動物生薬のはなし 2

昔から日本でよく使われている動物生薬に「牛黄=ごおう」と「熊胆=ゆうたん」があります。

   

いずれも以前からニセモノや粗悪品が多くあり、仕入業者や製造業者は細心の注意を払っておられるようです。ニセモノでなくても天然のものだけに、入荷する毎に味や色が異なりますので気を使います。

  

牛黄は独特の苦味と香りがあり、飲んでしばらくしたら甘みのようなものもあります。熊胆は苦味が強いほうが良いようです。当店にも熊胆ご愛用の方がおられるのですが、生産ロットの異なる毎に味が異なり、飲んだ感想を教えていただけます。苦味の強いものは食欲が出るのですが、甘みがあり粘りがあると気分が悪くなり、食欲は低下するようです。それほど動物生薬は良く効きますし、即効性があります。

  

牛黄製剤の使用例を、最新のメルマガに詳しく紹介していますので是非ご覧ください。きっとお役に立つと思います。   

動物生薬のはなし 1

動物生薬は、人間に不足しているために起こる症状に対して、他の動物の同じ臓器からとってきて補うという考え方で使われています。

  

例えば、胎盤のエキスが紫河車とかプラセンタとしてホルモン様作用を期待して使われ、虎の骨が関節炎の痛みに使われましたが、現在「虎骨」は動物保護の関係上使用禁止になっています。また豚の肝臓エキスは、レバー製剤として肝臓の働きを助ける薬になり、熊の胆嚢(熊胆=ゆうたん)が胃腸薬や胆石に使われています。鹿茸は補陽剤として体を温め、強壮剤としてよく使います。

  

いずれも、植物系の生薬より効果が早く、良く効くもので、即効性を求める現代人には大いに適しているのではと思っています。

ドクダミの花

どくだみの花が美しい季節です。

乾燥したものは、お茶として
・利尿、便秘、高血圧
・吹き出物などの皮膚トラブルに。

生の葉は、臭みの成分が強く、い抗菌作用と抗カビ作用があり、昔から民間では
・水虫
・化膿性の腫れ物
に使われています。

漢方薬の<五物解毒湯>にも含まれ、湿疹の薬として用います。

◆使い方
根を残し、茎葉を採取します。
その後風通しのよいところで日陰干しをします。