イライラ病

イライラ病という病名はありませんが、とにかくイライラする、暴力的になるなどの神経疾患があります。特に春は自律神経が乱れやすく、うつ病のようになったり、なんでもないのイライラとする方が増えます。

32歳男性Hさん、専門的なお仕事をされていて、まじめな方なのですが、仕事でストレスを受けやすく、イライラが強い、酷いときは物を投げつける、暴力的になる、でも落ち着くと反省していて自分でもわかっている、とのことで、昨年にご家族が相談に来られました。

そこで<抑肝散>などを使っていただいたところ、2週間過ぎた頃から落ち着きが見え始め、その後も激しい状態は生じなくなり、安定していました。

ところが4月に入り、少し焦りやイライラが再び強くなり、病院の安定剤が増えたようです。その後、脈拍が増え、高血圧が高くなり、むくみがでるなど、副作用が出現しまし、すぐに薬は変えられたようですが、脈拍はすぐに落ち着かないようです。

調子良く経過しているときは、「もっと早く良くならないか」とあせりが出てくるのが普通ですが、焦ると薬が増え、その結果悪化するケースを見受けます。

自律神経疾患の方には、《この時期悪くなるのだ》と開き直ることも必要なようです。