です。

そこで今日はマツタケの代わりに、特に風邪の季節にお勧めの! 安くて! おいしい! 板藍根エキスが含まれた<板藍飴>飴を紹介しておきます。効能は書けませんが、飴でもバカにはできませんよ。

切迫性排尿障害

女性や高齢者に良く見られる症状のひとつで、突然に膀胱が収縮して尿意が突然おき、時には尿漏れが起こることもあります。

原因は脳梗塞など神経が原因になるもの、結石や膀胱がんによるものなど、何らかの神経の変化と考えられています。

60歳の男性Nさん、以前から前立腺肥大があり、手術をされた後も頻尿や切迫尿、灼熱感などが続いていましたので清熱利水の<竜胆瀉肝湯>をお使いいただいていました。

これで頻尿はかなり改善したのですが切迫尿が改善せず、清心火の<清心連子飲>や<半夏厚朴湯>をお使いいただきました。仕事に集中しているときや、休日はあまり気にならないのですが、日によって調子が悪いときがあるので、継続してお使いいただいています。

漢方では、緊張を緩和するものなど、いくつもの種類がありますが、神経に関係しているため<気の持ち様>にも影響します。

尿意を感じたとき、何かきをそらせるとか、肛門を引き締めるとか、深呼吸などですこしおさまる事もあるようですが、いずれも短期間ではなかなか難しいようです。

再び 男性のめまい

56歳の男性Tさん、タバコをやめられてから水をよく飲むようになり、仕事中もイライラするとすぐ水を飲む習慣があり、大きなペットボトルを傍においておられました。
そして、すこし前からなにかフラフラすることが多く、特にビールを飲んだときに酷くなるとのこと。明らかに水毒によるめまいで<沢瀉湯>をお使いいただきました。

もう一人の方、34歳の男性Mさん、仕事が忙しく、飲む機会も多く、また以前より腎臓や肝臓機能が低下していて、むくみが酷いので相談にこられました。そこで<茯苓飲>や<五苓散>をお使いいただき、皮膚のツッパリは改善してきたのですが、今度は強い目まいを起こされ病院に運ばれたとか。体重は85Kgで、やはり水分を多く取られていて、<水毒>が原因になっていると考えられます。

同様に<沢瀉湯>をお使いいただきました。

夏は汗をかくので水分は多めにとる必要がありますが、秋になり汗をかかなくなると摂取する水分も減らすべきです。高齢者で梗塞を心配される方は水分を必要としますが、それ以外の方はほとんどが摂取過剰で、それが胃弱や目まいの原因となっています。