モモの葉ローション

7月に入って暑い日がふえ、あかちゃんにアセモが出始めたのか、若いお母さん方が<モモの葉>を求めて来られます。

モモの葉>は昔からあせもの民間療法として知られており、浴剤として使ってきました。最近はシャワー生活が増えてきたので、モモの葉の使い方も変わって来ました。

まず入浴剤として使う場合は、モモの葉一握り(20g程度)を2リットル程度の水で15分程度煮出し、カスを去ってお風呂に入れます。大きな浴槽の場合はモモの葉を2つかみ程度にしてください。また、お風呂から上がるときは、シャワーで流さないでください。

また浴槽を使わない方はローションとして使えます。一握りのモモの葉(15~20g)を1リットルの水で20分以上煮て、約半分にしカスを去り、密封できる容器に移します。冷蔵庫に保存すれば2~3日分として使えます。使うときはパッティングを繰り返します。

市販ローションもあるようですが、ヒアルロン酸や添加物も無く、あかちゃんでも安心して使えます。

効果も早く、赤みやかゆみも早く消えるようで喜ばれています。

若い方の自律神経失調

以前にも書きましたが、若い女性で、様々なストレスにより自律神経失調症を患っている方は意外と多いのです。

仕事は普通にしておられるのですが、夕方になると息苦しくなったり、微熱が出たり、夜は気分が沈んだり、動悸がしたり・・・と、様々な症状が現れ、安定剤や睡眠導入剤を使われています。

28歳のYさんも、デパス、パキシル、ハルシオンなどを長期間使ってこられました。しかし、いつかはやめなければと思われ、相談に来られました。その後3ヶ月が経過し、気分も落ち着いてきて調子よく、ハルシオンは以前の1日2錠だったのが、現在は1/2でも寝られるし、やめられそうですと喜んでいただきました。

自律神経疾患には波があり、良い時や悪い時が繰り返しますので予断は許せませんが、少しずつでも改善していることは、ご本人の表情を見ても明らかになってきました。

Yさんに使っていただいたのは、冷えと貧血を改善する<婦宝当帰膠>、リラックスハーブティ、不眠改善に<帰脾湯>などを状況に合わせて順次使っていただきました。

男性の頻尿

男性では前立腺炎や前立腺肥大が原因で頻尿になる方が多いのですが、冷えやお血が原因で起こるケースがまれにあります。

52歳の男性Tさん、手足や下半身が冷えて、昼間に頻尿になるとの相談を春先に受けました。病院では膀胱炎だろうといわれて、抗生物質をもらい飲んでいましたが全く改善の傾向がなかったとのことでした。

そこで、お風呂に入ったり、動いたりして血流が良くなると少し改善するとのヒントから、活血作用の<冠元顆粒>で血流を良くし、<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>で末梢をあたためるような処方にしました。

その後この方は来られなくて、どうだったか気になっていたのですが、3ヶ月ぶりに来店され、『あの薬はよく効いて、調子の悪い時だけ飲んでいたら今になった』と喜んでいただきました。そして最近はクーラーが効いているため再び同じ症状が出るので、来店されたようです。

これからはクーラー冷えによるトラブルの方が増えるものと思います。