疲労倦怠感は誰にでもあり、病気としては扱われないものですが、それも酷くなると日常生活に支障を来たします。
45歳のSさんは昨年の秋から育児や家事や仕事など忙しく、疲れが酷くなり、休んでも改善の兆しがないので相談に来られました。
詳しくお聞きすると、めまいや下痢、食欲の低下、まぶたが落ちてくる感じなどがあるとのこと。また食後は2時間は横にならないと動けないほど疲れきっていて、体重はこの間6kgも減少したとのことでした。
そこでまずは食欲を増し、美味しく食べて元気をつけること、そして身体のエネルギーを高めるように、補気健脾の<補中益気湯>と下痢の改善に<参苓白朮散>をお使いいただきました。
2週間後、身体がとても楽になったと報告を受け、さらに継続していただきました。1ヵ月後には食欲も増し、食後に寝なくても身体が動くようになり、喜んでいただきました。
疲労の回復には、まずは胃腸機能を高めることでエネルギーを高めることが大切なことを実感しました。