暑い季節を乗り切る

気温が高くなると、夏バテが心配となります。

学生は勉強が、サラリーマンは仕事が困難になりますし、ご高齢の方は体調を崩しやすく、時には命にもかかわります。

中国では、ある程度お金に余裕があれば、高麗人参を常備し、服用して健康を維持していると聞きます。
昔は鍋で煎じて服用するため、手間のかかった高麗人参(薬用人参)も、今ではエキス剤として乾燥加工され、
より飲みやすい形で商品化されているため、お手軽に服用することができます。

高麗人参はウコギ科の植物の根で、漢方の処方で表記されるときは単にニンジンと表記されます。
ニンジンというと、野菜のニンジンと混同してしまいますが、野菜のニンジンはセリ科の別の植物であり、
漢方薬で使われることはありません。

高麗人参の効能は、簡単に言うと、元気をつける、食欲をつけるなどです。
いたってシンプルではありますが、この効能は非常に重要です。
元気というのは精神論のみをさすのではなく、心身共に充実していることを指し、抵抗力、免疫力に影響を与えます。ですから、病に体が侵された時、昔から高麗人参は重宝されたのです。

そんな高麗人参を使って、夏に最適な漢方処方があります。その名も<生脈散>

高麗人参が中心の漢方薬であり、その他、麦門冬、五味子という体に潤いを留めてくれる生薬が配合されています。
ちなみに、「生脈散」は日本では「麦味参」という名で売られています。

実際に服用している人からお話を聞くと、夏はポカリスエットなどのスポーツ飲料に溶かすと非常に飲みやすいです。

私はまだ若いつもりでいますが、この高麗人参配合の「漢方薬B」を飲んで、京都の暑い夏を乗りきろうと思います。

投稿者:iwasaki

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シナモンの話題

牛蒡子の話題に続き、シナモンもテレビで放映され、一時期ブームとなっています。

時を同じくして、4月24日の番組「世界一受けたい授業」で、シナモンが毛細血管を強くするという話題でした。

これによると、シナモンを毎日0,6g食べると、血管が拡張し、血流が良くなり、結果としてシミやシワ、発毛、育毛に効果があるという話でした。

シナモンは、漢方では<桂皮>といい、身体を温め、それによって痛みを軽減し、血流もよくなるというもの。
よく知られる<桂枝茯苓丸>の主成分でもあります。
生薬としてはとても重要なものですが、テレビの報道のように、直接的にシミやシワに効果があるとは言い難いです。

テレビは面白ければいいというものでなく、節度をもって報道されたいものです。
もし、当店がこのような桂皮の効果を宣伝すると、誇大広告として違反を問われます。

一時期、健康食品の本を売って商品を売るという手法に対し、厳しく取り締まりが行われましたが、今回のことと何かよく似ているように思われます。

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牛蒡子の話題

多くの方から<牛蒡子>の問い合わせをいただきました。

ご存じの方も多いとおもいますが、4月25日の読売新聞ニュースで、国立がん研究センター東病院の発表として、漢方生薬の<牛蒡子(ごぼうし)>に、抗がん剤が効きにくい膵臓がんの増殖を抑える作用があることを、マウスの実験で突き止めたと報道されました。

過去にもこのようなセンセーショナルな報道はありましたが、いずれもマウスの実験段階とかで、あまりにも早すぎるように思います。

人間に同様に効果があるかは全く未知のものですが、ガンの家族を抱える方には藁にもすがる想いでしょうし、ましてや治癒が難しいと言われる膵臓がんですので、なお一層期待されて買いに来られています。

牛蒡子は解毒作用があり、乳腺炎の方がよくつかわれます。
多く使うと下痢をする場合がありますが、それ以外の副作用はありませんので使っていただいています。

今回のことは、新聞社のスクープなのか? 病院が意図して発表したのか定かではありませんが、ガン研究専門の病院の発表だけに、慎重を期すべきと思いました。
なお、同じような意見、ブログ記事もあるようで、マスコミの責任は重いものですね。

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薬用酒の楽しみ

まもなく梅酒の季節ですが、ホワイトリカーを買われたついでに、薬用酒を作るために生薬を求めてこられる事がよくあります。
1種類の生薬を漬け込まれる場合と、複数の生薬を混合される場合がありますが、いずれも楽しみながら穏やかな効果を期待されるようです。

よく使われるものを紹介しますと

枸杞酒(クコシ)・・肝や腎の働きを強め、明目効果もある。代表的漢方薬は</K12133.html”>漢方薬K>

黄精酒(オウセイ)・・胃腸系の力をつけ、潤いを生み、腎精を補い元気を生む

人参酒・・気力を増し、胃腸の働きを高める

女貞子酒(ジョテイシ)・・肝腎の働きを高め、またほてりなどの虚熱を軽減する

しかし、これらの生薬も性質があり、使われる方の体質にあう場合と、あわない場合があります。
薬用酒は何でもよいというものではありませんので、ご相談ください。

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漢方薬と効能・効果の記載②

次に、高血圧の人以外には使えないかという問題ですが、ほとんどの漢方処方が作られた中国やその時代には「血圧」という概念もなければ測定することもできませんでした。ですから基本的に、血圧の高い低い関係なく使うことができます。

では、なぜ高血圧が効能に記載されているかというと、経験的に高血圧の人に応用して効果があったという説が有力です。また、この他にも高血圧に適応のある漢方薬がありますが、どれも西洋医学の降圧剤のように強制的に血圧を下げるものはありません。漢方薬は血圧を高くしている体質や体の不調を改善して、血圧を上がりづらくするという解釈が無難であると思われます。したがって、もともと正常な血圧や低血圧をさらに下げるということは漢方の理論ではありえませんし、経験的にもありません。

漢方薬の効果・効能の記載は、漢方薬を全く知らない人が選ぶとき、とてもよい指標になることは確かです。しかし、それだけに囚われていると、実際効果的なものも使えなくなってしまいます。

例えば「漢方薬O」という処方には、あるメーカー(A)の効能効果には「皮膚炎」と記載があるのに、他メーカー(B)には「皮膚炎」の効能効果の記載がないのです。皮膚炎の症状を治したくて来たお客さんにメーカー(B)の「漢方薬O」を勧めると、「皮膚炎に使うという効果が記載されてないじゃないか」と言われることがあります。

もちろん説明しますが、漢方薬を理解していただくのが難しいケースもあります。
いずれにしても、漢方薬を選ぶときは専門家に相談して納得した上で服用することをお勧めします。

投稿者:iwasaki

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漢方薬と効能・効果の記載①

今や、ドラッグストアに行っても手軽に漢方薬を購入できる時代になりました。商品名からは漢方薬とはわかりづらいものもありますが、テレビでも漢方薬のコマーシャルが普通に流れています。

ところで、漢方薬の効能・効果を詳しく読んでみると、ドラッグストアの他の医薬品や病院の西洋薬とは違うところがあることに気付きます。それはどんな時に使うかという症状だけでなく、体質の記載があることです。

例えばある漢方メーカーの漢方薬Bは、効果・効能…「体力が充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、吹き出物(にきび)、肥満症」と記載されています。実をいうと、同じ漢方処方名でも、メーカーによって効果・効能の記載に違いがあるのですがそれはまた別の機会に・・・。

一般の人がこの記載を読むと、体格が良く・便秘がちで、高血圧か、動悸、肩こり、蓄膿症ふきでもの、のどれかがあるなら自分にも効果があるのかなと解釈もできるのではないでしょうか?「便秘」と「肥満」という文字が2回でてくるのでちょっと混乱しますが、便が軟らかい人や痩せている人は問題外、低血圧の人はこの漢方薬は高血圧の人に使うのだからさらに血圧が下がってしまうのではないか、と考えてしまいます。本当にそうでしょうか?

「漢方薬B」の原典≪宣明論≫によると、漢方でいうところの表実証と裏実証を兼ねるときに適応するとあります。実証の症状の中に「便秘」はありますし、実際に大黄という下剤効果のある生薬が配合されているので下痢気味や軟便気味の方は避けたほうが無難です。ただ、肥満の人に実証の方が多いという事実もありますが、実証=肥満ではありません。よって、体型がふつうの人や痩せている人でも実証であれば使います。

投稿者:iwasaki

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