睡眠時に大声!

以前にもこのような症例を書きましたが
https://www.kanpou.info/blog/ichizen/2023/05/post-7722.html

ストレスを受けやすい方が過去のストレスを抱え込んで発散できていない場合、睡眠時に無意識で大声をあげたり、腕をふって、周りの方を驚かせるというケースがあります。特に定年退職した後の男性によく見られます。

62歳のHさん、2ヶ月前に退職されたのですが、最近息苦しくなったり、めまいや不安感、不眠があり、病院で心臓などの検査を受けましたが特に異常なしとのことで、相談に来られました。

詳しく聞くと、それ以外にも睡眠中に大声をあげたり、腕を振ったりしするのですが、本人は無意識でしている、また朝起きは寝た気がしないほど疲れているということでした。

そこで、前にも同じようなケースを見ていますので、Hさんには神経症にも使う<温胆湯>と、安神作用の<柴胡加竜骨牡蠣湯>をお使いいただきました。

その後来店されて結果を聞いたところ、薬を飲みはじめてすぐ症状が治まったが、薬が切れると再び同じ症状が出たとのことでした。また、睡眠がしっかり取れて身体も気分も楽になるので、しばらくこの薬を続けることになりました。

原因は前述のとおりで、漢方薬で興奮状態が緩和され、息苦しさも睡眠時のトラブルもすべて解決しました。同じような症状でお困りの方が多いのではと思われます。

夏ばての相談

夏ばての話を昨日のメルマガに書きましたが、早速に夏ばての相談を受けました。

従来からお越しの女性Mさん、男性も顔負けするほど、毎日遅くまで仕事をされているのですが、今年は特に忙しく、ストレスも多くて疲れがとれない、朝方目が覚めるが起きづらいと相談に来られました。

外見上もまぶたがはれ、顔色もあまり冴えない状況でした。そこで身体疲労に対しては、慢性疲労の方に好評の滋養剤<瓊玉膏>を、精神的な疲労に対しては<エゾウコギ含有健康食品S>をお使いいただきました。

今までいろいろな症状に漢方薬をお使いいただき調子よくなってきたMさんですので、しばらくすると元気な顔を見せてくれるものと思います。

女性の高血圧

高血圧の相談のほとんどが体力のある男性ですが、時々女性の方から相談を受けます。特に女性ホルモンが低下する時期、更年期にかけて血圧が上がるようです。

47歳のHさん、10年前から少しづつ血圧が上がり、病院で降圧剤をもらっておられましたが、種類や服用数が増えるにつれ副作用が多くなりやめたとのこと。お聞きすると高いときは180を超えるとのことでしたので、西洋薬をを使いながら漢方薬を併用することをお勧めしました。

特徴は、夜中に寝汗をかく、足が冷え頭がのぼせる、めまいや立ちくらみなどで、いわゆる更年期の症状が見受けられました。そこで、漢方薬は<七物降下湯>と、疎肝作用の<加味逍遥散>をお勧めしました。

このお薬は<血虚の方の肝陽上亢>に用いるもので、のぼせによって血圧が上昇する方にはよく使います。Hさんの場合は血圧がかなり高いので、簡単には改善しないかも知れませんが、少しでも楽になればと思っています。

前立腺肥大 2

前立腺肥大によってPSAマーカーが高めになりますが、あまり高いとガンが疑われ、精密検査を受ける必要があります。

6年前にはじめて来られたNさん、前立腺肥大で下腹部痛や排尿トラブルがあり、顔はのぼせのような赤ら顔でしたので、<竜胆瀉肝湯>をお使いいただきました。その後順調なのでしばらくあいていましたが、2年前に細胞診でガンの疑いがあり、密封小線源治療を受けられました。その後PSAは下がったものの、頻尿は再び始まり相談に来られました。

今回は頻尿に加え、切迫性の排尿トラブルもありましたので、今までの経過も考慮し<竜胆瀉肝湯> と、補腎作用の<六味丸>をお使いいただきました。

前回同様、使い始めて2週間で改善しはじめ、その後経過は良好です。前立腺肥大はやはり長い期間服用する必要がありそうです。

前立腺肥大 1

中高年男性に多い前立腺肥大、そしてそれが原因で排尿がスムースにいかず尿量が減少し、回数がふえるという悩みはたくさん聞かれます。

78歳のKさん、以前より前立腺肥大があり、昨年は内視鏡による部分切除手術を受けられたとのことでしたが、今年に再び排尿トラブルが生じたため相談に来られました。この様な相談はたくさんあり、利水作用の<五苓散>や<猪苓湯>をお使いいただきました。

その少し後に、52歳のTさんが2年ぶりに来られ、前立腺炎で下腹痛や頻尿があり、座っていると特に調子が悪いとのことでしたので、以前にもお使いいただいていました五苓散をお使いいただきました。

いずれも1週間程度で改善の兆しが現れますが、前立腺が小さくなるわけではなく、排尿の力をつけてスムースにさせるもので、継続してお使いいただくことになります。

パソコンよ、さようなら

2002年より4年8ヶ月、フルに働いてくれたパソコンがリサイクル処分へ旅立ちます。

CPU速度やメモリ容量などが少なく、今日のソフトに対応できないだけでなく、よく使ったキーが接触不良を起こし、正常にキー入力できない状態になりました。

これを人間にたとえれば、高齢化で判断速度がおそく、記憶能力も低下して、最近の情報社会などの変化についていけない状態で、さらに足腰が弱って動きが悪い状態です。

人間の場合は漢方薬で何とかなりますが、パソコンは修理するより買い換えたほうが早くて安いのです。しかし長い間使ってきた機械だけに、生き物のように愛着があります。

『よく働いてくれてありがとう!』

中高年の便秘

便秘の話題でもう1題。

66歳の女性Kさん、昨年に便秘で相談に来られ、センナ実が含まれる<ハーベルシー>と食物繊維を使っていただきました。ピッタリ合って、調子が良かったのですが、今年になって来られずどうされたかと思っていました。

そして半年ぶりに今日来店され、お話を伺ったところ、もっと適するものがないかと様々な便秘薬や食事の改善をしてきたがやっぱり前のものが一番良かったと、再び同じものを求めていかれました。

健康食品ラクシュミは食物繊維と乳酸菌、オリゴ糖などで構成され、便がすっきり出ますので、単に便秘薬では感じられない<爽快感>があります。腸内をきれいに保ち、健康維持のためにも良いものであることを説明し、理解いただきました。中高年の便秘の方にはおすすめの逸品です。

高齢者の便秘には

漢方に感する番組は様々な形で週に1度ほどあるようで、テレビを見ての問い合わせが時々あります。

今日お越しになった60歳代の女性、便秘に<桂枝加芍薬湯>が良いと聞いたが?とお越しになりました。詳しくお聞きすると、常に便秘気味で、出るときは乾燥したコロコロ便とのこと。これは高齢者に多いタイプで、潤腸作用のある<麻子仁丸>をお使いいただきました。

なお、<桂枝加芍薬湯>は過敏性腸症候群などで下痢する方にはよく使いますが、便秘の場合は<大甘丸>が使われます。

いずれにしても、テレビ報道で漢方に興味をもたれる方が増えることは嬉しいことです。

渓流に涼を求めて

連日の暑さに耐えかねて渓流釣りに行ってきました。

山に入ると緑鮮やか、林道端にはトリカブトの花が咲き始めています。

渓流に入り上流へと遡行していくと途中にはたくさんの滝があり、水しぶきが霧のように舞って、キラキラと輝いています。身も心も洗われるようです。

帰ってから血糖値を測定してみると極度に低い!普段やや高めなのですが、うそのように低くなっていました。糖尿病に運動が欠かせないことを実感した1日でした。

後頭部の痛み

後頭部の痛みには肩こりからくる頭痛や、後頭神経痛などがあります。

50歳の女性Iさん、ヘルペスになった後に顔面痛が残り、同時に後頭部の痛みが発現しました。また、左半身が冷えて腰痛などもあり相談に来られました。

顔面痛はヘルペスによる三叉神経痛が疑われますが、その他の痛みは冷えや筋肉の緊張によるものと思われ、疼痛に使う<麻黄附子細辛湯>や、頭痛薬の<釣藤散>をお使いいただきました。

2週間後、後頭部痛や肩こり、腰痛などが改善し、顔面痛だけが残っていましたので、今度は<麻黄附子細辛湯>や健康食品Bをお使いいただきました。ヘルペス後の痛みは時間がかかりますが、改善することを期待しています。