漢方ブログ

このブログを書き始めて7ヶ月余り、合計170件の症例や情報、雑感を書き綴ってきました。

漢方に関するブログを書いておられる方はたくさんおられますが、大変レベルの高い解説を書いておられる方から、私のように『飲んだ・効いた』タイプまで様々です。

私のブログに対するスタンスは、タイトルの通り<1日1善>であり、1人でも喜んでいただけたらというもので、学術的な解説をする目的ではありません。漢方がいろいろな症状に使え、それが「証」に合った時は即効性があり、難しいものでなく身近なものですよ、という意図で書いています。

したがって弁証(病気の原因分析)や論治(治療法を組み立てる)としては不充分な内容ですが、一般の方々にわかりやすく知っていただこう、難しくなりすぎてはいけないと考えています。

1年を振り返りこの業界の方から見ると稚拙なブログ、あるいはちょっと短絡的、とのご意見があるとは思いますが、あくまで<中医学と漢方の啓蒙>の立場で、<易しく>ということを来年も続けていたいと思います。

本年もありがとうございました。

Hanako westに掲載されました

キレイになれるビューティ&ヘルシーフード、コスメ情報や、おい しいお店やカフェのこと、お料理やお菓子のレシピなど、とっておきの話題がいっぱいの女性誌 《Hanako west》 に当社の四条店<市兵衛薬局>が掲載されました。

今回の特集は「体質改善ダイエット」で、そのうちの一つの方法として、漢方薬で気・血・水のバランスを整えて代謝をアップし、太りにくい体質をつくるというものです。

以下、紹介文です・・・

宇治に本店を構える『健伸堂薬局』の支店。毎週金曜は、古村滋子さんのカウンセリングが受けられる女性専門相談デーになっているので、初めての人でも足を運びやすい。カウンセリング中には、鍼灸師の資格を持つ古村さんに、食欲を抑えるツボや代謝をアップさせるツボなどを教えてもらえるのがうれしい。

ココがうれしい⇒毎週金曜日は女性相談日 + 通いやすい駅近の好立地

マガジンハウス 様 ありがとうございます。

http://www.magazine.co.jp/regulars/magamix/contents.jsp?shiCd=HW

南蛮毛のはなし

昨日のテレビ「あるある大辞典Ⅱ」は、世界あるある最新報告SP として、キレイになれる話があったようです。残念ながら見られなかったのですが、放送後すぐに<南蛮毛・ナンバンゲ>のご注文をたくさんいただきました。

南蛮毛>は、ご存知のとおりトウモロコシの毛(雌花の花柱)を乾燥したもので、昔から民間薬として使われてきました。特に、腎炎の浮腫や妊婦の浮腫に用いられてきました。

テレビでは『むくみをとってスッキリする』ということと思いますので、この場合は<南蛮毛>を1日量10~15gを煎じ、お茶として使います。はと麦茶に混ぜるなどすると、より美味しくいただけます。ぜひお試し下さい。

犬に漢方薬

漢方薬は人間だけでなくペットにもよく効きます。

特に多いのが犬に使われているお客様。犬の場合は証とか体質とかは全く分かりませんので、単純に症状に合わせて考えます。それでも問題なく、効果を発揮しています。主な用途は鼻水、湿疹、体力低下、ガンなどです。

4年来お越しになっているNさんの犬、湿疹で痒みがあり、季節によって症状が変わるようです。冬は乾燥がひどく、カサカサして皮ふが落ちるし、春は赤みを帯びて痒みがひどくなるなど、症状を伺いながら薬を調整しています。

残念ながら本人(本犬?)を見ているわけではないのですが、使っている時は改善しているとのことです。

この時期に使うのは<温清飲>や<当帰飲子> <ヨクイニン>などの粉薬で、ササミなど肉に挟んで食べさせると問題なく食べ、最近は薬が付いているほうを好むとのことです。漢方薬を飲むと痒みが治まるという事を犬は知っているようです。

ただし、どんな薬でも大丈夫かという事については定かではありません。安全なものだけを使っていますので念のため。

高齢者のめまい

めまいの話は何度も書きましたが

http://www.kanpou-ichizen.com/2005/10/post_a87d.html

http://www.kanpou-ichizen.com/2005/08/post_3318.html

http://www.kanpou-ichizen.com/2005/07/post_39a6.html   

http://www.kanpou-ichizen.com/2005/07/post_28a3.html

その原因として圧倒的に多いのが水毒、水分代謝に係わるものです。

しかし高齢者の場合はどちらかというと痩せていて、たくさんの水分が停滞しているという事はあまりありません。このような方のめまいは血流と関係するものが多いようです。

80歳の女性Nさん、以前にめまいで通院したことがあり、以降時々フラッとする時があります。血圧も少し高いので冠元顆粒を飲んでおられますが、めまいを感じたときは<冠元顆粒>を少し多めに飲むと落ち着くとの事。

冠元顆粒は血流をよくする薬で、これによって改善するようです。血流を良くする薬は他にもたくさんありますが、めまいで<冠元顆粒>や<血府逐お丸>で良くなる例はたくさん経験しています。

風邪の早期改善

寒さが急に強くなり、風邪の方が増えるのではないかと思われます。

風邪薬はたくさんありますが、初期にうまく抜けることが大切で、こじれてしまうと咳が長引いたり、喘息様症状になったりします。短期間に良くするには、思い切ってたくさんの漢方薬を使う場合もあります。

50歳女性Tさん、風邪をこじらせて3日目、微熱があり、咳き込みが激しく、咳のため胸が痛い、痰は少ないと言う症状でした。あくる日に大事な用事があり、早く治したいとのこと。そこで<シベリア霊芝>や<衛益顆粒>、 咳と咽の痛みをとる<涼解楽>など4種類を2日分使っていただくことにしました。 そして、1日経た今日の夕刻にTさんから電話をいただき、ずいぶん良くなって用事も無事に終えたとの報告を受けました。今回のように多くの種類を使うことは少ないですが、どうしても1日で良くする必要がある場合はこんな方法も有効です。

ストレスによる便秘

ストレスはいろいろなところに影響をあたえますが、その一つに便秘があります。中医学で『気秘』といわれ、肝脾気滞により起こります。

症状としては、お腹が張る、スッキリ出ない、残便感、便が細いなどです。通常の便秘薬を使っても、便は軟らかくなるがなかなか出ないようです。

30歳男性Wさん、営業の仕事をされていてストレスがいつも多く、身体は見た目は元気そうですが、本人はすごく疲れを感じているとともに、ひどい便秘で数日出ないし、お腹が張って苦しくなります。

大甘丸>や<センナ錠>など通常の便秘薬ではだめで、<通導散>を使っていただきました。これは<大黄>や<芒硝>などの瀉下剤と<厚朴>や<枳殻>の気剤が合わさったもので、気滞やお血に使うものです。

これに限らず、気のめぐりをよくする理気剤を加えても良いのですが、1種類で済む優れた漢方薬です。1週間後が楽しみです。

病が病を生む

扁桃炎の相談にこられた女性Kさん、今年1月からの扁桃腺炎になり、耳鼻科で治療を受けられてはいるが、いつになっても治らないとのこと。

よーく話を聞いてみると、咽の奥に白い斑点がついていて、少し痛みがある、その後舌が赤くなり、味覚異常がでてきたとのこと。検査データでは味覚異常があるわけでなく、境界値程度です。医師からそういわれたので、そうなったようです。

そこで舌を見せてもらうと、舌の両側の広範囲に苔が無く、中医学で言うところの地図舌で、「気陰両虚」を示していました。心配性で、少し自律神経失調気味ということがわかります。

結局心配が心配を生んでいるだけですので、<麦味参>と、咽の痛みに使う<涼解楽>をお勧めしました。もしかすると薬はなくても、カウンセリングだけでも良くなるのかなとは思ったのですが、薬があるとご本人は安心されるので使ってもらうことにしました。

この経過を振り返ると、風邪⇒扁桃腺炎⇒舌炎⇒味覚異常⇒歯科という順に病気を作っているのです。最初の時のフォロー、患者に安心感や信頼感を与えることが出来なければ、不安になり、そして次の病気を生んでいくという悪いサイクルに陥っていくのです。

病気の方にはとにかく安心感を与えるようにすることが、薬以上に大切なことだと改めて考える機会でした。

ニキビ・吹き出物

オフィス街であり、繁華街でもあるという場所がら、若い方のニキビや吹き出物の相談が多くあります。

圧倒的に女性の方が多いのですが、このとき一番困るのがお化粧されていることです。顔を見てもニキビがどこにあるのかわからないとか、赤くて痛いんですと言われても、状態がつかみにくいのです。丘疹で化膿してクレーター状になっているのも、よく見ないとわからないほどの厚化粧もあります。あまりじろじろ見ると嫌がられますので、適当に聞いていますが判断ミスを生む原因です。

ニキビや吹き出物につかう漢方薬はたくさんの種類がありますが、女性の場合は生理周期の関係やストレスの状態に関連することが多く、男性では食生活に関連する場合がよくあります。早く改善する場合もありますが、難しいものは1年を超える方もあり、簡単な疾患のようであって、なかなか奥が深い?疾患です。

25歳男性Tさん、高校を終える頃から吹き出物が多くなり、ますますひどくなってきたとの事で相談に来られました。化膿し、クレーター状態がアゴ周辺に多くありましたので、まずは化膿ををとることから開始。

十味敗毒湯>や<黄連解毒湯>などを入れかえながら使い、暫くして化膿はなくなり、赤みも軽減しました。その次は荒れた肌の修復を考え、<ヨクイニン>や<冠元顆粒>などに変更し、肌の凹凸も少しずつですが改善しました。現在も気長に継続しておられます。

ヨクイニンはこのほか背中のニキビ跡をとるのに良いと、お客様から教わりました。毎日が勉強の繰り返しです。

若者の事件に思う

先日来テレビで報道されていました学習塾講師の殺人事件は、当店のすぐ近くの出来事でした。

当日朝、電車に乗ろうと道路を歩いていると、けたたましいサイレンを鳴らしながらパトカーが暴走?していて、付近走行中の運転手も驚くほどでした。そして後で知ったのがこの事件。学習塾で大学生のアルバイト講師が小6の女児を刺殺した、それも計画的な犯行だったとか。

その後来店されたお客様の話で、息子さんが日ごろはおとなしいが、突然暴力的になることがあり、自分の子供と重なって見えると言われていました。

この息子さんは30歳過ぎで、仕事はまじめで、頭も良くて、国家試験を受けようと勉強している方なのですが、家では話の中のちょっとした言葉で急に激高して暴力を振るうときがあるといって、2ヶ月前にお母さんが相談に来られたのです。そして、本人も治したいと思っておられましたので、漢方薬の<抑肝散>を使っていただきました。

そして1ヶ月経過したころから暴力はなくなり、2ヶ月後には中断していた勉強を再開しようという気になり、ずいぶん落ちついてこられました。

最近の20~30代の方によくみられるケースは、まじめで、外部でストレス発散ができず、家庭で大声をあげ、暴力をふるう、泣き喚くなど、友達や同年代とのかかわりが少なく、母親の過保護が続いていて、独り立ちや成長が出来ていないという方が男女ともに多いことです。

こういった事件をきっかけに、スクールバスの増加や、家庭の過保護、遊び場の減少、登下校時の子供どおしの遊びがますます減ることにより、この子供らが大人になった時に人間関係をうまくもてない人間になるのではと心配されます。

昔のように、子供が安心して遊べる社会を取り戻したいものです。