水毒によるめまい

めまいのご相談もたくさんあります。

23歳のHさんは、3月中旬からフワフワとしはじめ、歩くと斜めに行ったり、時々吐き気がしたり、光がまぶしく感じるとか、唾が多いなど、漢方で言う<痰濁上憂>の状態でした。
舌をみると典型的な白苔で、水分摂取過多が明らかでした。

そこで漢方薬は化痰作用の<半夏白朮天麻湯>などをお使いいただきました。

2週間経過し、めまいは少なくなって吐き気もしなくなり、さらに2週間後にはめまいもなくなりました。

その後も服用されていたのですが、あるとき大きなペットボトルで水を飲んだ日は再びめまいがしたとのことでした。水分制限が必要なのですが、摂取が習慣になっている方は、なかなか減量できないようです。

1日2リットルという言葉がテレビで聞かれはじめてから、水分過多になるケースが多いように思われます。
体質に合わせた水分の摂取が必要ですね。

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めまいと頭痛

めまいのご相談もたくさんあります。

63歳の男性Mさんは、昨年8月に熱中症になった後めまいを発症し、いつになっても改善しないので11月に相談に来られました。

症状は、1日2回程度フラフラし、後頭部が熱くなるとともに頭痛が起き、酷いときは吐き気がしたり、手の痺れも出るとのことでした。

舌を見ると<白苔>で、明らかに水毒が原因と思われました。熱中症の後に水分の摂取を意識的にされたため、水分過多になったのではと思われました。

そこで、水分代謝のを改善を中心に、<温胆湯>や、平肝剤の<釣藤散>を服用していただきました。

2週間後、ふらつきはかなり減り、1ヶ月後には3日に一度程度となり、頭痛も痺れもなくなりました。
そして1月にはお薬を1日1回にしてもらってもほとんどめまいがせず、2月でお薬も終わりました。

典型的な水毒のめまいで、きっかけも明らかでしたので、改善もスムースに出来た症例でした。

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事故の後遺症予防

60歳の女性Kさんは4月に事故で後頭部を打撲し、少し出血して、しばらくの間はめまいもありました。
病院の検査では脳には異常なく、特に治療はありませんでした。
しかし、時々患部がピリピリとするなどで心配になり、相談に来られました。

見るからに元気な方でしたが、コレステロールが高く、腰痛や膝の痛みもあったので
活血薬の<冠元顆粒>などの漢方薬をお使いいただきました。
その後はピリピリもなくなり、順調に経過しているようです。

漢方薬は治療薬でもありますが、これらの漢方薬は血流を良くして
様々な疾患の予防薬としても使えますので、そのまま継続服用されています。

しばらくしたら脳検査を受けてみるとのことで、その結果に期待しています。

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瞑眩(めんげん)と誤治(ごち) ②

中医学の治療法に「通因通用(つういんつうよう)」という言葉があります。

たとえば、下痢しているとき、さらに下するものを使って下痢を起こさせ、下痢の原因となる邪(害)を除くときに使います。
その後は、速やかに下痢は治まります。西洋医学でも細菌性の下痢のときはむやみに下痢止めを使用しないことを指導しているのも同じことだと思います。ただ、世の中には「不都合な症状が現れたらすなわち誤治(誤った治療)である」とする意見と、「不都合な症状が現れたらすなわち瞑眩である」とする意見があるようです。

個人的には、服用前に一時的な症状悪化が現れる可能性がある旨を事前に説明していれば「瞑眩」であるし、事前説明がないのに一時的とはいえ症状が悪化したら「誤治」である可能性が高いと思っています。

解釈の仕方は人それぞれですが、やはり漢方薬を服用するときは漢方を専門としている人に相談してからの方が誤解なくより安心して服用することができると思います。

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瞑眩(めんげん)と誤治(ごち)①

ここ数週間お腹の調子が悪いわたし。

お腹がグルグル鳴る、お腹が張る、腹痛。放屁等の症状。自分なりに弁証して漢方薬を選んでみると、「香砂六君子錠」があっていると判断し飲んでみました。漢方でいうところの「痰湿」をとる目的です。

実際、飲み始めるとお腹はさらにグルグル鳴って頻繁にトイレに走ることになった。むきになって飲み続けると、2日目ぐらいからはまったくお腹が張らず、グルグル音も出なくなりました。今思えば、予想通りとはいえトイレに走ることになっても漢方薬を止めずに飲み続けて良かった。あそこで止めていたらその後の改善は見込めなかったからです。その後は少量を続けて飲んでお腹も快調です。

漢方には治療中に一時的に病状が悪化し、その後に完全に回復するような状態を瞑眩(めんげん)と呼びます。

今回の例では、胃腸の「痰湿」の邪(害)を出し切る必要があるために一時的な症状の悪化が起こったのです。

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久しぶりのご来店

昨日は、ずっと以前にお越しいただいた方が再び来られるという嬉しい日でした。

1人目は女性のJさん、9年前にめまいの相談で来られ、短期間に改善して、それ以来年に何回か来られていたのですが、2年ぶりに少しめまいが再発し、<真武湯>を求めてこられました。

2人目の方は、8年前に子供さんのニキビで来られていたTさん、<荊芥連翹湯>を続けておられたのですが、今回はダイエット相談で4年ぶりにお越しいただきました。

そして3人目のTさんもお肌のトラブルで来られていたのですが、今回は2年ぶりにご主人の相談で来ていただきました。脂質肌のトラブルとのことで、体質から判断し、胃腸機能が関連していると捉え、健脾薬の六君子湯をお使いいただきました。

当店のことを覚えていただき、記録も残っているので、安心してお越しいただけることは嬉しいものです。

梅雨時期のめまい

お腹がゴロゴロ鳴る、微熱が取れないなどで以前から漢方薬をお使いいただいていた69歳のKさん、7月になって急にめまいが発症、外に出られないので電話で相談をいただきました。

症状は、下向いたり横になるなど、姿勢を変えるとめまいがするとのこと。Kさんは昨年5月~6月にも同様のめまいがあり、その時は<沢瀉湯>や<苓桂朮甘湯>などをお使いいただきました。いわゆる水毒が原因のめまいです。梅雨時期は湿度が高く、体内でも水分が滞ってむくみやめまいを生じやすいものです。

Kさんは幸いにも昨年の薬が手元に少し残っているようでしたので、早速服用していただきました。めまいを起こす方は、自分に合った薬を持っておかれると早く対処でき、改善も早くなりますので、常備薬を持たれることをお勧めしています。

長期間続くめまい

めまいの症例はたくさん書いてきましたが、いずれも引き金になったことや原因を探ることで、改善の方向が見えてきます。

37歳の男性Tさん、昨年8月以来8ヶ月間、朝起きて動き出すとフワフワし、足がよろける感じが毎日のように続いていました。もちろん、脳検査や耳鼻科での検査などすべて受けてきましたが特に異常は認められず、漢方薬での改善を訪ねてこられました。

そこでまず発症した時のことやきっかけを訪ねましたが、特に何も変わったことなく突然に生じたとのことでした。体質判断や、頭冒感、動いて悪くなるなどから水毒によるめまいと考え、<沢瀉湯>などをお使いいただきました。

2週間後、ふらつきの回数は軽減し、頭が重い感じもなくなりました。そこで改めて発症時期の話をお聞きしたところ、健康のために毎日歩き始めたので、アイスコーヒーを毎日たくさん飲んでいたことを思い出したとのことでした。やはりここに原因があったようです。まだ寛解まではいきませんが、改善の方針が決まり安心されていました。

相談の中で原因を早く捉えることの必要性を痛感しました。

再び 男性のめまい

56歳の男性Tさん、タバコをやめられてから水をよく飲むようになり、仕事中もイライラするとすぐ水を飲む習慣があり、大きなペットボトルを傍においておられました。
そして、すこし前からなにかフラフラすることが多く、特にビールを飲んだときに酷くなるとのこと。明らかに水毒によるめまいで<沢瀉湯>をお使いいただきました。

もう一人の方、34歳の男性Mさん、仕事が忙しく、飲む機会も多く、また以前より腎臓や肝臓機能が低下していて、むくみが酷いので相談にこられました。そこで<茯苓飲>や<五苓散>をお使いいただき、皮膚のツッパリは改善してきたのですが、今度は強い目まいを起こされ病院に運ばれたとか。体重は85Kgで、やはり水分を多く取られていて、<水毒>が原因になっていると考えられます。

同様に<沢瀉湯>をお使いいただきました。

夏は汗をかくので水分は多めにとる必要がありますが、秋になり汗をかかなくなると摂取する水分も減らすべきです。高齢者で梗塞を心配される方は水分を必要としますが、それ以外の方はほとんどが摂取過剰で、それが胃弱や目まいの原因となっています。

男性のめまい・ふらつき

めまいやふらつきは圧倒的に女性に多いのですが、男性では水分摂取過剰の方に多く見られます。

Tさんは不安症で抗うつ剤など西洋薬を服用されていて口渇があり、よく水を飲んでおられました。また運動も少ないためか中性脂肪も高めで、医師からは血液が粘らないようにしっかり水を飲んでくださいと言われていました。そこで毎日1リットルのボトルで飲んでおられたところ、最近フラツキが多くなり、相談にこられました。

これは明らかに<水毒>によるもので、<五苓散>などで口渇を軽減し、水はけを良くすることで改善してきました。

西洋医学では水分を多く摂るように言われますが、個人差があり水毒体質の方は控えることが大切です。西洋医学では個人の適正量を指導することはありませんが、漢方では舌診によって水分適正量を判断できるのが特徴です。