原因不明の発熱

31歳の女性Rさんは、2人目を出産後疲れやすくなり、横になっていることも多く、最近は風邪でもないのに37~38度の微熱が出るときがあるので相談に来られました。

疲労感、発熱症状の他には、頭痛、肩こり、睡眠不良などと、顔色からも<お血>、すなわち血流が悪いことがよくわかりました。

そこで漢方薬は補血薬の<婦宝当帰膠>と気血双補の<帰脾湯>を使っていただきました。

1ヶ月後にお越しいただいた時には、冷え症、疲労感、頭痛、生理痛、発熱などすべてが改善し、ご本人もびっくりされました。
子供さんが「おかあさん、このごろげんきだね」と言われ、ご主人も同様に言われて、喜んでいただきました。

原因不明の発熱は、体質からくるものが多く、漢方が得意とする症状です。

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長期の微熱症状が改善

風邪をひいてるわけでもないのに微熱が続き、特に午後から夕方にかけて出るという方があります。

68歳女性Kさん、2月中旬にインフルエンザにかかり、その後微熱が出るようになりました。午後から夕方にかけて37度を超えることがしばしば、高いときは37,5度になり、だるくなるとのこと。

この方は体重が40Kg程度で痩せておられ、食欲もなく、貧血もありました。これは中医学で<脾胃気虚>の状態で、胃腸が元気になれば熱が下がると考え、<六君子湯>などを合わせて使っていただきました。

2週間後の昨日来られ、食欲が出て、食べ物が美味しくなり、熱が出ることも少なくなってきたと喜んでいただきました。もう暫く続けると、解決すると思います。

この熱は体の元気が低下したために体温を高めようとする体の自然な反応によるもので、中医学では<虚熱>といい、西洋医学では不明熱にあたります。この方も医院に通っておられたのですが、熱は改善せず、漢方に気づかれたとのことでした。

微熱が続く原因はこれ以外にもありますので、その方の体質、経過を詳しく知って対応する必要があります。

微熱が続く

風邪をひいているわけでもないのに微熱が続くという相談が時々あります。

中医学では体質を「実証」と「虚証」に分けて考えますが、店頭ではほとんど虚証の方がこられます。

微熱の原因のうち多いのが、<脾胃気虚>と<陰虚>です。脾胃気虚とは、高齢者や病後などで、胃腸の機能低下や体力低下した場合に生じる微熱で、午前や午後に発熱し、倦怠感や息切れなどの症状を伴います。また、陰虚とは、身体の水分不足状態で、慢性的な病気の方などに多く、午後や夕方から発熱し、手足のほてり、寝汗、のぼせなどを伴います。

70歳女性Mさん、風邪をひきやすく、一度ひくと治りにくい、風邪に関係なく微熱が続くとのことでした。最初は風邪予防の健康食品や、オウギ製剤を使っていただきました。
その後も風邪症状やめまいが続き、まずは体力を回復することが先決と思い、牛黄と人参が成分の<霊鹿参>をお使いいただきました。身体は楽になったものの微熱がとれません。

その後、<脾胃気虚>が原因と考え、補気健脾の<補中益気湯>をお使いいただき、改善しました。