甲状腺ホルモンの働き

今日は定例の社内研修会で、内科医を講師としてホルモンについて学びました。

今回は甲状腺ホルモンの話で、あまり日常的に考えることはないのですが、実は《生命の維持と代謝を支えている》大切なホルモンなのです。

甲状腺機能が亢進すると《バセドー病》や、甲状腺腫瘤などの疾患となり、甲状腺機能低下症では《橋本病》といわれる、慢性甲状腺炎などになります。

そして最近、若い女性などで《潜在性甲状腺機能低下症》が増えているとか!。体温が低く、脈が遅く、倦怠感があり、朝起きられない、月経異常などの症状があり、甲状腺ホルモンが分泌されにくい状態です。思い当たることはありませんか?生活環境やストレスがホルモン分泌に影響を与えているのではと言われています。

ストレス社会が続く限り、病は増えていきそうです・・・。

身近な薬膳

生薬を扱っていると様々な問い合わせが入ります。民間薬でガンに効くかとか、ビワの葉が買えないかとか、生薬化粧水の材料がほしいなど、様々です。

今日は日本にお住まいの中国の方が来られ、薬膳に使う材料を求めていかれました。薬膳といっても、スープに<何首烏>や<茯苓>を入れるというもの。これらは<髪の毛を黒くする>作用や<むくみをとる>作用があり、少し入れるだけで良いのです。薬膳レシピや生薬を使ったスープなどの本も出ているようですので、近日中に紹介します。

薬食一如といい、毎日食べている食品が薬と同じようなもので、あなたの健康を左右しているのです。

ノロウイルスに克つ!

全国的にノロウイルスによる感染性胃腸炎が発生し、京都でも昨年に比べ非常に多い患者数になっているとのこと、特に病院や高齢者施設でなどで流行しているようです。身近なところではスタッフの家族の方も感染し、大変だったとの事です。

これらの感染症はいつうつるかわかりませんが、感染しない方もあるということはやはり自己免疫力や体力、防衛力が関係しているようです。

日頃から身体を元気にする、その方にあった漢方薬や健康食品は常用できるのが特徴、感染の予防に役立ててください。

『ゆとりと安心の生活』は、お金や保険だけではありません V(^0^)

長引く空咳

風邪の後などの咳は取れにくいもので、長引くとなかなか治癒せず、喘息様になる方もあります。これに対し漢方薬は比較的得意とする分野でもありますが、体質と関連している場合は簡単に改善しないケースもあります。

34歳女性Kさん、会社で暖房機が入った日から咽の痛み、鼻水、発熱などの風邪症状が出始めました。その後5日ほどで熱や鼻水は治まったのですが咳だけが残り、相談に来られました。

咳の特徴は空咳(乾燥咳)でしたので、<養陰清肺湯>をお使いいただいたところ楽になりました。しかし、飲んだ後1時間程度は調子が良いのですが、その後は再び不調で、繰り返し飲んでもらっていても完治する様子が見られませんでした。

2週間経過後、あまりに長引くので、今度は煎じ薬の<杏蘇散>を使っていただきました。すると、2服ですっかり咳がとまり、その夜は咳き込むことなく良く寝られたとのことでした。もう少し早くこの処方を思いつけば、Kさんも咳で苦しむことがなかったことでしょう。

Kさんは陰虚体質で乾燥傾向があるため、肺系に潤いを保ち咳を軽減する<養陰清肺湯>を使ったのですが、秋の冷えと乾燥による肺系への影響を改善する<杏蘇散>のほうが適していたようです。

薬が合うときは1~2服で治ることを実感しました!

肝硬変の症状

アルコール性肝炎から肝硬変に進行する方は多いのですが、それでもアルコールをやめられないのが現実のようです。

58歳のYさん、以前からアルコール性肝炎で、ビリルビンは5近く、γーGTPも高いときは500、初回来られたときは220というかなり悪い状態でした。腹水もたまり、おなかが張って入るとのこと。

そこで利湿効果のある<分消湯>などの漢方薬と、肝臓の働きを助ける目的で田七含有健康食品をお使いいただきました。その後しばらく来られなかったのですが、今日お越しいただき、使ってから肝機能も良くなってきたと報告いただきました。

今回は身体のあちこちに脂肪がついて、異常に太くなってきたので改善したいとの相談でしたが、それも肝機能の低下によるものですので、同じ健康食品を継続していただきました。当然アルコールを控えることも言いましたが、実行は難しいものと思われます。

病気になってもアルコールをやめることができない方の気持ちは、私も良くわかります m(__)m

年末感謝祭のお知らせ

恒例の 《年末感謝祭》 のプレゼントを紹介します。

12月4日(月)~25日(月)の間

★店頭にお越しの方には、<北海道直送の日高昆布> <お正月の縁起物・屠蘇散><健康情報いっぱいの中医学カレンダー>などを差し上げています。

★インターネットで、3000円以上お買い上げの方には、香りがよくとてもおいしい乾燥<京ゆば>を差し上げています。

★漢方茶B

120包入りをお買い上げの方に、うがい用のパンダ・マグカップを差し上げます(お一人様1個・先着30名様限り)

このお得な機会をご利用下さい。

しもやけに紫雲膏

朝夕寒くなって、しもやけのできる方には心配な季節です。

昔から使われている<紫雲膏>がしもやけにはいちばんですが、これはしもやけができかかったときのいわゆる対処療法で、本来はしもやけにならないよう身体の中からあたため、指先の血流をよくすることです。

そこで女性には補血・温補作用の<婦宝当帰膠>をお勧めし、まれにある男性のしもやけには血流をよくする<冠元顆粒>をお勧めしています。早めにスタートして、備えあれば憂いなしですね。

OSMC全国大会に参加

昨日はOSMC(オンラインショップ・マスターズクラブ)というネットショップの会の全国大会に参加しました。

時代の最先端の話で、ネット社会の発展が身近なところに及ぶことを痛感します。例えば、本屋さんに行くことなく本を買えるのは当然ですが、これからは自宅でその中味の文章や絵を見て本を選べるようになりそうで、立ち読みは不要になります。

また、家電製品では使い方を動画で見て、使いやすいか否かが判断できますし、ますます小売店に行くことが少なくなりそうです。

当店もメールによる相談が増えていますが、特に海外に住んでおられる日本人の方にとっては、日本語で対応でき、安心してご利用していただいています。今年は海外から不妊相談を受けた方で妊娠した方も数人あり、世界が小さくなって入ることを実感しています。

いい夫婦の日?

今日、11月22日は「いい夫婦」の日だとスタッフから教えてもらい、初めて知りました。

最近は年中何らかの日で、とても覚えきれません。ましてや年々記憶力が低下してくる年代ですので、無理もないですが・・・。

10年来のお客様で85歳の女性Uさん、特に病気はないのですが、いつも元気に楽しく過ごせるようにと漢方薬を上手に使われてきました。そして昨日は少し物忘れがひどくなってきたとの相談を受けましたので、頭がすっきりとするようにと滋養強壮の<能活精>をお勧めし、また寒くなったので補血・温補の<婦宝当帰膠>を併用していただきました。

高齢にもかかわらず、カルチャーや美容室、マッサージなど、毎日ほど出かけられ、話していてもしっかり理解し、ノートに書き留められていることが、老化予防になっているのでしょうか、とても85歳とは思われない方です。

多分、自分が同年代になったとしたら、身体も脳の働きもきっと負けるものと確信してしまいました。

風邪・鼻水・咳の処方

私事でよくある話ですが・・・

夕食後にうたた寝をした為に不覚にも咽の痛みが! しまったと思ったときは時既におそし、急いで板藍根含有健康食品を飲んだものの、あくる朝には鼻水とクシャミの連続でした。これは<風寒>にやられたと考え、定番どおり<小青竜湯>を服用したもののとまらず、さては体の奥にまで入ったと思い、補陽作用の<麻黄附子細辛湯>に変更し、少し小康状態を保ちました。

あくる朝からは咳と痰が始まったので<麻杏甘石湯>と<蘇子降気湯>を併用し、その次の日は乾燥咳に使う<麦門冬湯>に変更してようやく落ち着きました。

自分の状態はよくわかるので、その都度処方を変更しすぎて誤ることもよくあります。本来はそれほど変更せずに対応できるものなのですが、気が焦るための結果です。

漢方の大家が病んだとき、その先生が処方するのでなく、弟子や友人が考えて処方されるようです。私にはそんなことをしてくれる人はいませんが、他人になって客観的に自分を見る余裕が必要であることを感じました。