本当は怖い家庭の医学から

昨日のテレビ番組「本当は怖い家庭の医学」で、漢方をテーマにした放送がありました。

問診や舌診、腹診など漢方の診断方法や、生薬を用いた料理の話などの基本的な内容で、漢方普及の立場からはよい番組だったと思います。

しかし、この中で<漢方は医師によって処方される>とか<保険で飲める>との話がありましたが、薬局でも当店のように専門的にやっている所があることは話がありませんでした。

そこで紹介しておきたいのですが、保険適用の漢方薬エキス製剤は148種類がありますが、一方保険適用されないいわゆる<一般医薬品>としての漢方薬は、当店でも250種類程度常時在庫しており、その他のメーカーを含めると多くの種類があります。

これによって

1、漢方薬の選択の幅が広がります

2、動物生薬を含む優れた薬もたくさんあります

3、生薬配合によってはシャープな効き目の薬もあります

また、専門的な薬局では1人のお客様に30分~1時間かけて全身の状態を捉え、処方を決めます。○○病には○○湯というような<病名漢方>でなく、漢方理論、中医学理論に基づいて処方を決めています。

テレビを見て、思ったことを書いてみました。

今日は七草がゆの日

最近は七草がセットになって販売され、七草かゆが簡単につくれることで伝統行事が引き継がれていくことは素晴らしいことです。

昔は原っぱから引き抜いてきたものですが、草が間違っていると言われて探したものです。

七草がゆは元々無病息災を祈願して始まったものですが、現代ではお正月の食べすぎで疲れた胃を休ませる機会として捉えられています。本当に休ませるなら、何も食べないほうがいいかも!

七草セットを開けて調べてみると、ちゃ~んと入っていました。

セリ、ナズナ(ペンペングサ)、ゴギョウ(ハハコグサ)、ハコベラ(ハコベ)、ホトケノザ(タビラコ)スズナ(かぶ)、スズシロ(大根)

新年のご挨拶

読者の皆様、新年おめでとうございます。

本年も今日から営業を開始します。また、ブログもスタートしていきますので宜しくお願いいたします。

さて、このお正月のお休み中もたくさんのお問合せをいただきました。今日から順次回答させていただきますが、お正月もいろいろなことでお悩みの方がたくさんおられること改めて実感しました。

そして昨年からスタッフも増えて充実してきましたので、様々なご相談に対し、的確に、且つ迅速にお応え出来るよう頑張ってまいります。どんなことでもお気軽にお問合せくださいませ。

お雑煮あれこれ

お正月はお屠蘇とお雑煮で毎年始まります。

その歴史を調べると、平安時代から鏡餅が供えられ、その後京都で雑煮を食べる習慣がはじまったとか。

京都では白味噌仕立てで少し甘い味の中に丸餅をいれ、大根や人参、頭芋などを入れて作られます。関東ではすまし汁の中に焼いた角餅が入れられます。

その他、地域によってそれぞれの習慣がありますが、お正月の間同じ味では飽きてしまうので、我が家では京都~東京~北海道など味の旅?をして楽しみます。

<お屠蘇>とともに<お雑煮>もお正月の伝統行事、大切にしたいものです。お母さん方、子供たちに作り方を教えていってくださいね。

1年の締めくくりに

本年も残すところ数時間となりました。

皆様はこの1年はいかがでしたでしょうか。私は年中バタバタとしていて落ち着くことなく、1年が過ぎたというところです。

このブログも書き始めて1年6ヶ月を過ぎました。毎日たくさんの方にご覧いただいていますが、少しは参考にしていただけましたでしょうか?

今年の掲載数は合計244件、そのうち症状と処方に関するものが152件ありました。おおよそ2日に1件のペースで症例を書いてきたわけで、これも皆さんに読んでいただいているおかげと感謝しています。

来年もさらに内容を充実し継続していきますので、宜しくお願い致します。

年末のご相談が増えています

例年のことですが、年末になると新規の方の相談が増えます。

それも風邪などの急性病でなく、アトピーや耳鳴りなどの慢性病が多く、悩んだ末に聞いてみようというケースが多いのです。

1年間いろいろあったが、悩みは持ち越したくない、できれば年内に解決したいと思われるのは誰も同じです。でも長い間の病は回復も長い時間がかかりますので、新年からじっくりと取り組んで行きたいと思います。

28,29日は営業していますが、メールでの回答は1月5日以降になりますのでご了承ください。

屠蘇散を知っていますか?

年末の感謝祭で、ご来店の方やお買い上げの方に屠蘇散を差し上げていますが、屠蘇散を知らない方が多いのには少し驚きです。

昔からの慣わしが多い京都ですらこの状況ですので、その他の地域ではもっと少ないかも・・・?

これも時代の変化でしかたないことですが、家族が集まってお正月を祝うということ自体が少なくなっているのでしょう。そしてこのような慣わしが受け継がれなくなってきていることに少し寂しい想いがします。

お正月は単に連休ではなく、1年の始まりとしての位置づけをしたいものです。

漢方薬とアレルギー

漢方薬や健康食品を飲んでアレルギー症状を発生する方がまれにあります。

今日メールでお問い合わせをいただきました方は「他店で漢方薬と健康食品を飲んだところ、目の周りが腫れて、アトピーのようになった。漢方薬の副作用ですか」とのことでした。

これは食べ物アレルギーと同様で、肝臓や腸内の分解酵素に個人差があるためか、特定の生薬に対してアレルギー反応を起こすものです。例えば、<地黄>で下痢をする、<黄耆>で蕁麻疹が出る、などがあります。いずれの場合も中止するとすぐに戻りますし、後に問題は残りませんので心配はいりません。

これらは副作用とは考えず、特定物質に対するアレルギーといいます。アレルギーを起こされたご本人はびっくりされると思いますが、多くの方に出る副作用とは異なりますので心配せず、しっかり相談し対応されることをおすすめします。

食用油に注意

新聞に掲載されていた話題ですが、米国ニューヨークでは、肥満や心臓病との関連が言われている<トランス脂肪酸>が含まれる油を、レストランやファーストフード店で使用することを禁止するとのことです。

この<トランス脂肪酸>は血液中の悪玉コレステロールをふやすため、動脈硬化を起こす原因にもなります。最近よく言われるメタボリック症候群にもかかわるものです。この脂肪酸は加工処理した植物油やマーガリンに含まれているもので、ハンバーガーやフライドポテト、揚げ菓子などで使われています。そういえば、以前からファーストフードにおける油の質は問題になっていましたね。

消費者はこれらに使用されている油までは判断できませんので、やはり自宅で菜種油などで揚げ物をするのが一番確実ではないでしょうか。便利をとるか?健康をとるか?は個々の判断ですが、成長期の子供には健康優先であってほしいものと思います。

漢方には<医食同源>という言葉があり、食べ物も薬も元は同じで、身体の健康にかかわるものと捉え食を大切に考えます。より自然に近い食生活にしたいものです。

OSMC全国大会に参加

昨日はOSMC(オンラインショップ・マスターズクラブ)というネットショップの会の全国大会に参加しました。

時代の最先端の話で、ネット社会の発展が身近なところに及ぶことを痛感します。例えば、本屋さんに行くことなく本を買えるのは当然ですが、これからは自宅でその中味の文章や絵を見て本を選べるようになりそうで、立ち読みは不要になります。

また、家電製品では使い方を動画で見て、使いやすいか否かが判断できますし、ますます小売店に行くことが少なくなりそうです。

当店もメールによる相談が増えていますが、特に海外に住んでおられる日本人の方にとっては、日本語で対応でき、安心してご利用していただいています。今年は海外から不妊相談を受けた方で妊娠した方も数人あり、世界が小さくなって入ることを実感しています。