田七人参の様々な働き

今日は田七(三七)人参の研修会に参加しました。

当店も以前から中国・片仔廣の会社が製造している健康食品<廣禅顆粒>を、肝臓や眼のトラブルの方、痔の方などにお使いいただき、喜んでいただいていますが、今日は姉妹商品の健康食品<朱雀顆粒>の使用例を紹介します。

56歳の男性Kさん、ストレスがかかったときや、走ったときに胸が苦しくなり、病院で狭心症の疑いがあると診断されました。そして、血栓予防のための<バイアスピリン>や血管拡張剤を服用していましたが、そのころから出血しやすくなり、軽く当たっただけでない出血することや、採血した後は血が止まりにくいなど、薬の副作用が気になっていました。

そこで、健康食品を使いはじめたところ少し出血傾向が改善し、早く止血するようになりました。このような症状は多くの方に見られると思われますが、バイアスピリンなどを服用している方でも併用ができるものです。

健康食品のため効能は表記できませんが、心臓にトラブルをもつKさんにはピッタシの商品と思われます。

ツバメの巣

南方に生息するアナツバメが海岸線や洞窟につくる巣は、中国料理の最高食材として知られ、国賓の歓迎会などでも使われます。

巣は海草を唾液で固められたものといわれ、白い花びらのような形をしています。

漢方では<燕窩:えんか>と言い、効能は<養陰・益気>すなわち、身体に潤いをもたせ、新陳代謝を高めるという意味です。

今回、ツバメの巣を使った新製品<シーアルパSC>というドリンクが発売されましたので紹介します。

成分は<タイのうろこから精製されたマリンコラーゲン> <シルクを分解したシルクペプチド> <ヒアルロン酸> そして<ツバメの巣のエキス>が含まれた! そして、従来の商品に比べ、ライチ味でおいしい飲み物なのが特徴です。

お肌の弾力を支えるコラーゲンや、潤いをもたらすヒアルロン酸などは年齢とともに減少します。そこで健康肌を維持するため、お肌を<支える力・潤う力・生まれ変わる力>の総合力 が必要なのです。

お肌は外からだけでなく、特に中からきれいにしたい方にお勧めです。今日は商品の紹介でした。

身近な薬膳

生薬を扱っていると様々な問い合わせが入ります。民間薬でガンに効くかとか、ビワの葉が買えないかとか、生薬化粧水の材料がほしいなど、様々です。

今日は日本にお住まいの中国の方が来られ、薬膳に使う材料を求めていかれました。薬膳といっても、スープに<何首烏>や<茯苓>を入れるというもの。これらは<髪の毛を黒くする>作用や<むくみをとる>作用があり、少し入れるだけで良いのです。薬膳レシピや生薬を使ったスープなどの本も出ているようですので、近日中に紹介します。

薬食一如といい、毎日食べている食品が薬と同じようなもので、あなたの健康を左右しているのです。

漢方薬の指定買い

漢方薬は個々人の体質に合わせて選定しますが、最近は女性誌でちょっとした漢方ブームになっているためか、自分で調べてこられて指定買いされる方も増えました。

特に女性の冷え症に人気のあるのが<婦宝当帰膠>で、比較的誰でも使えて、身体が温まることも実感できますので、急いでいる方や難しい相談をしたくない方には好評です。冷え症の場合はこれ以外にも<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>や<当帰芍薬散>などたくさんの種類がありますが、指定買いをされる場合は問題ない限り、そのとおりで使っていただきます。

薬の効果は≪効くという心理が働いたとき効く≫のも事実なのです。いわゆるプラセボ効果(有効成分を含まないにもかかわらず、薬を飲んだという意識から治療効果が出ること)があるのです。

桃の葉と農薬について

家庭果樹園で作っている桃の木に今年は10個ほどの桃ができました。

手入れが出来ていないので雨が当たり黒ずんでいますが、とても甘い果実でした。

桃の葉>はあせもの時に浴剤として使い、桃の種は<桃仁>と言って月経痛や打撲などの血流が悪化している状態を改善するとともに、便通を良くします。

先日「無農薬の桃の葉がありますか」とのお問合せがありましたが、果樹はいずれも虫がつきやすく、私の桃の木にも虫がついたためスプレーなどで部分的に農薬散布をするほどで、無農薬は流通していないとお答えしました。

無農薬として売られている食品もありますが、減農薬であっても完全無農薬はほとんどないのでは?と思います。消費者は当然、完全無農薬を期待しますが、現実は難しいことが、栽培してみてはじめてわかりました。

生薬も残留農薬のチェックが厳しく行われていて安心して使っていますが、生産者側は大変だろうと思われ、大切に使わねばと心新たにしました。

再び チャングムの誓い

昨日のテレビ番組「チャングムの誓い」では、村で疫病が流行ったためにその調査と治療に派遣されたチャングムが、疫病の原因が野菜の毒による食中毒であることを突きとめたというストーリーでした。

野菜が生育段階で病気になると毒を生じるというのは、私も初めて知りました。そしてこの時使われたのが<生姜>汁などでした。

<生姜>は解毒作用があり、漢方では<半夏>という生薬の持つ毒性を<生姜>で消すように、漢方処方では<半夏・生姜>として必ずセットで用います。

また、魚やカニの中毒では、<生姜>単独で用いたり、<生姜>と<紫蘇葉>をあわせて使います。

日常的に使われる薬味には<生姜><ねぎ><わさび><パセリ><紫蘇>などがありますが、これらは食物の味を引き立たせるだけでなく、食物による胃腸への負担を軽減したり、毒消しになっているのです。

パセリは外食でよく付いてきますが、残している人のほうが多いのではないでしょうか。私は好んで食べるようにしています。

<医食同源>=食の中にもたくさんの薬があるのです。

モモの葉ローション

7月に入って暑い日がふえ、あかちゃんにアセモが出始めたのか、若いお母さん方が<モモの葉>を求めて来られます。

モモの葉>は昔からあせもの民間療法として知られており、浴剤として使ってきました。最近はシャワー生活が増えてきたので、モモの葉の使い方も変わって来ました。

まず入浴剤として使う場合は、モモの葉一握り(20g程度)を2リットル程度の水で15分程度煮出し、カスを去ってお風呂に入れます。大きな浴槽の場合はモモの葉を2つかみ程度にしてください。また、お風呂から上がるときは、シャワーで流さないでください。

また浴槽を使わない方はローションとして使えます。一握りのモモの葉(15~20g)を1リットルの水で20分以上煮て、約半分にしカスを去り、密封できる容器に移します。冷蔵庫に保存すれば2~3日分として使えます。使うときはパッティングを繰り返します。

市販ローションもあるようですが、ヒアルロン酸や添加物も無く、あかちゃんでも安心して使えます。

効果も早く、赤みやかゆみも早く消えるようで喜ばれています。

雑草を食べる

当店スタッフの息子さんが、大学の課題として「雑草を食べる」というブログを書いています。内容は、地震・洪水・食糧難のときに雑草が食べられるかということを試しているという楽しいもの。

そういえば昔はいろいろなものを食べてきました・・・。

例えば、おやつ代わりにスイバ(酸葉、スカンポ、スイコともいう)に塩をつけて食べると結構おいしいものです。イタドリなどは今でも山に入って取ってきますが、おいしいものは、太くて乾燥しておらず、少し白い部分がある若い芽です。

その他、漢方薬G、カキドウシ、雪ノ下、ぺんぺん草、たんぽぽなど、野山にはたくさんの食べられるものがあります。これらのものは漢方の生薬として使われるものや、民間薬として各地で使われるものも少なくありません。野草のサイトもたくさんありますので是非見てください。

野草はアクは強いですが、ミネラル分が豊富です。そして栽培された清浄野菜と違って、自然のものは土と水と太陽からの「気」を受けていますので、食することで身体に「気」を受ける感じがします。但し、道端のものは不衛生ですので、人が立ち入らない場所で採ってくださいね。

生薬の品質

昨日のTV番組「チャングムの誓い」では、医女になるための実習で生薬を学ぶシーンがありました。

生薬は、目で見て色形を知り、手で触れて状態を知り、香りを嗅いで精油成分などを知り、かじって味を知ります。現代は試験機器で成分分析は簡単にできますが、それでも香りや全体的な品質は人間の五感により、判断されます。生薬には植物の根が多く使われますが、たとえば「人参」と「桔梗」は見ただけでは判断しにくく、香りや味で初めて違いがわかります。(左:桔梗  右:人参)

最近は漢方薬もエキス製剤を使うことが大半ですが、難しい疾患や、うまく改善しない場合は、やはり『煎じ薬』が良く効きます。それはエキス剤の製造方法による差異だけでなく、使われている生薬原料も関係していると思われます。

「チャングムの誓い」は、ストーリーだけでなく、東洋医学に関わる大事なことを教えてくれる番組です。

五味はバランスよく

当店の庭に<ゆずらうめ>の実がなりました。漢字では<梅桃>と書きます。

少し甘酸っぱくて、とても美味しいのですが、この小さな実にも種があり、現代っ子はだれも食べないと思います。なつめやぐみなども昔は貴重なおやつでしたが、昨今はトマト、オレンジ、パイン、スイカ、メロンなどのように大きくて甘い物ばかりふえてきて、このような酸っぱい味は食べられることなく忘れ去られるのです。

漢方では味を<酸苦甘辛鹹>の5種(五味)に分け、それぞれが身体にどのように作用するかにより生薬構成を考えるのですが、食物では自然の姿が失われてきています。フルーツではほとんどが<甘甘甘甘甘>になりましたし、最近酢を飲む方がふえてバランスが崩れ、<酸酸酸酸酸>になっています。

作られた食べ物が身体のバランスを崩しているのではないでしょうか。