声がかすれる

話すことを仕事にしておられる、学校の先生、各種教室の講師、講演をされる方、お坊さんなどから、よく相談を受けます。

話しはじめはスムースだけど、後半には声がかすれ、咳が出始め、止まらなくなるときもあると悩みは共通しています。

33才女性、施設の職員の方、仕事で大きな声を出す機会が多く、夕方になると声がかすれてきて、咳がではじめる、最近ひどくなって治る様子がないと相談に来られました。

また、44才男性のお坊さん、お経も読むときや、他の教室の講師をされていて話す機会が多い人で、長時間になると咳が出始めて困るとの相談でした。

いずれも漢方では『気陰不足』といって、エネルギーの低下と咽の潤い不足が原因と捉えます。そこで、長時間話せるためのエネルギー増強の「人参」と、乾燥を防ぎ潤いを維持する「麦門冬」、そして鎮咳作用の「五味子」が含まれる、補気補陰作用の<麦味参>という処方を使っていただきました。事前に飲んでおくと効果があり、楽だとの評価を得ています。