蕁麻疹は年間を通して相談がありますが、この2ヶ月間は不思議なほどに多くありました。
蕁麻疹の原因は様々で、
アレルギーによるもの、
食事に関連するもの、
汗によるもの、
ストレスに伴うもの、
皮ふの弱さによるものなど、
たくさんあります。
しかし、相談にこられる方のほとんどが、原因不明! はっきりとした原因がわからないものです。
医院では抗アレルギー剤が使われますが、漢方薬にはたくさんの種類があります。ただし、短期間で改善するものと、漢方薬をいろいろ変えてもなかなか改善しないケースがあり、難しい疾患です。
29歳男性Tさん、以前から春や秋の季節の変わり目に発症し、今年も先週からはじまりました。紅丘疹多数出て、夜間は痒みが酷く、冷やすと少し楽になるとのことでした。季節の変わり目によく出ることや、汗をあまりかかないことを判断基準として、疏風清熱作用の<消風散>や、発汗作用のある漢方薬を使っていただきました。
そして1週間後、痒みはほとんどなくなり、赤みも少なくなってきました。赤みのあったところは色が黒く残っていますが、落ち着いたようです。また、手のひらにあった水疱も消え、新しい皮ふが再生してきました。
消風散(しょうふうさん)
消風散(しょうふうさん)