中国製の精力剤

先日の報道で、またまた中国製の健康食品に対して、厚生省から販売中止の指示が出ていました。

従来は通販やインターネットでの個人輸入などの商品でしたが、今回は日本の薬局が販売していたとのことで大変残念です。

商品は男性用の精力剤で、バイアグラと似た作用を持つ「バルデナフィル」という成分が含まれており、日本では無承認薬品として薬事法違反になります。報道によれば2月以降に2億7千万円を販売したようです。

男性にとっての精力剤と、女性にとってのダイエット商品は永遠に求められる商品で、それだけに次々と問題商品が生まれてきます。健康を害してしまうより、体調を整えれば精力はアップすると考えますし、食生活を整えればダイエットの必要はないはずです。「それが出来ないから買うんだ」ということでしょうが、事故が起きてからでは遅いのです。

それもご本人は、自分のしたことだから仕方ないと言えるでしょうが、家族や周りの方を悲しませることになります。くれぐれもご注意を!!!

相談記録は手書きにて

このところ、2年ぶりとか3年ぶりというお客様が続いています。

症状は下痢や胃痛、冷え症、生理のトラブルなどで様々です。以前に漢方をお使いいただいたときに調子良かったのですが、しばらくして再び同様の症状が出てくるようです。

漢方は体質改善に利用しやすいと言いますが、元々の体質や性格がそう簡単に変わるわけでもなく、あるいは一旦変わったと思っても、再び戻ることはよくあります。

そういったお客様のため、経過記録は大切に保管しています。病院では電子化が進み、詳しいカルテが書かれず、経過や投薬のみが記録される傾向がありますが、やはり手書きで図などが入るものが必要です。

医療分野は効率化より中味が大切です。古いカルテの保管は気を使いますが、やはりお客様のことを考え大切に保管しています。

修学旅行シーズン

京都はただいま修学旅行シーズン真っ最中。全国の中学、高校から新幹線で来られ、奈良や大阪を巡られています。

今日のお客様は東北地方からの高校生5人グループ。修学旅行において学んだことをレポートするらしく、漢方の専門店とはどんなところか、どのような相談があるのかなどを聞きたいと、事前に依頼を受けていました。少ない時間でしたが、漢方の特徴や診断の仕方、漢方薬のこと、勉強の仕方、血流測定での体質判断などを学んでいただきました。

最近若い女性の間で漢方がブームになっていますが、高校生まで漢方の裾野が広がり、多くの方にその良さを知っていただくことはとてもうれしいことです。来ていただいた学生さんの中から、漢方を学ぶ方が生まれることを期待しています。

漢方の歴史小説を詠んで

漢方を扱う医師で、黒川達郎先生(大分県・黒川クリニック)が漢方の歴史小説を発刊されました。

この先生は月刊誌などにコラムを連載されている読書家で、視点も鋭く、風刺風でとても面白い文章を書かれるので、すぐに買ってみました。

内容は、吉益東洞や山脇東洋など、江戸時代に京都の街に住んでいた漢方の医家の日常を創作したもので、書くまでにかなり史実も研究されたようです。そしてその人間を上手に表現されていて面白いものでした。

江戸時代の大家と言えども、初期は皆生活に苦労し、人形つくりや内職で生活を繋いでいたといわれます。そして藩に重用されるなどで初めて世に出たようです。

これらの大家に共通していることは、勉強家であり、清貧で、人のために【医術】を学び、【仁術】を求め、【算術】を求めなかったからこそ、後世まで名を残す人物となったと思います。

この本をきっかけに、江戸の漢方大家から学ぶことは大変多いです!

黒滝ライブ・コミュニティ

昨日の続き・・・

山あいの25軒の村から更に奥に言った入った6軒が中心となって初めて行ったイベントの<黒滝ライブ>。どんどん過疎化していく村に外部からの人がきてほしいとの想いも込めて行われました。

ギター、指笛、太鼓、セミプロ歌手の歌など、たくさんの人がボランティアで出演し、たこやきや焼き鳥などとビールで秋の夕べを皆で楽しむというもの。手作りでありながらもなかなか立派なイベントで、心温まるものでした。

新しいコミュニティの誕生です。

田舎暮らし

田舎にログハウスを建てて自然を楽しんでいる友人がいます。仲間で地元の祭りを企画したと案内を受け行って来ました。

このハウスは15年前に自力で建てられたもので、そばにはごえもん風呂とパン焼き釜、そしてもう1棟のハウスが増えていました。これだけのものを造るには大変な労力を要したと思われますが、いつも人生を楽しむことを実践している点はうらやましく、且つ学ばされます。

「ガンを治す」の話を聞きました

「ガンを治す 人生を癒す」という講演を聞きました。講演された方は、NPO法人 ガンの患者研究所の川竹さんです。

 http://www.naotta.net/

人間、絶好調の時に病気にかかりやすい反面、忙しいために見逃してしまいがちです。仕事が忙しい時というのは帰る時間も遅く寝不足気味ですし、接待などあればお酒も沢山のみ、油っぽい物を好んで食べます。つまり心・ストレスの乱れ、食事の乱れ、ライフスタイルの乱れという原因から「ガン」という結果を生み出してしまうのです。

さて、「ガン」と宣告されてしまったらどうしますか?ここでは「神様のメッセージ」として生活を変える最後のチャンス、最終警告と考えるそうです。

ガンになっても、これからどうやって生きていこうかと考える時間はあります。自分にとって嫌な事や悪いことを思い切って切り捨て、気持ちの良いことだけ選んで楽しんでやることが体にプラスに働くことも多くあります。そして廻りで治った人がいたら

「あの人は特別・・・・」ってマイナス思考ではなく!

「あの人が治ったのなら私だって!!」というプラス思考でいきましょう!

というものでした。

また、あるTVで、ガンの方が、登山をご主人と始められてから夢中になり、気が付いたら進行が止まっていたという話も聞きました。

自分の人生を改めて見直し、今までやりたくても出来なかった事にどんどんチャレンジし、プラス思考の自分を持つことが大切なんですね。

当店でもガンの相談に来られる方が沢山おられます。是非、参考にさせて戴きたいと思います。  (カク 記)

海外転勤の方の漢方薬

会社への転勤や海外の大学での研究などで、お客様が海外に住まわれることは結構あり、それだけ国際化していることを実感します。

長期出張などで行かれて、日本に時々帰ってこられる方は、その都度漢方薬を手持ちされますが、1年以上帰る予定のない方は発送することになります。それも、運賃が高いことや、税関での検査が厳しくて到着する保証がないことなどを考えると問題があります。特にアメリカ向けは、テロ事件の後検査が厳しくなる一方で、液体のものは疑いがかけられやすく、注意が必要です。

私も昨年中国に行った時ドリンクを10本ほど持っていったのですが、手荷物検査で引っ掛り、言葉がうまく通じないこともあり、一騒動になりました。放棄をしょうと思っても、疑いが掛けられると放棄すらできなくなります。

いろいろ経験しての結論は、海外に出かけるとき、または一度帰ってこられたときにまとめ買いをして、手持ちされることが一番です。そして、常備薬として置かれることをオススメしています。

栄養素のはなし

栄養士さんや給食関連の方は別として、通常の食事で栄養素を考えることはほとんどないと思います。しかし、腎臓病や透析をされている方では、様々な栄養素が問題になりますので、注意が必要です。また、意外な食物に意外な成分があるということもあります。

透析を受けておられるSさん、最近血液検査でリンが高くなってきたと指摘を受けられました。生活上、特に変わったこともなかったので、漢方薬はどうなのかと聞いてこられました。漢方薬も腎臓病には気をつけながら、データの変化を聞きながら使っていますが、特にリンが増えるものは思い当たりませんでした。結局、夏になって枝豆を毎日食べておられたことがわかりました。

リンが多く含まれるもの=代謝に影響⇒大豆、いんげん、えんどうなどの豆類、玄米、そば

カルシウムが多いもの=骨や神経や筋肉に⇒ひじき、わかめなどの海藻類、ごま、パセリ、しじみ

マグネシウムの多いもの・・・海藻類、ぬか、コーヒー、抹茶

鉄の多いもの=血液の成分⇒海草類、ココア、ごま、ほうれんそう

亜鉛の多いもの=性機能向上⇒牡蠣(かき)、ごま、ひじき、こうしてみると、海草やごまは手軽で安い!貴重な栄養源なのですね。

海外からの問合せ

ホームページを開き、メールマガジンやブログなどを書いてきていますが、これらを見て海外におられる日本人の問合せがよくあります。そして、ネットの時代で世界は狭くなっていることを実感する機会でもあります。

海外からの相談もメールのやりとりで何も問題はないのですが、いざお薬がきまり、見積りした段階でほとんどがダメ!になります。一つは海外におられて金銭的にも楽な状態ではない場合と、発送するに当たり送料がかなり高くつくためと思われます。

先日も、メールが来た段階で、送料が高くつくためキャンセルされるケースがほとんどですと申し上げたのですが、相談したいとのことで受けてしまいました。そして結果はいつもどおりで、金額が高いということでキャンセルになりました。すごい時間をかけて検討し、親身になってメール返信した結果がこのようになるのは、大変残念です。

国内でもそのようなことは日常的ですが、海外の方はその比率が高いのは、ネットは距離に関係ないといえども、やはり遠方で信頼感が生まれにくいのではと思いました。直接お会いするのに対し、メールだけでは信頼感は生まれにくいものでしょうし、さらに遠方ほど難しくなるというところに、インターネットの限界を感じています。