花粉の飛散が始まりました

昨日は春の陽気でポカポカ。

花粉が初めて多く飛散したようで、一挙に花粉症の相談が増えました。とはいっても、昨年も、一昨年も来られているお客様が、思い出したようにこの時期に来店されます。

花粉症に使う漢方薬は眠くならないのが特徴で、且つ、様々な症状に対応したものがあるのも特徴です。ですので、毎年お越しいただく方は、上手に使い分け、あるいは併用されています。

まず3月の初期の段階は、やはり<衛益顆粒>からのスタートです。

低体温と冷え症

最近若い方に低体温が多く見られますが、かならずしも年令には関係ないようです。

57歳の女性Oさん、冷え症と低体温で寝付きにくく、ホルモンバランスにの影響があるようだと相談にこられました。特に下半身が冷えが強いとのことでしたので、冷え症のファーストチョイス<婦宝当帰膠>と<苓姜朮甘湯>をお使いいただきました。

2ヶ月して来店され、結果をお聞きしたところ、体温も従来はいつも35度台だったのが、最近36度を越えることが多くなり、冷えも改善してきたと喜んでいただきました。体温はそう簡単に変わらないと思っていたのですが、冷えの強い方のほうが意外と効果が早いのかと思われました。

これからまだまだ冷える時期、冷え症の方にはぜひお使いいただき漢方薬です。

冷えのぼせ

先週から少し寒くなり、ようやく冬を迎えたという感じです。そして寒くなってくると、冷えのぼせの相談が増えます。

27歳の女性Tさん、毎年この時期になると顔が赤くなるとのことで、以前に医師から<桂枝茯苓丸>をもらって短期間で改善したということでした。冷えのぼせは本来は下半身を温めることでのぼせを取るものですが、3日ほど服用すると良くなるとのことでしたのでお使いいただきました。

冷えを改善するものとしては、<婦宝当帰膠>や<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>などを使っていただきますが、赤ら顔がひどい時は<桂枝茯苓丸>を短期間使うこともあります。いずれにしても冷え症を改善することが優先します。体質によって薬も異なりますので、ご相談ください。

男性の冷え症 Ⅱ

冷え症は女性だけのトラブルでなく、男性も最近増えているようです。

28歳の男性Kさん、痩せ型で色白、見るからに冷えやすいタイプの方でした。貧血傾向なら<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>を使うところですが、この方は胃腸も問題なく、貧血も無いので<海馬補腎丸>をお使いいただきました。

しばらくして来店され、少し足が暖まる感じがするとのこと、寒い季節ですのですっきりと改善はしていませんが、時間とともに良くなるのではと思っています。

海馬補腎丸は<腎陽虚>に使う薬で、代謝を活発にし、身体を温める薬ですので、元気が無いとか持続力がないような方の冷え症のファーストチョイスです。

足の冷えに温灸がおすすめ

梅雨に入っているはずなのに、なぜか京都は猛暑です。そしてどこに行ってもクーラーがガンガン状態で、冷え症の相談が始まりました。

身体全体の冷え症の場合は<婦宝当帰膠>や<人参湯>を紹介していますが、足だけが冷えて何を飲んでも温まらないという方には<温灸器>がお勧めです。

温灸器はヘルパーという木枠の真ん中に中国温灸という太い棒灸を取り付けて使うもので、ポカポカして気持ちよく、通常のお灸のように熱くなく跡がつきません。単に温まるだけでなく、温灸の薬用成分が皮膚吸収され、効果を発揮するのです。ただし煙が少し出ますので、もぐさの香りが気になる方は、換気扇の付近で使ってください。

お灸をする部位は説明書にありますのでご安心ください。不明な方には当店の鍼灸師がお教えしています。

低体温の話 続き

先日書きました<増える低体温>の続きです。

54歳のKさん、陰陽利水作用の<真武湯>よりもっと温まるものがないかとのことで、その後、補陽作用の<麻黄附子細辛湯>をお使いいただきました。すると、飲んだその日から身体の芯が温まり、楽になってきたと喜んでいただきました。

通常四肢の極度の冷えには<四逆湯>が良いのですが、エキス製剤がないため煎じ薬になってしまいますので、代わりに<麻黄附子細辛湯>を使うことがあります。この薬は風邪などで背中がゾクゾクする時に使うとすぐに効き、常備薬としてお持ちいただく優れた処方です。

増える低体温

最近若い方の体温は平均的に低く、35度台が多いようです。

以前は平熱というと36,5度と思っていましたし、私もその程度を維持しています。しかし、若い方ばかりでなく、先日中年女性の低体温の相談がありました。

一人は54歳の女性Kさん、とにかく身体が冷えて、手足だけでなく朝方は胸もゾクゾクするとのことでした。病院からは<当帰四逆加呉茱萸生姜湯>をもらったが変化ないということで、当店では補血・温補の<婦宝当帰膠>をお使いいただきました。

1週間過ぎて来店され、身体全体が温まり、楽になったが、もう少し下半身が温まるものを追加したいということでしたので、<桂枝茯苓丸>をお使いいただきました。

もう一人の方は64歳の女性Aさん、見た目は元気で声も大きく、低体温には見えないしっかりした方ですが、36度になることがない低体温で、いつも全身が冷たいとのことでした。この方にも同様に<婦宝当帰膠>をお使いいただきました。

低体温は放置するとガンになりやすいとのデータもあり、漢方薬による改善にあわせて食事や生活の改善も大切なのです。

男性の冷え症

昨日から雪があちこちで降り始め、ようやく12月になったかと感じています。

この時期になると冷え症の相談がふえますが、時々男性の相談もあります。女性の冷え症でよく使割れるのが<婦宝当帰膠>ですが、この薬は甘いので男性には合わない場合があり、他のものを紹介しています。

37歳の男性Tさん、手足の先が極度に冷たいので、奥様の紹介で <海馬補腎丸> を飲み始められました。そして今日は2ヶ月目になりますが、以前はずっと冷たかった手足が、最近は温かくなってきて調子もよいとの報告をいただきました。

この薬は漢方で言う<補腎陽>の薬で、海馬補腎丸や至宝三鞭丸などとともに、男性の冷えに使い、身体が元気になると喜ばれています。最近は生活状態の影響か、若い方全般的に冷え症が多いように思いますが、漢方薬は冷えだけでなく、トータル的に身体を元気にするのが特徴です。

様々な冷え症

冷え症といっても人によりパターンが異なります。

例えば、全身が寒い、手足の先が冷えてしもやけができる、お尻や腰が冷えて痛い、下半身が冷えて頭はのぼせ気味など、様々で、それによって対応する漢方薬も変わります。

当店でもっとも人気のあるものは、甘くておいしい! 補血作用の<婦宝当帰膠>ですが、これ以外にも様々な漢方薬を使います。

71歳の女性Nさん、お尻と背中が冷え、腰が痛くなるので病院に相談されました。検査の結果は全く異常なしで、ホカロンか温シップを使ってくださいとのことでした。しかし、一向に改善することなく、漢方相談に来られました。

漢方ではこのような<お尻が水につかっているような冷え>に対して一般的に<苓姜朮甘湯>が使われます。この漢方薬は下半身の水分代謝が悪いために冷える方の、腰痛や神経痛にも使われるもので、効果もよくわかるお薬です。

Nさんも1週間程度で改善するものと思われます。

冷え症の始まり?

夜間が冷え始め、冷え症の相談が増えてきました。

単に冷え症だけでなく、冷えが原因となって頻尿、膀胱炎、生理痛、むくみ、関節痛など、様々な症状につながっています。体調不良の根源は冷えにあるといっても過言ではありません。

身体を温めるものはたくさんありますが、女性には<婦宝当帰膠>、男性には<海馬補腎丸>、胃中の冷えには<人参湯>をファーストチョイスにしています。

足が冷えると頭はのぼせやすく、カッカとなりやすいので? 男女ともご注意ください。