食品添加物

先日、中国のウナギから薬品が検出されたとのニュースが流れましたが、中国だけでなく日本でも自分が知らない間に<許可された添加物>が含まれる食品をたくさん食べているのです。

このことを詳しく書いた本があり以前に読みましたが、それ以来気にしながら結局食べざるを得ない状況に追い込まれていることがわかりました。

書名:食品の裏側(安部司 著)   サブタイトル:知れば怖くて食べられない

そして昨日参加したある研修会で知ったことですが、米を煮る時に分解酵素の添加物を入れると、ふっくらと甘いご飯が炊け、寿司用に使われているとか・・・。まるで<古米>が<コシヒカリ>に変わる魔法の薬のようです。いままで普通米を上手に炊いているのだと思っていた自分が恥ずかしくなり・・・驚きでした。

消費者がうまい物を求め、それに応じて企業が添加物を考え出すという繰り返しのようでしかたないことかもしれませんが、何か忘れられていますね?。

野菜も土質の劣化や栽培方法の変化などで、昭和25年の頃の野菜に比べ、最近のものは栄養価が1/4以下になっています。

食の問題は健康被害も含め、今後さらに大きくなっていくと考えます。

様々な病名を調べる方法

毎日たくさんのご相談をお受けしますが、病院の診断名をお聞きすると実にたくさんの病名があります。

一般的なものはわかりますが、表現方法が変わったものや、日本語から英語表現になったもの、遺伝子に係わる新しい疾患など、どんどん増えてきます。この時、正しい知識を得るため、ネットで調べるのはもちろんですが、私はよく<メルクマニュアル>を使います。  http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/index.html 

この情報は、米国のメルク社がつくり、日本では万有製薬が提供するもので、世界で最も信頼できる医学情報です。先日もソトス症候群(先端巨大症)のお問い合わせがありましたが、正確に状態を知り、病理、病機を知ることで、漢方としての捉え方ができ、適切な処方が考えられます。

ネットでの情報は玉石混淆で、正しいものばかりではありませんので、注意をして活用しています。

久々のアトピー再発!

アトピーの相談はよくあります。

症状がひどくても短期間で改善するケースと、症状は軽く改善は容易かと思ったものに限って、なかなか改善せず苦労するケースなど様々です。

33歳の女性Kさん、小児アトピー以来、長い間アトピーは治まっていたのですが昨年の夏から再発し、少しずつ悪化するので1月に相談にこられました。

肌は乾燥し、紅い部位が散在し、温まると痒みが強くなり、また目の周囲も赤くなっていました。漢方で<血熱燥風>という状態でしたので<温清飲>と<梔子柏皮湯>を使っていただきました。外用には評判の<漢方クリームS>を併用いただきました。2週間後、痒みは軽減し、1ヵ月後には赤みも改善しました。

その後来られなかったのでどうなったか心配していたのですが、先日再度来店され、前回はすっかり治ったので薬はやめたのですが、3週間前から再び発症してきたとのこと。今回は前と症状が異なり、少しジクジクしていたので、<消風散>を使っていただきました。

皮膚病の場合は特に、症状の程度ではなく、体質を正確に捉えられるかが改善のポイントになることを確認するものでした。

背筋が寒い!

一般的な冷え症の相談に対しては、<婦宝当帰膠>や<真武湯>などの補血剤や補腎剤をお使いいただいて改善しますが、背筋が寒いとか芯が冷え切っているという方にはこれらの漢方薬では力不足で、充分な改善が望めないケースがあります。

66歳の女性Kさん、肩こりが強く、肩の周囲も痛いと相談にこられました。体質は明らかな<お血体質>で、血流をよくして痛みをとるため<冠元顆粒>と<独活葛根湯>をお使いいただきました。

その後2週間でずいぶん楽になりましたが、今度は背筋が寒く、時々どこかに落ちていくような感触になる、また毎年夏でも背中にホカロンを入れているとのことでした。

これは血流が悪いために生じている症状と思われたので、その後も<冠元顆粒>を継続いただきました。そして1ヶ月後、身体は温まる感じがし、ホカロンが不要になりました。

長い間の症状だけに、1ヶ月でここまで改善するとは思いませんでしたが、ピタリと適合すれば漢方薬も早い効果が出るもので、とても喜んでいただきました。

とまらない咳

風邪のあとに咳が残るケースは多く、それがこじれてくると喘息のような症状になることがあります。このような場合は<蘇子降気湯>や<清肺湯>で短期間で改善します。

しかし風邪でもないのに咳が出て、検査を受けても問題ないという咳には<陰虚>が原因の咳がよくあります。

62歳のFさん、1ヶ月前から時々咳き込み、咽がイガイガで、何をしても改善しないとのこと。そこで乾燥をとり、咽を潤す<麦門冬湯>を使っていただきましたが半月服用しても改善しないので再考し<養陰清肺湯>を併用しました。その後2週間で改善傾向が見られ、現在も続けていただいています。

<養陰清肺湯>は高齢者や、寝る時に咳き込むなどの<陰虚体質=身体の潤いが不足傾向にある方>に用いるととてもよく効くものです。

声が出にくい!

喘息や気管支炎ではないのに声が出にくいという相談は時々あります。当然耳鼻科や内科で診察を受け、ポリープなどの異常がない方です。

その原因のひとつは、気滞(ストレスなどで気分が滞っている)によって、咽の緊張があり、咽に何か異物があるような感じがするという方です。もうひとつは、身体の疲労などで声を出すに必要な(充分な)空気が吸えず、且つ肺の力が弱い場合です。

38歳の男性Kさん、しゃべるときに咽に力を入れないと声が出にくいとの相談を受けました。特に午後からや、疲れたときにひどくなるとのこと。

そこで、肺と腎の力が低下していると考え、<八仙丸>をお使いいただきました。3ヶ月間続けていただき、咳や痰は少なくなり、少し楽にはなりましたが、声の出にくさは改善しませんでした。

再度問診を取り直し、今度は虚弱に使う<双料参茸丸>に変更したところ、3日目から声が楽になり始めました。同じ肺腎を補う薬ですが、この漢方薬には<冬虫夏草>が含まれ、喘息や気管支のトラブルには適しているもので、Kさんもしばらく続けられればすっかり改善すると思われます。

梅雨明けを知らせる蝉の声

にぎやかな蝉の声が聞かれるようになると梅雨明けです。

京都も、昨日とはガラリと変わって今日は真夏日のような天候で、厳しい夏の始まりを感じさせます。

自然は毎年周期的に巡ってくるものですが、地球温暖化にともなって時期も変化し、蝉もいつから鳴き始めるのか判断がむつかしくなり、困っていることと思います?? そのほか、地震や台風などの急変する自然の変化に対し、動物や昆虫は敏感に感じ取り、反応して動きだすこともあるようです。

一方、人間は感覚が低下し、自然が失われていることを体感することはできませんので、ますます自然が破壊されるのです。

今朝は蝉によって季節の変化を感じ取ることを教えてもらいました。

めまいにはやっぱり漢方!

めまいの話は何度も書いていますがやはり漢方が得意とする分野で、短期間で改善します。

75歳のSさん、突然の回転性めまいが起こり、病院で手当を受けたが良くならず、娘さんが相談に来られました。まだ家の中を歩くのもフラフラして怖とのこと。

体格は普通で、特徴的なことも少ないのですがただひとつ、極度に冷え症で夏も身体の芯が冷たいということでした。

そこで、当面の症状を改善する利水作用の<沢瀉湯>と<腎陽虚>を改善する<真武湯>を5日分使っていただきました。その結果、すっかり良くなり身体もしっかりしてきたとのことでしたが、今後が不安なので<真武湯>を継続していただいています。

高齢者や体力低下、冷え症の方のめまいには<真武湯>がピタリと効きますが、今回も予想通りの結果で喜んでいただきました。

二日酔い予防には!

メルマガでも何度か紹介していますが、二日酔いの予防には自分も含め!たくさんの実績があります。

30歳位の男性、仕事で飲む機会が多く、ついつい大量に飲んでしまい、いつも二日酔いになると言って相談に来られました。そこで田七に蛇胆を合わせた健康食品を2回分お持ちいただきました。

それから1週間後『あれは良く効いた! 二日酔いを全くしなかった』と喜んで報告に来られました。そしてこれからは常備しておくことにしたとのことです。

蛇胆が多く含まれている新しい製品はビジネスマンにはお勧めの【逸品】です。

中国漢方 もいろいろです

先日、ご高齢の方から電話でお問い合わせを受け、「中国人が中国漢方を売りにきたのだが大丈夫ですか?」とのこと。

この方の話によると、五臓六腑のうちで一番大事なのは「脾」でここを丈夫にしガンにもならない、長生きできるという漢方薬を勧められたようです。

漢方薬の内容についてはコメントできませんが、中国の漢方薬の安全性が問題になっている中、信頼できる店舗で求めるようにアドバイスをしました。薬局で売っている中国漢方薬は、厚生省の許可を得たもので安全ですが、直輸入や中国で売っている漢方薬は危険なものがあり、過去にもたくさん事故を起こしました。

商品の成分まで個人で調べることはできないので、せめて信頼できるメーカーや、薬局のように許可を得た店舗で購入することが大切です。自分の安全は自分で守ってください。