寝汗の漢方

寝汗の中医学的な原因もはくつかありますので整理してみました。大きく分けて

・体力がない高齢者や病後の方・・・気虚タイプ

・比較的体力があり、水分をよくとり胃腸が弱い方・・・痰湿タイプ

・そして発熱を伴う病気の初期

などです。長期間続くのはこのうちの1、のタイプです。

心身の疲労がひどい場合、不眠や動悸などとともに現れます。こんなときには滋陰・安神作用のものを使います。

また、体力がなく、身体が乾燥し、手足がほてるなどの方の場合は補気・補陰作用の<麦味参>を使います。これらの処方には気を補う<人参や、無駄な汗をとめる<五味子>などが含まれて、効果を発揮します。

いずれも体質により漢方薬は異なります。