リウマチのような症状

リウマチによくみられる、手指が冷え、関節が痛み、朝方腫れてこわばる、という症状があるにも関わらず、病院の検査ではリウマチ因子がマイナスとなる場合があります。また逆に、リウマチの診断がおりていても症状がほとんどないという方もおられます。

28歳女性Yさん、6月ごろから指関節が痛み始め、朝方にこわばりが出始めました。気になって9月に病院で検査を受けたのですが、リウマチ因子はマイナス。お薬も出されず、痛みがひどいときにとロキソニン(鎮痛剤)を渡されました。しかし不安が残り、漢方を求めてこられました。

手足の末端部に強い冷えがあり、しもやけができる体質とのこと。以前にも同様の方がおられ、改善した例があったので、まずは抹消を温め、利水する漢方薬を使っていただきました。結果はまだですが、リウマチ発症を抑えられるものと期待しています。

修学旅行シーズン

京都はただいま修学旅行シーズン真っ最中。全国の中学、高校から新幹線で来られ、奈良や大阪を巡られています。

今日のお客様は東北地方からの高校生5人グループ。修学旅行において学んだことをレポートするらしく、漢方の専門店とはどんなところか、どのような相談があるのかなどを聞きたいと、事前に依頼を受けていました。少ない時間でしたが、漢方の特徴や診断の仕方、漢方薬のこと、勉強の仕方、血流測定での体質判断などを学んでいただきました。

最近若い女性の間で漢方がブームになっていますが、高校生まで漢方の裾野が広がり、多くの方にその良さを知っていただくことはとてもうれしいことです。来ていただいた学生さんの中から、漢方を学ぶ方が生まれることを期待しています。

冷えと鼻水

朝夕寒くなり、冷え症の相談がふえてきました。

25歳のSさん、この2年間、朝方になるとくしゃみや鼻水が続けて出る、特に風邪を引いてるわけでもなく、原因がわからないと相談に来られました。

原因は慢性的、長期にわたる冷えしかありません。来られたときは昨年の秋でしたので、冬の冷える間は治りにくいなあと思ってはいましたが、予想通り完治することはありませんでした。

春になって温かくなり、さらに根気良く続けられてきた甲斐もあってかなり改善し、1日3回の漢方薬服用を1回にしても夏はほとんど症状無く順調にすぎました。事務職なので、クーラー冷えが気になったのですが、服装を出来るだけ温かめにし、食べ物や飲み物で冷やさないことなど注意していただきました。おかげで昨年の夏と比べると雲泥の差ということです。

まもなく1年を迎えようとしていますが、<体質が変わる>と言うことは時間をかけて変わるものだということを認識させていただきました。

ストレス性頭痛

頭痛にもいろいろあります。

よく聞くのはズキンズキンの片頭痛ですが、他にも締め付けられるような緊張性頭痛、片側の目の奥が痛む群発頭痛、そして脳に異常があって起こる症候性頭痛などがよく知られています。

漢方では、その原因で分類し、<寒> <熱> <湿> <肝陽> <血虚>などがあります。この中でも、難しいのが<肝>によるもので、いわゆるストレスを引き金とするものです。

42歳男性のSさん、数年前は週に1回程度の頭痛、それも休日に多く起こっていました。病院で頭痛薬をもらい、服用すると治まっていましたが、徐々に効かなくなってきました。そして頭痛の頻度も増したので、薬も変えられて、カフェルゴットが一番よく効いていたのですが、年々量が増えて効果が低下してきました。初期はストレスを受けたときに発症していたのが慢性化し、頻繁になってきました。根本治療にと漢方薬をお勧めしたのですが、このタイプの頭痛には即効性がなく、少しでやめられました。

寒冷による頭痛や、湿気による頭重、緊張性頭痛などには漢方薬でも即効性がありますが、ストレス性はその要因をなくすることが難しく、西洋医学でも難しいようです。

漢方を根気よく続けられないのも頭痛の方によくあり、これが私の頭痛のタネです。

鳥インフルエンザ

昨年に引き続き、鳥インフルエンザの流行が懸念されています。

ロシアやアジアでも徐々に増え、日本では放送を自粛しているのか?あまり話題になりませんが、近日中に大きな問題になるのではと思います。

ウイルスが鳥から人間に感染する段階では患者数は少ないのですが、ウイルスが変異して『人間から人間に感染する』ようになると爆発的な拡大が予測されています。

感染の予防は特定のワクチンですが、現在の技術で創るには、感染が始まってから6ヶ月以上かかるようで、それが全医療機関に渡るに充分な量となると、更に時間がかかります。それまでは自衛するしかありません。うがいするとか、人ごみに入らないとかも大事ですが、いつの時代でも、何のウイルスに対しても、いちばんの予防は<自己免疫を高め、外邪と闘う細胞の働きを高める>ことです。

ウイルスと人間は永年闘い続けてきました。新しいウイルスは際限なく発生するものですから、いつも免疫を良い状態に保つことが求められます。

なお、厚生省の予測では、鳥インフルエンザが人間の間で感染するようなら、その新型インフルエンザで10万人の死者がでると予測しています。

ストレスの腰痛

先日のNHK生活ホットモーニングで「ストレスと腰痛改善」の話題がありました。

その概要は・・・腰痛というと、老化とともに出るとか、無理な姿勢や運動不足により発生すると思われがちですが、それだけでなく実は社会的・心理的ストレスが強く関わっているという話でした。そして、仕事の悩みや人間関係、家庭内のストレスがあるときは注意が必要ということでした。

実は、漢方では以前から腰痛やギックリ腰はストレスに関わるとしてよく知られています。

有名な話で、相見三郎先生は気分の病(現代の言葉では、自律神経失調症に相当する病)による腰痛には<桂姜棗草黄辛附湯>という漢方薬が即効性があるといわれ、以来漢方界ではよく使われて実績があります。

この漢方薬は、体の芯が冷えているのを温め、元気が落ちているのを助け、陰陽のバランスを整えるお薬です。ということは、体が冷えると自律神経が乱れやすく、それにより腰痛が引き起こされるという事です。近年、冷蔵庫やクーラーの普及で身体が冷え、低体温の方が増えています。生活の変化が、腰痛だけでなく精神・神経系の病を増やしているのではないでしょうか。

ストレスと咽のつまり

精神的なストレスで咽が詰まるという症状は、漢方では<梅核気>と言い、西洋医学では<ヒステリー球>といわれます。この話は以前にも書きましたが

さらに、痰がともなうケースがあります。

後鼻漏か、蓄膿か、痰かわからないような症状で、痰が咽につまり、出そうとするが粘っこくて出にくい、夜にひどくなると窒息しそうで、救急で病院に行かれる方もあります。漢方では痰が鬱熱によって粘りを増していると考えます。

Yさん、59歳女性、2年前の夏風邪を引いた後から慢性の鼻炎になり、痰が溜まるようになった。病院では呼吸器系や耳鼻科などの診察を受けたが、特に問題はなく治療もない。咽の奥に痰がたまって通らないので、かき出すように取る時もある。痰をよく出すので舌が痛くなり、不眠にもなる。手のひらが赤く腫れ気味、のぼせがある、全身緊張状態など、漢方では<肝陽上亢>というストレスの症状が見られた。この症状は短期では取れないと説明したが、ご本人はつらく、すぐに来られなくなった。

難しい症状のひとつでした。

メタボリック・シンドローム

昨日は定例の社内研修会。

漢方だけでなく西洋医学の基礎と臨床を学習しようと、3年前より某病院の元院長先生を講師にお願いして続けてきました。この間、心臓病、腎臓病、肝臓病、血液学、生活習慣病など、広範囲に学んできましたが、すべて理解するには難しすぎ! 少しでも頭に残ればとスタッフ共々頑張っています。

今回のテーマは、最近新聞でもよく掲載されています<メタボリック・シンドローム>についてです。

言葉の意味は、「過栄養と運動不足を基盤にして、増加しつつある心血管病の予防対策として決められた疾患の概念」です。簡単に言えば、『ウエストサイズが男性85以上、女性90以上で、且つ血圧や中性脂肪が規定値以上の場合、将来心臓が危険ですよ』という指標です。他の病気の予防でも同様ですが、根本は食事の摂生と日常的な運動の必要性、そしてストレスの緩和、この3つであなたが健康になるか、死に近づくかが決まります。

なかなか出来ないこととは思いますがお互いに頑張りましょう!。

ひまわりの会 秋の企画紹介

当店のお客様を中心として、東洋医学や自然に親しみを持つ方々の集い『ひまわりの会』の秋のイベントを紹介します。

今回は漢方、東洋医学とは全く関係なく、☆西洋文化☆を楽しむ企画です。

11月18日(金) 19:00~ 京都駅前にて
『アモーレ・カンターレ・マンジャーレ(恋して・歌って・食べて)』

と題し、テノール歌手<葭村洋平>先生によりますカンツォーネの夕べです。葭村先生は、コンサートや音楽指導などで活躍されている新進気鋭の若手テノール歌手です。

また、後半は<青春スタンダードナンバー>をみんなで一緒に歌い、元気を持ち帰っていただく企画です。なお、ただいま『ひまわりの会』会員募集中です。詳しくはメールにてお問合せください。  

葭村洋平 先生

ストレスと目の痛み

目の奥が痛み、しばらくすると頭痛になるという方があります。

漢方で『肝は目に開竅す』といい、何らかの原因で肝血が不足すると目の乾燥を生み、肝の働きに問題があると、目が赤い、目の奥が痛いなどの症状が出ます。主に自律神経失調の方によくみられます。

Yさん75歳女性、50歳のころから不眠やうつ傾向があり、安定剤や抗うつ剤を使われてきました。出てくる症状は様々で、頭重感、皮膚の痙攣、痺れ、脱力感、不安感、動悸などと<目の痛み>、それに伴なう頭痛です。最初のころは西洋薬も効いていたようですが、量が増え、種類が増えるとともに効かなくなってきました。

漢方薬も症状にあわせ、様々変えて使っていただくものの、自然に緩解したのか、薬が効いたのかわからない間に過ぎていきます。

一般的にこのような頭痛には、<清上蠲痛湯>がよく使われますが、この方の場合は<肝に働く漢方薬=疏肝剤>を続けていただいています。いずれもスッキリすることなく、大変難しく苦労する症例です。