甘草による偽アルドステロン症

漢方の副作用?で時々起きるのは、甘草による<偽アルドステロン症>です。

一般的には甘草を含むものを大量、または長期に服用すると、成分のグリチルリチンによって全身に浮腫が生じ、体重も増えて、血圧が上昇するというものです。

漢方薬に配合されている甘草の量は、1日量3g(グリチルリチンとして120mg)以下がほとんどで、標準量の使用で問題が発生することはほとんどありません。しかし、まれに甘草アレルギーを持っている方は、例えば風邪で<漢方薬K>を少し飲んだだけでも浮腫を生じるという場合があります。

気が付いた時点で服薬をやめれば、浮腫は徐々に引いていきますし、また利尿剤を使えば早く改善します。当店では過去に3例の経験があり、いずれも<漢方薬T>などでスムースに改善しました。

漢方薬も使い方を自己判断しないで、必ず薬局などで相談の上お使いになることが必要です。また何か変化が生じたときは早く対応することが肝心なのです。