気の病・その後
自律神経失調による胸の痛みについて、先日のブログで紹介しましたMさんは、その後2週間<抑肝散>などの漢方薬を服用した後来店、経過報告を受けました。
そして、急に胸が痛くなるという発作の回数が軽減し、食べてもいないのにゲップが出るという症状や、足や背中が突然ピクピクするという症状もなくなったとのこと。予想以上に早く変化が現れて一安心でした。
漢方薬の効果だけでなく、お越しいただいたときにゆっくりとお話を聞き、こういった症状はよくあることや、心臓が悪化していくという心配はないことなど、いわゆるカウンセリングの効果が大いにあったと思われます。Mさんも当店で話を聞いて安心したら、なにかすごく楽になって、それで良くなってきたのかもと話しておられました。
気の病は話を聞くことが改善のポイントになることをいつも感じています。
脚のだるさ・しびれ
脚がしびれたり、こわばる原因はいくつかありますが、病院で検査を受けても特に疾患がないと判断された場合は漢方がよく効きます。
高齢者の場合は<腎虚>で足腰の弱りが、若い方の場合は冷えや血流悪化が原因となるケースが多いようです。
38歳の女性Yさん、元々低血圧で冷え性で子宮筋腫がある方でした。そして、ふくらはぎがだるく、脚がしびれるときもあるとのことで相談にこられました。
まずは身体を温め、血流をよくするため補血剤の<婦宝当帰膠>と活血剤の<冠元顆粒>を少量加えて使っていただきました。
1ヵ月後の今日度来店され、だるさとしびれはほとんど改善したとのことでした。そして今度は朝起きの辛さを改善したいとのことでしたので、今回は補腎・補陽の<八味丸>を加えてお使いいただきました。血圧が低いために朝起きが辛いのでしょうが、身体を温めて元気をつける補腎剤<八味丸>が効果をあらわすものと思います。
サージ・ジュースを試飲
サージ(沙棘)は、チベット医学やモンゴル医学で昔から利用されてきたグミ科の植物で、先日の中国訪問時には高山病予防のため皆さんに飲んでいただいた話を書きました。
サージの含有成分は200種類を超えますが、中でもビタミンEやC,βカロチンやフラボノイドが多く含まれています。一般的にビタミンCには抗酸化作用があり、またフラボノイド類には血液の流れをよくする作用があります。さらにサージの特徴は完全な天然物であることです。
その時に持ち帰ったサージ・ジュースを試飲してみました。
缶入りジュースタイプと、粉末を水に溶くタイプで、いずれも四川省にある四姑娘山の高地に自生するサージの木からとったものとのことです。味はリンゴジュースとオレンジジュースを混ぜたようで?ほのかなグミの香りがして美味しいものでした。酸味があるためか、なんとなく<効きそう>という感じで味わいました。

ニキビの正体
ニキビ、吹出物、肌荒れの相談はたくさんありその原因も様々です。
元々の体質、生活時間の乱れ、食べ物の偏りなどが多いのですが、女性の場合は生理不順と関連しているケースがあります。ホルモンバランスが崩れると、生理が乱れ、合わせて肌のトラブルや神経的なトラブルが生じます。
21歳の女子学生さんがニキビの相談に来られました。こめかみや眉間、頬などに白い発疹が多数ありますが、かゆみや痛みがなく、ジクジクすることもないとのこと。くわしく話を聞いて行くうちに、昨年から生理が来ていないとのこと、またダイエットをしていて体重が変動していて、身体も不安定な状態でした。
そこで<ニキビの正体は生理不順にあり>と考え、お肌の話から生理の話に切り替え、将来のために早く改善することが必要とお話しました。そして補血作用の<婦宝当帰膠>、活血作用の<桂枝茯苓丸>などをまず1ヶ月使うようおすすめしました。
閉経の場合は、薬もしっかり使い、早く回復させることがポイントとなります。そして生理不順は不妊の原因のひとつで、一生の問題になる大切なことと理解していただきました。
中国ツアー・黄龍
成都から飛行機で40分、高度3100mの位置にある九塞・黄龍空港に着くと、高度の急な変化のためにめまいや頭痛など、高山病のような症状が現れました。
さらにそこから800m上ったところに世界遺産<黄龍>の景勝地があります。従来は徒歩で登っていたのですが、今年7月にロープウエイが開通し、簡単に登れるようになりました。
<黄龍>の特徴は川の流れが段々畑のような堰をつくり、それぞれの池が色鮮やかで輝き、自然に出来たとは思われない光景にあります。
このような高山に登るときは、高山病予防のために<サージ>が良いと言われ、今回参加メンバー全員が使ってみました。<サージ>はグミ科の植物で、その実の成分が血液中の酸素濃度を上げるといわれているものです。
気の病
漢方では、気が上に昇ることを上昇とは言わず上衝と言います。まさに衝きあがるようになるようです。
それを西洋医学的には適切な病名がなく、原因不明であるためにあちこちで診療を受けられるケースがあります。
40歳Mさん、疲れたり何か行動をしようと考えると、急に上半身が緊張し、胸が痛くなり心臓病かと思うほどとのことでした。当然、精密検査は受けられましたが、特に異常は認められず医師も安定剤しかないように言われたようです。これは一種の自律神経失調で、何か大きなストレスがかかったときや、更年期の女性に時々見られます。
また古くからは奔豚病という、下腹部から急激に何かがつきあがって、動悸やめまいがするというような気の上衝の病に対する病名もあります。
このような症状に使う漢方薬は平肝作用の<抑肝散>や、気逆を軽減する<苓桂味甘湯>などいくつかがありますが、長期の症状ですので改善には時間を要します。

