水分過多によるめまい

またまた水分過多の関連ですが・・・

めまいの原因にはいくつかありますが、一番多くみられるのが頭部の水分異常によるものです。いわば頭の上に少量の水が入ったバケツをのせて頭を動かすと、水が左右に揺れるようにフラフラするのです。あるいは回転性のめまいはほとんどが水分の過多によるものです。

このとき使われる漢方薬は<苓桂朮甘湯>や<沢瀉湯>です。いずれも水分をさばく=余分な水分を減らす作用があり、これで改善するケースが多いのです。

水分過多による下痢

水分過多に関連した話ですが・・・

慢性下痢も摂取水分を減らし、且つ胃腸の機能を高めて胃の水はけを良くする事で短期に改善することがあります。

54歳の女性Sさん、更年期の諸症状なのか、下半身が冷えてのぼせやすく、口渇があり、ついつい水分が多くなるようでした。そのため夕食後に水様性の下痢があり、お腹がはりゴロゴロするとのこと。また神経を使うと下痢になりやすいとのことでした。

そこで、お腹の水分をさばく、健脾・止瀉の<参苓白朮散> と 疎肝・理気薬の<四逆散>をお使いいただきましたところ、2週間で下痢は治まりました。結果からみても、<水湿困脾=胃腸に水分があふれていた>ことが明らかでした。

このような場合は口渇を少なくすることで摂取水分量を減らすべきですが、まずは下痢を止めることから開始し、次に根本治療に移す予定になっています。

水分を摂りすぎです!

最近は1日に2リットルの水分を摂るのが普通と考えておられる方が多いようです。そのために起こる症状は、

胃腸が弱くなり慢性的な下痢 

むくみやすくなる 

花粉症の症状が悪化し、鼻水が増える 

女性では冷え症の原因となる 

めまいやフラフラする

など、様々です。

必要な水分量は個人差があり、スポーツをやる方は多く必要ですし、身体を動かさない方は少なくて良いし、高齢者の方は睡眠前に1杯のむなど、必要に応じて飲むべきと考えます。

漢方では、その方に必要な水分量は<舌診>などによって明らかになりますので、ご相談のときに水分量を調整していただくように話し、それだけでもかなり改善するものが見られます。

世間一般的には過多傾向ですので、もう一度見直してみてください。

三寒四温と風邪

昔からこの時期は三寒四温といい、寒い日が3日続くとその後4日は暖かい日が続くといわれます。この言葉通り、最近気温の変化がはげしいですね。

京都では、1昨日は最高気温23℃で5月の気候でしたが、今日は短時間ですが雪が降りました。

気温の極端な変化についていけず、風邪を引く方がおられますが、少し熱っぽいと思ったらすぐに漢方薬を飲むと、発熱せずに終わることが出来ます。この時期よく使う風邪薬は、体力のある方には<葛根湯>、またゾクゾクするようなタイプの方には<麻黄附子細辛湯>がお勧めです。錠剤で常備薬として使いやすいのも特徴です。

何事も早めの対応が肝心です!

お顔の乾燥改善に

昨年からむくみ易いとの相談でお越しの女性Iさん、貧血を改善し、代謝を上げ、元気をつけるために<婦宝当帰膠>をお使いいただいていました。むくみは徐々になくなりましたが、それよりもお肌の乾燥が改善されたとの報告をいただきました。

例年ですと冬から春にかけて顔が乾燥し、肌がめくれるようになるのですが、今年はその傾向もなく調子がよいとのことです。

思わぬ効果に喜んでいただいています。

目の充血

この時期は花粉症で目が痒く、充血している方が多くみられます。
この場合は、咳や熱っぽい症状を目安に<銀翹散>などをお使いいただきますが、花粉症とは関係なく繰り返し充血する方がみられます。

最近ではパソコンなどで目を酷使するため、中医学で<熱欝血滞>といいい、血流が悪くて目に熱がこもり、充血するというケースも多いです。

56歳の女性Mさん、冷えのぼせが強く、年になんどか結膜下出血をし、目の赤い時がみられました。年齢から考えて<肝胆実火>による強いのぼせで起きるものと考え<竜胆瀉肝湯>などをお使いいただきましたが改善しませんでした。そこで<杞菊地黄丸>や、田七人参含有健康食品にしたところ出血はとまり、その後発症する回数も減ってきました。

目を酷使する時代に活用できる優れた処方のひとつです。

女性の春の病

春の陽気が高まるにつれて現れる症状がいくつかありますが、そのひとつが気分のイライラ感や不安定になる方です。

陰陽論で冬から春に変わる時期は、陰気が少なくなり陽気が増える、その変化に身体がついていかないことで起こります。西洋医学的には季節の変化によるホルモンの変化が原因と考えます。

39歳のAさん、以前よりストレスを受けやすく、頭痛、不眠、蕁麻疹などの症状が時々ありました。そして、先日からはさらに症状がひどくなってきて、寝込んでいるとのことでしたので、昨年の同時期にも使っていただいた血の道症に使う<加味逍遥散>をお送りしました。

このようなケースはホルモンの影響を受けやすい女性に生じるのが特徴です。しばらくしたら落ち着くことと思います。

低体温の話 続き

先日書きました<増える低体温>の続きです。

54歳のKさん、陰陽利水作用の<真武湯>よりもっと温まるものがないかとのことで、その後、補陽作用の<麻黄附子細辛湯>をお使いいただきました。すると、飲んだその日から身体の芯が温まり、楽になってきたと喜んでいただきました。

通常四肢の極度の冷えには<四逆湯>が良いのですが、エキス製剤がないため煎じ薬になってしまいますので、代わりに<麻黄附子細辛湯>を使うことがあります。この薬は風邪などで背中がゾクゾクする時に使うとすぐに効き、常備薬としてお持ちいただく優れた処方です。

子供のてんかん

「てんかん」というと痙攣を起こして倒れるというイメージがありますが、実はてんかんにはいろいろな症状があります。

原因は脳の一部が異常に興奮状態となるため起こるもので、診断は症状や脳波、あるいは脳の画像によって行われます。

8歳のKくん、3才のころからてんかんと診断を受け、治療していましたが様々な症状が変化して出てくるので相談に来られました。聞くとことによると、病院によって診断が変わり、薬を使うと改善するが、しばらくしたら薬が効かなくなるのを繰り返しているとのことでした。そして今回は腹痛が一晩に数回起こり、治まらないとのことでした。

そこで、胃腸薬ではなく神経の興奮を抑制する目的で<抑肝散>のエキス剤を使っていただいたところ、1ヶ月で腹痛はかなり減り、喜んでいただきました。

西洋薬では薬に対する<慣れ>が生じるとのことでしたが、漢方薬ではどのような結果になるのか・・しばらく継続していただいています。

赤ちゃんの湿疹

メールでのお問い合わせをたくさんいただきますが、その中で乳幼児の相談もよくあります。特に赤ちゃんで薬が使えないときは入浴剤や軟膏を使います。

軟膏では<紫雲膏>や<タイツコウ>、入浴剤では<桃の葉>を使いますが全身の乾燥と痒みには生薬の

当帰>と<地黄>をあわせた煎じ薬の入浴剤がお勧めです。

生薬の作用で保湿と消炎効果があり、また元々飲み薬ですので安全なのも特徴です。以前からアトピーの方の入浴剤として知られており、たくさんの実績があります。