不眠
寝つかれない!
不眠の話は何度か書いていますが寝付きにくいというのはなかなか改善しないものです。
しかし、その方の体質を正確に捉えれば、うまくいくケースもあります。
64歳の女性Hさん、かなり昔から寝付かれないので、いつも睡眠導入剤を飲んでおられました。しかし、Hさんの他の疾患が漢方薬でよくなったので、こんどは不眠の漢方を欲しいと言って来られました。
寝つきが悪く、目覚めることも多く、夢をよく見る、気分が高ぶりやすい性質で、舌は白苔の水分過多状態でした。そこで清熱除煩安神作用の<温胆湯>をお使いいただきました。この薬は、水分を多く摂ったり、ビールをよく飲んで、夢をよく見る方の不眠にはよく使うものです。
1週間経過後、西洋薬を使わなくても、少し眠くなるように変わってきたと言われ、喜んでいただきました。しばらく継続されると体質も改善され、症状も良くなるものと思われます。
長年の不眠症
不眠症の相談は多いのですが、すぐに改善できるタイプと、いくつかお薬を変えていってもうまくいかないケースがあります。
主に若い方や、夢を見る方、太っている方の不眠は改善が早く、高齢者の永年の不眠は難しいものです。
72歳の女性Oさん、ずいぶん昔から不眠の相談を受けていましたが、なかなかすっきり改善せず、時々薬を変えて使っていただいていました。この間その他の目的で漢方はいろいろお使いいただいていましたが、最近再び不眠が気になるとのこと。
そこで漢方薬はひと通り使い切ったので、今回は<健康食品S>をお勧めしました。ところがこれが良くて2日目から眠れるようになったとの報告をうけました。
この<健康食品S>は、気分がユーウツな方や、不安感がある方で、特に女性にはよく効く経験があり、今回も女性だから合うだろうと思い使ったところ、良い結果を得られました。
非科学的で漢方とは無縁な話ですが、すばらしい商品であることを実感しました。
不眠の方のハーブティ
47歳の女性Mさん、もともと心療内科にかかっておられましたが、西洋薬を思い切ってやめ、漢方薬に変えられ順調に経過していました。
今回海外に出かけるにあたり、準備などで神経が疲れ気味で、みぞおちがつまり苦しくなる、睡眠が浅いとの相談を受けました。漢方では<心下痞硬>という状態の神経的な緊張によるもので、柴胡剤と、リラックスハーブティとして女性に人気のある<健康食品SN>をお使いいただきました。
2日後に来られ、すごく楽になり、睡眠も<健康食品SN>だけでよく寝られたと喜んでいただきました。そして、ご主人もこれを飲んだところ熟睡できたので、しばらく続けたいといわれたとのことでした。
ハーブティも漢方以上に効果を発揮することがあり、上手に紹介していきたいと思いました。