多発性硬化症

難病である多発性硬化症(MS)は、中枢神経の髄鞘が壊れて脱髄となり、様々な症状を生む自己免疫疾患です。
障害が起きる部位によって症状は様々で、視神経が侵されたり、複視や目が揺れたり、運動が麻痺したり、ものが飲み込めなくなったり、話しにくくなったりします。小脳や脊椎が障害されると歩けなくなり、手がふるえたり、しびれ、痛み、運動麻痺、排尿障害などが起こります。

フランス人のCさんは、多発性硬化症で西洋医学治療を受けておられたのですが、文献で漢方が有効と知り<人参養栄湯>を希望されました。少し状況をお聞きしたところ今は寛解期でしたので、気血を補う<十全大補湯>をお使いいただきました。

日本では急性期に<柴胡剤>や<活血剤>が使われたり、中医学では体質によって<補血剤>や<活血剤>が使われたりしますが、海外の方ですので細かな対応が難しく<十全大補湯>を使っていただきました。

1年余り使われているのですが、身体はとても元気で、現在は西洋医学的治療はしていないとのことでした。
この疾患は再発・寛解を繰り返しながら慢性に経過しますので、今後も状況によって漢方薬を考えていきたいと思います。

◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇

健康増進・男性の悩み・皮膚病などあらゆる漢方ジャンルをスタッフ陣で幅広くサポート。
漢方薬のことなら是非当店へおまかせください!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局

◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆◇◇◇◇◆◇◇◇◆◆◇◇◇◆