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漢方で1日1善【by 漢方の健伸堂薬局】

漢方相談歴30年以上、国際中医師の古村学です。日常の漢方相談の中から、様々な症例とそれに対応する漢方の考え方や処方をたくさん記録して行くように努めています。漢方での疑問な事や知りたかったことなどの参考にしてください。

温胆湯

耳鳴りと難聴の漢方

2025年5月17日 by 健伸堂

高齢化に伴い、耳鳴りや難聴の方は増えています。
特に耳鳴りは人口の20%の人にあると言われ、その多さに驚きます。

西洋医学ではステロイドや血管拡張剤、ビタミン剤などが使われますが、病的でない耳鳴りは老化現象として治療方法はありません。

一方、漢方では様々な対処方法があり、ストレス軽減、水分の代謝、血流改善、緊張緩和、そして老化に対する方法としての<補腎剤>があります。
短期間で治まるケースや、年単位で改善するケースもあります。

65歳のKさん、元々蝸牛型メニエールの疾患があり、状況によって耳鳴りや閉塞感が強くなることがありました。

耳鳴りは、キーンという時と、ブーンという時がありました。症状は1日中続き、特に夕方や疲れたときに憎悪するので、漢方薬はキーンという症状に対して肝腎不足を補う<滋腎通耳湯>や、ブーンという音と耳閉感に対して清熱化痰作用の<温胆湯>を併用しました。

1ヵ月後、耳閉感が少し改善したのですが、耳鳴りは変化なく再考しました。

さらに詳しくお聞きすると、気圧の低下で悪化、ストレスも受けやすい、寒い日は不調などから、補腎陽の作用がある<八味丸>や、平肝潜陽・化痰作用の<釣藤散>をお使いいただきました。

その後も状況に合わせ、漢方薬を変更しつつ1年半継続され、牛車腎気丸と温胆湯でようやく治まってきました。

結果からみてKさんの場合は、原因としては「腎陽虚:生命エネルギーの低下、不振、疲れやすい、身体の冷え」と「痰濁内擾:ストレスも影響して、身体に湿が滞留し、頭部に熱を持っている状態」があると考えられました。

そして、改善に時間がかかったのは、補腎は時間ががかる体質改善であることや、電話相談によるために正確に体質を捉え切れなかったことが原因と思われます。

やはり漢方相談では直接対面して体質判断をすることが重要になります。

ご相談はお気軽にどうぞ

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漢方の健伸堂薬局  宇治本店・京都四条店
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カテゴリー: 耳鳴り・難聴 タグ: 五苓散, 八味丸, 温胆湯, 滋腎通耳湯, 牛車腎気丸, 耳閉感, 耳鳴り, 蝸牛型メニエール, 難聴

長引いて治まらない咳

2024年11月30日 by 健伸堂

朝夜寒くなって風邪症状の方が増えて来ました。
特に、発熱の後に咳が長引いて取れない方が多く見られます。

最初は痰が少なく激しく咳き込みがあり、その後痰が増えてきて痰が絡む咳、そして痰は少なくなって乾燥した咳に代わっていくとうケースも多いです。

70歳のMさん、風邪症状で最初は発熱し、3日後には解熱したものの、その後咳が出始めました。

昼夜関係なく激しい咳が出ていたので<麻杏甘石湯>をお使いいただきました。
その後激しさは少し治まったのですが、今度は痰が絡み始め、特に夜横になると咳が増えました。

睡眠の姿勢により、上向けよりも横向けになると咳が酷くなるようです。
これは痰が流れて、その位置により咽頭を刺激して出ているようでした。

そこで、痰の粘りを軽減する<清肺湯>と、痰熱を軽減し痰を減らす目的で<温胆湯>を併用したところ、咳も痰も治まってきました。

通常風邪後に残る咳は1か月以上続くことがよく見られますが、今回は2週間程度で治まりました。

咳に使う漢方薬はたくさんあり、

空咳か痰がある咳か?
サラサラした痰か、粘った痰か?
痰は多いか、痰は少ないか?
咳は連続して出るか、単発的か?

など、症状と体質によって異なります。

さらに、時間の経過とともに、咳の状態は変化しますので、それに合わせて漢方薬を変えていくこともあります。

長引いてなかなか治りにくい咳は漢方薬が得意とします。

お気軽にご相談ください。

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カテゴリー: 咳・気管支炎・喘息 タグ: 気管支喘息, 清肺湯, 温胆湯, 長引く咳, 麻杏甘石湯

腎機能低下の改善

2023年10月10日 by 健伸堂

60歳のTさん、腎機能をあらわすクレアチニンやeGFRの値と、尿酸値が悪化し始めたので相談にお越しになりました。

過去3年間の変化を見ても腎機能低下が進んでいました。

症状は、指の痺れがある、腰痛、脚の違和感などがあり、少し肥満タイプで舌診では血流が良くない状態が見られました。

漢方では、痰濁お血(身体に水分が滞留し血流を阻害している)状態と見られました。

そこで腎機能を助ける、活血剤や化痰剤、利水剤などをお使いいただきました。

その後時々血液検査を受けていただき、関連するデータの経過を見ていたのですが、数値が上がったり、下がったりするので不思議に思っていたところ、検査を受けられた医療機関が異なっていることに気づきました。原因はクレアチニン測定の試薬の違い、分析機器などによって誤差が出ていると思われました。

検査値の経過を見る場合、同じ医療機関で継続してデータの変化を見ていくことが大事です。

Tさんの場合は、同じ医療機関でのデータ変化をみると、クレアチニンなど関連データが下がってきていて安心しました。

栗の季節ですね

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カテゴリー: 腎臓病 タグ: eGFR, クレアチニン, シベリア霊芝, 冠元顆粒, 尿酸値, 温胆湯

レム睡眠行動障害

2022年9月10日 by 健伸堂

睡眠中に見ている夢によって、手足が動いたり、言葉を話したりする症状で、男性によく見られます。

68歳のTさん、コロナ流行に伴うストレスが原因で、夢の中での会話で実際の声が出る、スポーツの腕を動かす夢で実際に腕が動くなどの症状があり、相談をお受けしました。

以前からよくあるご相談で、ストレスによる無意識の緊張などで気がうまく巡らないためと考え、肝気を抑制する漢方薬をお使いいただきました。

その後1か月で少し改善したのですが、また別のストレスがかかり、再発状態になりました。

そこで服用量を少し増やしたのですが変化ないので、不安を軽減することで睡眠を良くする安神剤を併用いただきました。

結果、睡眠は良くなり、症状もかなり軽減しました。

新たなストレスがかかると再発するかもしれませんが、これらの薬ですぐに治まるものと思われます。

65歳のMさん、就業時の仕事のストレスが大きかったようで、退職後なのに睡眠時に腕を大きく振るなどの睡眠障害がありました。
もちろん意味不明な話声がでたりし、中途覚醒も多く、お困りでした。

Mさんも、肝気を抑える漢方薬をお使いいただきました。

しばらくすると言葉や腕の動きは少なくなりましたが、中途覚醒は相変わらずで良くなりませんでした。

そこで、やや小太りで痰湿タイプを目標に、<温胆湯>を併用いただきました後、睡眠も改善されました。

もし再度症状が出た時は、これらの漢方薬ですぐに治まるものと考えます。

ご相談はこちらからどうぞ

投稿者:古村学

涼を求めて

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カテゴリー: 睡眠障害 タグ: 夢, 抑肝散加陳皮半夏, 温胆湯, 酸棗仁湯

低音感音難聴と漢方

2021年7月3日 by 健伸堂

低音障害型感音難聴は蝸牛型メニエールとも呼ばれ、蝸牛にリンパ液がふえることで起きると考えられ、めまいは伴いません。一方、メニエール病は前庭でもリンパ液がふえて、めまいをおこします。

45歳の女性Yさんは蝸牛型メニエールと診断され、低音障害型感音難聴のために音が響き、聞こえにくく、耳がつまって辛い状態でした。

元々ストレスを受けやすく、不安感や緊張感も強い方でした。
その他、肩こりが酷く、睡眠も不調、首を動かすとめまいがしました。

そこで漢方薬は、ストレスを緩和し、気分をリラックスさせる、滞留する水分を代謝することを考え、養心安神の<甘麦大棗湯>や、痰湿をとる漢方薬、帰脾湯などをお使いいただきました。

その後、仕事中の音が辛いためにされていた耳栓は不要になり、音の響きも低減し、それとともに気分的にも楽になってきたようです。

低音障害型感音難聴は若い方に多く、その原因の多くはストレスや過労による自律神経のトラブルですので、まずは根底にある体質の改善、多くは<水滞>などの改善と、ストレスの緩和の漢方薬を併用することになります。

この症状は繰り返しますので、一度適した漢方処方が決まると、その後は同じ薬で対応すると早期に改善します。

ご相談はこちらからどうぞ

自家製の梅

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カテゴリー: 耳鳴り・難聴 タグ: ストレス, 低音障害型感音難聴, 帰脾湯, 温胆湯, 甘麦大棗湯, 自律神経, 蝸牛型メニエール

筆者 プロフィール

古村匡崇(薬剤師)
古村学(登録販売者・国際中医師)

漢方専門の薬局として、永年にわたり漢方相談を行ってきました。
日本漢方と中医学の両方の特徴を活かしながら、日々研鑽を積み重ねています。
少しでも多くの方に喜んでいただけることを目標に。

漢方の健伸堂薬局(京都)

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