身体が後ろに引かれる

様々な内容の相談をお受けしますが、西洋医学的に病名がつけられなし変わった症状が時々あります。

66歳女性Iさん、朝起きたときに頭がカーッとしてフラフラする、立っていると身体全体が後ろに引かれるようでゾーッとする、頭から水をかぶったようで気持ち悪くなる、というものです。自律神経失調のようですが、このような独特の表現が聞かれることがときどきあります。

このときよく使うのが清熱化痰・安神作用の<温胆湯>です。この薬は清熱作用と安神作用があり、気分を安定させてくれます。過去に70歳くらいの男性で、背中を電気が走るといって来られた方にも<温胆湯>をお使いいただきました。日本漢方では<奔豚病>といって『気が身体の中を突き抜けるような症状』もあります。

病名のつけようの無い不思議な症状は漢方の出番です。