杜仲茶の番組

先日のTV番組で、『杜仲茶で中性脂肪が短期間に下がる』という内容が放送されました。

その明くる日、漢方薬局やドラッグストア、ネットショップなどは杜仲茶に振り回され、すぐに在庫切れになったようです。このようなケースは過去にもバナバ茶やウコンなどでたくさんありました。

テレビによって消費者が振りまわされることの問題点は、消費者でなく番組制作側にあります。お茶などを飲用した結果、特定少数の人には著しい効果があったとしても、すべての人に同様の効果があるように聞こえ、誤解を与えているのです。

杜仲は昔から漢方生薬として存在し、杜仲の樹皮や葉に含まれる成分に、降圧、利尿作用があり、また漢方では筋骨を強め、身体を丈夫にする働きがあるとして使ってきましたが、最近成分の中に体内の脂肪を減少させるという効果が立証され、この内容が今回放送されたようです。

最近、チラシや書籍やホームページ上での誇大広告と、それに連動する通信販売が厚生省によって厳しく規制されつつありますが、誇大広告を行っている最先端は、テレビ番組とそれに連なる通販業者ではないでしょうか。