長期の微熱症状が改善

風邪をひいてるわけでもないのに微熱が続き、特に午後から夕方にかけて出るという方があります。

68歳女性Kさん、2月中旬にインフルエンザにかかり、その後微熱が出るようになりました。午後から夕方にかけて37度を超えることがしばしば、高いときは37,5度になり、だるくなるとのこと。

この方は体重が40Kg程度で痩せておられ、食欲もなく、貧血もありました。これは中医学で<脾胃気虚>の状態で、胃腸が元気になれば熱が下がると考え、<六君子湯>などを合わせて使っていただきました。

2週間後の昨日来られ、食欲が出て、食べ物が美味しくなり、熱が出ることも少なくなってきたと喜んでいただきました。もう暫く続けると、解決すると思います。

この熱は体の元気が低下したために体温を高めようとする体の自然な反応によるもので、中医学では<虚熱>といい、西洋医学では不明熱にあたります。この方も医院に通っておられたのですが、熱は改善せず、漢方に気づかれたとのことでした。

微熱が続く原因はこれ以外にもありますので、その方の体質、経過を詳しく知って対応する必要があります。

2件のコメント

  1. kaori

    30代女性です。私も、今まさに1ヶ月近くにわたる微熱に苦しんでいます。
    起きた直後は36.2℃程度の体温なのですが、1時間後には37℃になり、午後から夜にかけて37.3℃から、高いときには37.7℃の熱が出ます。
    ロキソニンやモービックなどの解熱剤を処方されましたが、一向に効かず、心療内科では、心因性の熱と言われています。
    ただ、食欲はどちらかというとある方です。
    とは言え、まともにご飯を食べることは少なく、
    お菓子やパンばかりを食べてしまっている状態です。
    私のような場合にでも漢方は効くのでしょうか?
    ちなみに、現在心療内科と皮膚科でそれぞれ複数の薬を処方されて飲んでいます。

  2. いちべえ

    >kaori様
    ブログをお読みいただきありがとうございます。
    また、コメントをいただきながら、見落としていまして今頃気がつき、失礼しました。m(__)m
    さて、お書きいただきました微熱症状ですが、原因が<脾胃気虚>なのか、<肝鬱=ストレス>によるものなのかによって異なりますが、漢方でほとんどよくなると考えます。ブログを書いた5月以降も数人の相談を受けましたが、いずれの方も解決しました。
    この不明熱(内傷発熱)は漢方の方が得意とする分野ですので、ぜひ直接ご相談ください。

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