熊胆(ユウタン)はツキノワグマやヒグマの胆のうを乾燥させたもので、昔から貴重な民間薬として知られています。最近は動物保護のため、ワシントン条約で規制され、入手しにくくなっていますが、昔からの愛好者もおられます。
熊胆は、胃腸薬、胆石、発熱、痙攣、炎症などに効果があります。乾燥して硬くなった胆のうを小さく刻み、1回0,2g程度、口に含んで舌下吸収させるように服用します。味は極めて苦いのですが、ほのかな甘みもあります。成分量に差異があり、味も効果もばらつきがあるのですが、時には偽者もあるようです。
いつもお使いになっているAさんは、一口なめるとその効果の良否がわかると言われます。
自然保護をしながら、こういった貴重な薬も守って行きたいものです。