漢方薬の副作用問題
以前から漢方薬の副作用に関しては注意をしていても避けられない問題で、業界ではよく聞かれます。
当店でも過去にいくつかの経験がありますが、最近お客様からお聞きしたことを紹介します。
Aさんは他店で煎じ薬を購入されて服薬されていましたが、飲み始めてしばらくしてから血圧が上昇し始め、肝機能も高くなったので、医師から服用を中止するよう指示を受けました。
経過をお聞きすると、漢方薬の効果を高めるために生薬量を少し多くして使われていたとのことでした。
また、身体もむくみ、体重が増えていました。
この状態から、成分の甘草による偽アルドステロン症が疑われました。
この方には、甘草を除いた処方をお使いいただき、その後問題なく服用されています。
Kさんは他店で煎じ薬を服用されていましたが、身体が重く、倦怠感が強くなり、病院で検査を受けると肝機能が上がっていたので、漢方薬を中止されました。
そこで詳しくお聞きすると、元々シナモンに対してアレルギーがあり、シナモントーストを食べると咽がイガイガし、咳が出るとのことでしたので、生薬成分の桂枝によるものと思われました。
この方には桂枝を含まない他の漢方薬をお使いいただき、問題なく経過しています。
ただし、アレルギーを起こしやすい方は、どのような成分でも副作用が起きやすいので、注意が必要です。
以前に小柴胡湯による間質性肺炎の問題が報道されたことがありましたが、重篤な状態になる前に、倦怠感などが出た段階で対応することが大切です。
特に、柴胡、黄ごん、桂枝、甘草などはトラブルが起きやすいのですが、アレルゲンとなる成分や食品は無限にあり、個人差もありますので、気になった時は血液検査を早めに受けるなどの対応が必要になります。
紫式部の実が美しい
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