パーキンソン病と蔵躁
蔵躁とは、気分がザワザワする、身の置き所がない、など精神不安定な状態を言います。
73歳のTさん、急にザワザワ感が出て落ち着かない状態が出始め、夜間に生じると3時間ごとに目覚めて寝られなくなるため、漢方相談にお越しになりました。
Tさんは10年前にパーキンソン病を発症し、その後筋肉の固縮や振戦もありました。病院からはドパミン製剤の投与を受けておられました。
さらに、夜間は頻尿が続き、時には尿漏れがありました。
そこでまずは、ザワザワ感に対しては蔵躁に使う代表的な養心安神剤の甘麦大棗湯をお使いいただきました。
また、夜間頻尿に対しては八味地黄丸をお使いいただきました。
1週間後、最初の2日間は眠れたが、その後は相変わらずザワザワして眠れませんでした。時には突き上げるような気の上昇があり、治まりません。
そこで再度お伺いすると、症状は周期的に起きているようで、これはドパミン製剤の作用時間と関係しているように思われ、西洋薬の服用量や服用時間の調整をしてもらうことにし、漢方薬は交感神経を抑制する、抑肝散加陳皮半夏をお使いいただきました。
その後すぐにザワザワ感はなくなり、夜間の頻尿も軽減し、睡眠は良くなりました。
西洋薬を使われている方は、その薬の作用時間や副作用なども考慮して漢方処方を考える必要があることを再認識さた症例です。

爽やかな秋の空
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