漢方で1日1善【by 漢方の健伸堂薬局】

漢方相談歴20年以上、国際中医師の古村学です。日常の漢方相談の中から、様々な症例とそれに対応する漢方の考え方や処方をたくさん記録して行くように努めています。漢方での疑問な事や知りたかったことなどの参考にしてください。

半夏白朮天麻湯

梅雨時期・めまいと漢方

2017年7月3日 by 健伸堂

この時期になるとめまいが起きやすくなります。
外気の<湿気>がふえるため、<内湿>も増えて、いわゆる<水毒>のめまいとなるケースです。

45歳のKさんは、春先からフワフワめまいが起きやすく、のぼせを感じるとめまいになるとのことでしたので、漢方で肝陽が昇るためと考え<半夏白朮天麻湯>などをおつかいいただき治まっていました。

しかし6月中旬になるとまたフラフラ感が増え、のぼせも強くなってきたので<女神散>や<五苓散>をお使いいただきました。

その後、のぼせが治まり、同時にめまいも軽減してきました。
女神散は気が上衝することで起きるのぼせやめまいに使われるものですが、季節の変化が影響して起きる場合によく効きます。

また、<内湿:水毒>も原因のひとつですので、五苓散を併用しています。

めまい以外にも、季節の変化にあわせて漢方薬を調整するケースは多々あります。

熟したヤマモモ

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カテゴリー: むくみ, めまい タグ: のぼせ, めまい, 五苓散, 内湿, 半夏白朮天麻湯, 女神散, 水毒

ふらっ とするめまい

2017年6月8日 by 健伸堂

めまいの症状も様々ですが、多くのめまいは<水毒>すなわち水分過多で起きているケースで、それに対応する漢方はたくさんの種類があります。

62歳のHさん、朝起きに回転性のめまいが起きることが年に何度かあったのですが、それ以外にも歩いている時や姿勢を変えた時にふらっとするようなめまいが頻繁にありました。

しばらくすると治まりますが、心配になり漢方相談に来られました。

発症は、後頭部が痛むときがある、足が冷えている時に出やすい、胃腸が弱いなどの特徴があり、漢方で<痰濁上擾>と考えました。

そこで<半夏白朮天麻湯>を使っていただいたところ、3日目ぐらいから症状が治まり、安心して過ごせるようになりました。

また、突然の回転性めまいに備えて、即効性の漢方薬も常備薬としてお持ちいただきました。

ちょっとしためまいでも連続すると不安になりますが、一度改善してその原因が胃腸機能に関係しているとわかれば安心されます。

漢方は体質的な原因を探ることで根本治療が可能になります。

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カテゴリー: めまい, 未分類 タグ: めまい, フラッ, 半夏白朮天麻湯, 水毒, 漢方, 胃腸機能

気候の変動とめまい

2016年11月15日 by 健伸堂

晩秋になると昼は暖かいのに、夜になると寒くなり、気温の変化がホルモンバランスや自律神経に影響を及ぼします。

この時期は風邪などとともにめまいのご相談も増えます。

43歳のKさん、最近生理前と排卵日あたりにフラフラするようになりました。

血圧は100前後で高くないのに、顔がのぼせて、逆に足は冷える感じがしていました。
フラフラする時はムカムカを伴い、動けないとのこと。
寝ている時は急にグラッときそうで、不安になっていました。
舌診では淡舌、白苔で、痰湿が多いようでした。

そこで、このめまいは<脾虚>により<痰湿>が滞留して起きていると考え、化痰熄風(痰湿を取り除き、めまい症状を軽減する)の<半夏白朮天麻湯>や<温胆湯>をお使いいただきました。

そして服薬後1日目で、頭痛やむかつきが治まり楽になったと効果を実感していただきました。
また睡眠も改善し、熟睡が出来て朝起きが気分良くなりました。

その後は咽に痰が詰まる感じや、おなかの膨満感が残りましたので、今度は痰湿をとるとともに気分をリラックスさせる漢方薬に変法しました。

この時期は症状が変化するのも早く、それに合わせて漢方薬も調整が必要になります。

よく漢方薬は長期間飲まないといけないと思われがちですが、多くの薬が即効性であり、状況の変化に合わせて薬を変えていくのが一番良い方法なのです。

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カテゴリー: めまい タグ: めまい, 半夏白朮天麻湯, 温胆湯, 漢方, 痰湿, 脾虚

湿気による頭痛

2015年7月8日 by 健伸堂

58歳の女性Kさんは、以前から頭痛があり、良くなることがないので相談に来られました。

頭痛は天候の悪い時、夏の時期に多く、前頭部が重い感じとなり、めまいを伴うこともあります。症状がひどい時は吐き気がし、戻すこともありました。

舌診では<白苔>で、明らかに身体に<痰湿>が滞留している状態でした。

そこで漢方薬は、水分代謝を改善し、身体から湿を軽減する<半夏白朮天麻湯>をお使いいただきました。

そして2週間後には、あれほど続いていた頭痛はなくなりました。

その後も継続していただいてたのですが、先日目の中で光がキラキラする<閃輝暗点>が出たとのことでした。

この症状は脳の血管が収縮や痙攣した時に起きると言われますが、漢方では水分代謝が関連していると考えますので、現在の漢方薬をしばらく継続することになりました。

梅雨時期の頭痛は、ほとんどが<水分代謝>不良に関係するもので、漢方薬を適切に選べば容易に改善することができます。

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カテゴリー: 未分類 タグ: めまい, 半夏白朮天麻湯, 吐き気, 梅雨, 水分代謝, 頭痛

筆者 プロフィール

古村匡崇(薬剤師)
古村学(登録販売者・国際中医師)

漢方専門の薬局として、永年にわたり漢方相談を行ってきました。
日本漢方と中医学の両方の特徴を活かしながら、日々研鑽を積み重ねています。
少しでも多くの方に喜んでいただけることを目標に。

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