関節部の湿疹

3歳のYくんは、生後に乳児湿疹があり、6ヶ月以降の離乳食の頃から関節部位に湿疹が酷くなりました。
皮膚科ではヒルドイドローションやステロイド軟膏をもらい使われていたのですが、長く続くので相談に来られました。

この症状は、生まれながらの体質や、胃腸の負担が大きいために生じるものと捉え、<黄耆建中湯>や<六味丸>をお使いいただきました。

1ヶ月後、日中の痒みが軽減し、皮膚の状態もかなりよくなり、ステロイドを使うこともなくなりました。まだこれから成長の時期ですので、しばらく続けると一層改善するものと思われます。

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脂漏性湿疹

76歳の女性Oさん、頭部に赤い湿疹ができ、カサカサしてフケ状のものが落ちてくるとのご相談でした。
皮膚科では脂漏性湿疹と言われ、ステロイド+抗真菌剤の外用薬とビタミン剤をもらっておられました。
しかし、あまり改善すること無かったようでした。

頭皮をよく見ると赤みは少なく、乾燥して落屑を生じていました。
そこで漢方薬の<治頭瘡一方>や補血潤燥作用の<当帰飲子>をお使いいただきました。

また、外用に<瑞花露ローション>を使っていただき、2ヵ月後には赤みも消え、
ほとんどフケが落ちなくなりましたが、しばらく続けていただき、ほぼ落ち着きました。

脂漏性湿疹は皮膚に真菌(カビ)が増殖し、それによって脂漏が分解されてフケになるようですが、
その原因は様々です。

漢方では症状と体質によって漢方薬を選定することでよく改善します。ご相談ください。

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水いぼの季節

水いぼはウイルスによる感染症で、春先から増え始めプールが始まる頃に多くなるように思われます。

1年生のAちゃんは昨年秋から水いぼが出始め、昔からイボとりとして使われてきた<ヨクイニン>を飲んでいましたが改善する様子も無く、
2月に相談に来られました。

そこで別の漢方薬に加え、清熱解毒の<健康食品HJ>をあわせて服用していただきました。
2ヶ月で増えたり減ったりの変化があり、3ヶ月でほとんど消えました。
そして今日は妹さんに移ったとのことで、また同じ薬をお使いいただくことにしました。

楽しい夏休みが迎えられるように、子供さんのトラブルは早めにご相談ください。

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慢性の湿疹

アトピーとも異なり、春先や花粉の季節などに生じる皮膚炎があります。

35歳の女性Tさんは、首周囲や頬に小さな丘疹と赤みが生じ、相談に来られました。春先に発症し、風や花粉などの外部からの刺激があると赤くなり、また身体が温まると痒みが増すようです。

そこで、まずは漢方で言う<風熱>と捉え、<消風散>をお使いいただきましたが、2週間であまり改善しないため薬を変え、原因は表虚と捉え、<桂枝加黄蓍湯>をお使いいただきました。

飲み始めて少しすると赤みが消え、かなり良くなったのですが完治せず、良否を繰り返していました。そこでこれはアレルギー体質が影響しているとみて、さらに<柴胡剤>を併用していただいたところ、すっかり赤みと痒みが消えて、綺麗になりました。

その後漢方薬を減量しても悪化することなく、順調に改善しています。

今回使った漢方薬は、いわゆる皮膚病薬に分類されていませんが、その方の体質改善を基本とした処方によって、様々な症状が改善されることがよくわかる事例です。

難治性の湿疹 

皮膚病はほとんどが原因不明で、皮膚科にかかって湿疹と診断され、抗アレルギー剤や抗菌剤、軟膏などを処方されるケースがほとんどです。そして改善が見られないとき漢方を求めてこられます。

先日22歳の学生さんの例を書きましたが、その後順調に経過し、再発は見られません。
そこで、再び国家試験にチャレンジしたいが、またストレスによって湿疹が発症しないか心配で、本格的な勉強に踏み切れないとのことでした。

国家試験などは若い間しかできないハードな勉強ですので、思い切って再度取り組んでみることをお勧めしました。そのためにはストレスが直接身体に影響しないよう、疎肝剤や、リラックスハーブティなど、漢方ではいくつも対応する方法があることを説明しました。

結果はこちらも苦労することになるのかもしれませんが、若者の意欲を伸ばしてあげたい気持ちでいっぱいの結論でした。

ストレスと湿疹

湿疹の原因は様々で、なかなか治りにくいものや思わぬことで良くなるケースもあります。今日はその良いほうの症例です。

23歳の男子学生さん、胸部、腹部、腕、背中などに赤く小さな発疹がたくさん発生し、汗で悪化したり、食後やお風呂で温まった時に痒みが強くなり、睡眠中も引っ掻いているようでした。また便秘気味で、季節に影響すること、上半身に集中していることなどを考え合わせ、神経症状に使う<加味逍遥散>や、清熱作用で便通をよくする<清営顆粒>を使っていただきました。

14日後、少し熱っぽさは取れたものの湿疹は良くならず、さらに<黄連解毒湯>を加えて14日経過し、湿疹はすっかり消えてしまいました。

あまりの早さに驚き、詳しく経過を聞いたところ、難しい国家試験を受けるため無理してきたことが関連していたようで、テストが終わってから良くなって来たとのこと。漢方薬だけでなく、ストレスから開放されて、血熱がとれたことがポイントとなったようです。

ストレスが身体にいかに影響するかを学びました。

口周囲の湿疹

昨日の話にも関連しますが、先日中国におられる方と<skype>によるビデオチャットで対応しました。

32歳の女性Kさん、中国に留学中ですが、夏ごろに当地の果物をたくさん食べた後、口の周囲に湿疹が発症、赤く腫れて、ジクジクし、口唇の皮膚がめくれてくるというものでした。

その後日本に一時帰国し、医師の診察を受け、薬も服用されていましたが改善せず相談にこられました。

食物によるアレルギーだけでなく、ストレスによる肝熱と考えて、疎肝薬の<逍遥丸>や清熱解毒の<銀翹散>を使っていただき、小康状態を保っていましたが、その後再び中国に戻られた後、再度悪化。

そこでskypeによるビデオチャットで話しながら処方を検討し、衛気を高める<衛益顆粒>、胃熱をとる<茵陳蒿湯>、頭部に上っている熱をさます辛涼解表薬を使っていただきました。また、外用に漢方クリームSを併用していただき、すっかり改善しました。

ビデオチャットは状態判断にとても役立つことを実感しています。