気管支拡張症?

昨年の秋に気管支拡張症と診断された女性Mさん、非結核性抗酸菌症とも言われたのですが、喀痰からは菌が見つからないのに抗生物質が出されたとのこと。それを服用しても咳は治まらないので相談に来られました。

症状は、以前から咳が続き、特に寝る前や朝方と、気温差のある時に咳き込むようでした。痰がからみ、咽の奥でひっかかる感じがしていました。病院の検査結果では、脇部X線検査も痰の検査も異常がないのに、これらの病名が付いたようです。

そこでこれは体質的な原因ではないかと考え、冷え症や、咽の乾燥感、のぼせなどを改善することで咳を軽減するよう、温補補血の<婦宝当帰膠>や、降気平喘薬の<蘇子降気湯>などをお使いいただきました。

1週間後電話で、咳が少し改善してきたとのこと、1ヵ月後にはほとんど咳が出なくなりました。身体も温まりのぼせも改善したようで、これらの体質が咳の原因だったと思われました。

これから寒い季節、咳き込むことも多くなりそうですが、慢性的な咳は漢方が適応するケースが多々あります。ご相談ください。

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長期間続く咳

67歳女性、1年半前より、夜になると咳が出るという症状でご来店されました。

高血圧のため、降圧剤を服用中。
咳と痰の症状が気になる以外に、風邪をひきやすいのだそうです。
舌淡白、脆弱。咳が長期化しているのと、肺の陰虚証が特に気になりました。

そこで漢方薬<養陰清肺湯>という漢方薬をお使いいただきました。

その後1か月分を服用したときには、咳がすっかりなくなったとのことでした。
しかし、調子が良くなったのにいきなり止めるのは心配ということで、継続服用を希望されました。
あとは、自信がつけば徐々に減量していけるでしょう。

このケースは、風邪薬や病院等の咳止めでは改善がむずかしい例だと思われます。

漢方では肺の気陰両虚による咳嗽として捉え、肺いわゆる呼吸器の機能、抵抗力を高めながら咳をとる方法であると解釈しています。
そして、ご高齢の方に特に多い症状だと思います。

似たような症状が思い当たる方はぜひ漢方薬をお試しください。

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秋に使う漢方薬

陰陽五行説によると、秋は五臓の肺を指します。
肺は乾燥に弱い臓器です。そのため、肺は秋の乾燥した気候により傷めやすくなります。
秋から冬にかけての風邪、喘息、慢性気管支炎の悪化など、中医学では
気候変化とのかかわりを重視する医学ですので、その対応策、予防策があります。

例年、秋になると体調を壊しやすい方、慢性病の症状が悪化する方は、
事前に肺の機能や免疫力を高めると健康を崩さずに済むというものです。
そこで秋に常用される漢方薬をご紹介します。

/K20301.html” style=”text-decoration: underline; color: rgb(140, 92, 44); “>漢方薬H・・・ 咳がでる、咽が乾燥する、またはイガイガする、疲れやすい、足腰がだるい、夜間頻尿、などの症状に効果的です。人とよく話す仕事の人や、咽をよく使う人に愛用されている漢方薬でもあります。

/K21214.html” style=”text-decoration: underline; color: rgb(140, 92, 44); “>漢方薬S・・・冬虫夏草、お種人参、鹿茸などが配合されているため、体のだるさ、疲れを強く訴える方、慢性的な肺疾患の方、などには特に役立つ漢方薬です。

/K03690.html” style=”text-decoration: underline; color: rgb(140, 92, 44); “>健康食品H・・・・体、特に肺に潤いが足りない方、症状としては、口が常に渇く、咽が乾く、空咳が続く、近年ではドライマウス症候群、そういった症状に効果的です。

/SH0010.html” style=”text-decoration: underline; color: rgb(140, 92, 44); “>冬虫夏草・・・近年、中国で特に需要が上がり価格が上昇している漢方生薬の一つです。
肺がんの治療にも応用されていますが、漢方では肺と腎の機能を補ってくれるものですので、慢性の肺疾患には積極的に使います。

重ねて、慢性的に肺が弱い、咳が出る、息がしづらい、などの症状がある人は、
肺の症状を悪化させやすい秋の季節にこそ漢方薬をお勧めします。

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咳・喘息の季節

秋は空気が乾燥し、咳や喘息が生じやすい季節となります。

78歳の男性Hさん、以前から喘息があり、朝方は発作的に咳が出て痰や鼻水も酷くなります。
元々身体は冷え症で痩形でした。

そこでまずは止咳平喘の<麻杏甘石湯>や<小青竜湯>をお使いいただきました。

1ヶ月後、咳はほとんど出なくなり楽になったのですが、朝夕寒くなるにつれて鼻水は増えてきたとのこと。
そこで<小青竜湯>をさらにお続けいただきました。

しばらくしたら喘息を根本的に改善するため、冬虫夏草が含まれる<双料参茸丸>などもお使いいただくことにしています。

漢方薬は症状改善だけでなく、その原因となっている体質改善も合わせて考えるのが特徴なのです。

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治りにくい咳

風邪の後に咳だけ残ることはよくありますが、風邪に関係なく咳がいつまでも続いて治らないというケースが最近多く見られます。

59歳の女性Oさん、以前に比べ最近咳が治りにくくなったと相談に来られました。状況をお聞きすると、痰はなく乾燥の咳で、朝方は楽なのに昼から夕方にかけて酷くなり、咽の痛みはないが乾燥感があるとのことでした。年齢的にも身体の<津液>が失われて乾燥しやすい体質<陰虚>になると考え、乾燥咳の代表処方の<麦門冬湯>にあわせて<養陰清肺湯>をお使いいただきました。

その後1週間ほどで咳はほぼ改善しましたが、薬がなくなると再び咳が出るようですので、しばらく継続していただくことにしました。このような咳には漢方薬はほぼ即効性があります。

とまらない咳

風邪のあとに咳が残るケースは多く、それがこじれてくると喘息のような症状になることがあります。このような場合は<蘇子降気湯>や<清肺湯>で短期間で改善します。

しかし風邪でもないのに咳が出て、検査を受けても問題ないという咳には<陰虚>が原因の咳がよくあります。

62歳のFさん、1ヶ月前から時々咳き込み、咽がイガイガで、何をしても改善しないとのこと。そこで乾燥をとり、咽を潤す<麦門冬湯>を使っていただきましたが半月服用しても改善しないので再考し<養陰清肺湯>を併用しました。その後2週間で改善傾向が見られ、現在も続けていただいています。

<養陰清肺湯>は高齢者や、寝る時に咳き込むなどの<陰虚体質=身体の潤いが不足傾向にある方>に用いるととてもよく効くものです。

声が出にくい!

喘息や気管支炎ではないのに声が出にくいという相談は時々あります。当然耳鼻科や内科で診察を受け、ポリープなどの異常がない方です。

その原因のひとつは、気滞(ストレスなどで気分が滞っている)によって、咽の緊張があり、咽に何か異物があるような感じがするという方です。もうひとつは、身体の疲労などで声を出すに必要な(充分な)空気が吸えず、且つ肺の力が弱い場合です。

38歳の男性Kさん、しゃべるときに咽に力を入れないと声が出にくいとの相談を受けました。特に午後からや、疲れたときにひどくなるとのこと。

そこで、肺と腎の力が低下していると考え、<八仙丸>をお使いいただきました。3ヶ月間続けていただき、咳や痰は少なくなり、少し楽にはなりましたが、声の出にくさは改善しませんでした。

再度問診を取り直し、今度は虚弱に使う<双料参茸丸>に変更したところ、3日目から声が楽になり始めました。同じ肺腎を補う薬ですが、この漢方薬には<冬虫夏草>が含まれ、喘息や気管支のトラブルには適しているもので、Kさんもしばらく続けられればすっかり改善すると思われます。

喘息が改善しました

喘息でお悩みの方はたくさんおられます。特に夜間に発作を起こし、病院に走られる場合は大変ですね。

遠方からお問い合わせをいただきました26歳のKさん、子供の時から喘息で良いとき悪いときを繰り返しておられました。最近は季節の変わり目に悪化し、そのたびテオドールなどの気管支拡張剤をつかっておられましたが、その副作用でドキドキするため使いたくないと思い漢方薬を探しておられました。

身体は冷え、乾燥咳の傾向で、夜間の発作が頻繁に生じるとのこと。そこでゴウカイや冬虫夏草の含まれて、虚労に使う<双料参茸丸>と<麦門冬湯>をお使いいただきました。

そして3日間使われた後お電話をいただき、驚くほど効いて発作も収まり、吸入を減らしても大丈夫な状態まで改善、さらに息が吸いにくかったのが楽になったと喜びの報告をいただきました。

体質により喘息の漢方薬も異なりますが、短期間で効果を発揮する<双料参茸丸>に感謝しました。

長引く空咳

風邪の後などの咳は取れにくいもので、長引くとなかなか治癒せず、喘息様になる方もあります。これに対し漢方薬は比較的得意とする分野でもありますが、体質と関連している場合は簡単に改善しないケースもあります。

34歳女性Kさん、会社で暖房機が入った日から咽の痛み、鼻水、発熱などの風邪症状が出始めました。その後5日ほどで熱や鼻水は治まったのですが咳だけが残り、相談に来られました。

咳の特徴は空咳(乾燥咳)でしたので、<養陰清肺湯>をお使いいただいたところ楽になりました。しかし、飲んだ後1時間程度は調子が良いのですが、その後は再び不調で、繰り返し飲んでもらっていても完治する様子が見られませんでした。

2週間経過後、あまりに長引くので、今度は煎じ薬の<杏蘇散>を使っていただきました。すると、2服ですっかり咳がとまり、その夜は咳き込むことなく良く寝られたとのことでした。もう少し早くこの処方を思いつけば、Kさんも咳で苦しむことがなかったことでしょう。

Kさんは陰虚体質で乾燥傾向があるため、肺系に潤いを保ち咳を軽減する<養陰清肺湯>を使ったのですが、秋の冷えと乾燥による肺系への影響を改善する<杏蘇散>のほうが適していたようです。

薬が合うときは1~2服で治ることを実感しました!