男性更年期に漢方薬が有効です
男性更年期障害は加齢性腺機能低下症(LOH症候群)と言われ、40歳以降に男性ホルモンが緩やかに低下して起きる症状で、疲労倦怠感、気力の低下、集中力の低下、イライラ感などの精神的な症状や、精力の低下などの様々な身体的症状がみられます。
中国古典の「素問」では、男性は8の倍数の年齢で身体が変化し、8×4=32歳でピークを迎え、40歳で衰え始めるとされています。この40歳からが男性ホルモンの減少時期となります。
これに対して、生命力の源である「腎気」を補うことによって、男性更年期の症状を軽減し、老化を抑制することが出来ます。
54歳のMさん、最近極度に疲れやすくなり、気分もイライラしたり不安だったりする、顔が赤くなりほてる、舌先が痛い、などの症状が出始め、相談にお越しになりました。
舌診では、舌尖が紅、舌苔白、で赤ら顔でしたので、肝気が上に昇っている状態で、いわゆる男性更年期の状態と思われました。
そこで肝気を抑制する<加味逍遥散>と、腎気を補う<参馬補腎丸>をお使いいただきました。
2週間後には、イライラ感や舌の痛みは軽減し、身体の疲れも改善してきました。
しばらく継続が必要ですが、元気になられることと思われます。
なお、加味逍遥散は女性の更年期症状に使うものと思われがちですが、男性にももちろん使えるもので、作用は、疎肝健脾・補血で、気を巡らせ、血を補うものです。
他にも男性更年期に使う漢方薬は様々ですので、体質と症状に合わせて選択することが大切です。

真っ赤なピラカンサ 冬の始まり
◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇
健康増進・男性の悩み・皮膚病などあらゆる漢方ジャンルをスタッフ
陣で幅広くサポート。漢方薬のことなら是非当店へおまかせください!
取扱い商品・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局 宇治本店・京都四条店
◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇
